弧炎撒き/Arc-Slogger
提供:MTG Wiki
Arc-Slogger / 弧炎撒き (3)(赤)(赤)
クリーチャー — ビースト(Beast)
クリーチャー — ビースト(Beast)
(赤),あなたのライブラリーのカードを上から10枚、追放する:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。弧炎撒きはそれに2点のダメージを与える。
4/55マナ4/5というサイズは赤としては基準以上で、能力がさらに強力。最後の2点どころか6〜8点くらいは簡単に持ってゆく。ライブラリーの上から10枚を追放するというコストはまさに絶妙。
出た当初はタワーデッキ用だと思われていたが、実際使ってみると、とどめに使うならライブラリーが30枚、40枚と無くなっても全然問題ない、ということが判明した。→デモコン理論
ビッグ・レッドなど、ミラディン・ブロック期の赤系デッキの多くに主力として採用された。同ブロックに登場した煮えたぎる歌/Seething Songとの相性も良い。カード・プールの広いレガシーにおいてもその名を冠したEmpty the Sloggerなどで利用されるパワーカードである。
またビーストであるのも重要な点で、オンスロートの部族強化のメリットを最大限に活かすことができる。→赤緑ビースト
- ライブラリーを削るという「初心者に嫌われがちなリソース消費能力」と、5マナ4/5という「初心者に好かれ易いサイズ」を合わせ持っているカードである。
- ライブラリーのカードを追放するのは起動コストなので、ライブラリーにカードが10枚以上なければこの能力を起動することはできない。
- ライブラリーのカードが10の倍数かつ対戦相手のライフをちょうど削りきれる数であった場合、一気に勝負を決めようとしてライブラリーのカードをすべてつぎ込んでしまうと、もし回復されたり軽減されたりしたときには次のターンにライブラリーアウトしまうので慎重に。
- ライブラリーを削って起動する能力は、もともとオデッセイの多色エイトグの青の能力になる予定だった。ウェザーライトに散見されるコンセプトでもあり、もっと辿ればアライアンス時代の青のお家芸でもあった。
- 大地の精霊/Earth Elementalの上位互換。
- 黒田正城氏が最も好きなカードで、Gabriel Nassif氏が最も嫌いなカード(と黒田氏は思っている)。→プロツアー神戸04
- 読み方は「こえんまき」。
- "Arc"はカードによって「弧炎」「電弧」「弧状」の三通りで翻訳されているが、イラストからしてもフレイバー・テキストからしても、このカードの"Arc"は明らかに電弧を指している。
A shuffling sound and the smell of ozone follow the slogger as surely as its electric tail.
弧炎撒きの後には、引きずる音とオゾンの臭いが続く。やつの尻尾は電気仕掛けだ。
- 弧炎の魔道士/Arc Mage以外のカードはすべて電撃をまとっているか、または電撃そのものであり、全体として「弧炎」「弧状」は誤訳の可能性がある。電弧とは放電現象の一種で、溶接などに使われる。
参考
- カード個別評価:ミラディン - レア
- デカい出っ歯のにやけ顔(ウィザーズ社;英語)