ファンガス (デッキ)
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ファンガス(Fungus)は、時のらせんブロックで多数登場したサリッド/Thallidおよびその亜種を並べて、苗木の大量生産、もしくはファンガスの強化によって押し勝つビートダウンデッキ。
苗木の数で圧倒する場合にはセロン教の隠遁者/Thelonite Hermit、ファンガスの強化で押し切る場合にはヘイヴンウッドのセロン/Thelon of Havenwoodがロードとしての役割を果たす。もちろん両方使ってもよい。時のらせんブロックのリミテッドでは有力な選択肢のひとつである。
また構築では、The Rockに軽量のファンガスを組み込んだものが存在する。
ファンガスのほとんどが緑なので、必然的に緑主体の構成となるが、単色で組まれるケースはあまり多くない。
- ヘイヴンウッドのセロンの能力や死胞子のサリッド/Deathspore Thallid、各種除去を使うために黒を入れる場合が最も多いだろう。ファンガスのテーマデッキである菌糸大繁殖/Fun with Fungusも、この構成となっている。
- 強化能力が大きい淡色のマイコダーム/Pallid Mycodermや、ラヴニカ・ブロックのセレズニア議事会/The Selesnya Conclaveが持つ苗木生産手段を利用するために、白をタッチするのも悪くない。
- 全体除去のような、ファンガスにとって致命的な呪文を打ち消すために、青を入れてクロック・パーミッションにするのも有力(→カウンターファンガス)。 また、停滞/Stasisや対立/Oppositionで、ロックするタイプも存在する。
- 赤と組むことはあまりない。得意の火力による除去は黒の除去で代替でき、前述のように黒のほうが、他の用途にも使える分だけ有利だからである。土地破壊により対戦相手の展開速度を下げて、ファンガスに有利な長期戦へ持ち込むくらいだろうか。
- Modern Mastersにおいてもかなりの数が再録されており、Modern Mastersを用いたリミテッドの緑白のアーキタイプとして挙げられている。
手段
胞子カウンターや苗木の生産を加速する各種手段は、ファンガスデッキを使うならばぜひともおさえておきたい。
- ヘイヴンウッドのセロン/Thelon of Havenwoodの起動型能力で胞子カウンターを置ける。死んだファンガスも無駄なく活用できる。
- セロン教の隠遁者/Thelonite Hermitの表向きになったときの誘発型能力で、一気に4体の苗木を生み出せる。2体表返せば3/3が8体、十分にゲームエンド級。
- 倍増の季節/Doubling Seasonとファンガスのシナジーは特に強力。胞子カウンターが2倍、苗木にすると4倍速での生産が可能となる。4つ並んだ日には、1体のサリッドから毎ターン苗木が80体以上と明らかなオーバーキル。
- 胞子撒きのサリッド/Sporesower Thallidは自身以外のファンガスを加速する。1体目で2倍、2体目で3倍、4体並べば5倍速になる。
- スポロロスの古茸/Sporoloth Ancientは、すべてのファンガス(およびそれに準ずる菌類学者/Mycologist)の苗木生産を、3ターンに1度から2ターンに1度へ、1.5倍に加速する。
- 胞子撒きのサリッドとスポロロスの古茸がある状態で、奸謀/Conspiracyを出してファンガスを指定すると、すべての(ファンガスになった)苗木が2ターンに1度、(ファンガスになった)苗木を作れるようになるので、生産力が加速度的に上がってゆく。そこまでする必要があるかどうかはさておき。