蒐集家、ザンダー卿/Lord Xander, the Collector
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伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire) デーモン(Demon) 貴族(Noble)
蒐集家、ザンダー卿が戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札にあるカードの枚数の端数を切り捨てた半分の枚数のカードを捨てる。
蒐集家、ザンダー卿が攻撃するたび、防御プレイヤーは自分のライブラリーにあるカードの枚数の端数を切り捨てた半分の枚数のカードを切削する。
蒐集家、ザンダー卿が死亡したとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分がコントロールしていて土地でないパーマネントの数の端数を切り捨てた半分の数の、土地でないパーマネントを生け贄に捧げる。
貴顕廊一家/The Maestrosの首領である伝説の吸血鬼・デーモン。3つの誘発型能力で対戦相手のリソースを半分奪う。
ルール文章自体は派手だが、考え無しに使っても有効に働かせるのは難しいカード。まずETB能力だが、これ自身が7マナと重いため、戦場に出るころには対戦相手の手札が枯れていることが多く、大量に捨てさせるということは望みにくい。次に攻撃誘発型能力はこれ単体でライブラリーを削りきることはできず、対戦相手が墓地利用カードを採用していればそれのアシストになるリスクもある。最後に死亡誘発だが、布告なうえ生け贄に捧げられる範囲も土地でないパーマネント全般と広く、適当なトークン等を切り捨てるだけで一番重要なパーマネントを保護されてしまう。
ただし、コスト踏み倒しで早期に出すことができれば大量手札破壊が狙いやすくなり、6/6というサイズも相まってかなりの脅威になる。スタンダードならば梅澤悟/Satoru Umezawaを使い4ターン目に出すことを狙ってみてもよいだろう。吸血鬼である点が踏み倒しとひそかに相性が良く、真紅の花嫁、オリヴィア/Olivia, Crimson Brideでリアニメイトした際のペナルティを無視でき、パイオニア以下のフォーマットならば傲慢な血王、ソリン/Sorin, Imperious Bloodlordにより実質3マナで呼び出すこともできる。
- 7マナ6/6+攻撃時に心の傷跡/Traumatizeという点では船団呑み/Fleet Swallowerに近い。ただしあちらは防御プレイヤー以外のライブラリーも切削でき、切削枚数も端数切り上げになっている。
- 貴顕廊一家/The Maestrosの長ではあるが、陣営メカニズムである犠牲とはそこまでシナジーを形成しない。一応犠牲コストにすれば能動的に死亡させられるが、これだけの重いクリーチャーをわざわざ出してから殺す必要があるのかと言われると疑問である。