ムラガンダ/Muraganda
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レース開始の一年前、アヴィシュカーからムラガンダに先遣隊が派遣された。この遠征隊は四部門(外交、建設、保守、保安)に分かれており、ムラガンダじゅうで――時には文字通りに――道を切り拓き、自然界を動揺させた。アヴィシュカー代表団は支配勢力である[[#サウリド独裁政権/The Saurid Autocracy|サウリド独裁政権/The Saurid Autocracy]]から、建設用地がそうしてよい場所であるとの保証を得ていたものの、外交チームが結んだ条約は地図上の条約に過ぎず、地形や獣や軟泥、そこに住む無数の集団との条約ではないことを、保安チームと保守チームは突き止めた。実際、この独裁政権がアヴィシュカーと結んだ協定は、幾分か巧妙な政治的策謀だった。その地役権と協定を利用して、独裁政権はレースのルートに沿って自らの国境を押し広げ、インフラと技術の交流を確保し、この次元の「代弁者」としての主要な地位を確立したのだ。とはいえアヴィシュカーは最近、最も強大な魔道士集団との交渉においてゆっくりとではあるが着実な外交的進展を見せており、最初の協定における特定の欠陥を突き止めることは確実だ。 | レース開始の一年前、アヴィシュカーからムラガンダに先遣隊が派遣された。この遠征隊は四部門(外交、建設、保守、保安)に分かれており、ムラガンダじゅうで――時には文字通りに――道を切り拓き、自然界を動揺させた。アヴィシュカー代表団は支配勢力である[[#サウリド独裁政権/The Saurid Autocracy|サウリド独裁政権/The Saurid Autocracy]]から、建設用地がそうしてよい場所であるとの保証を得ていたものの、外交チームが結んだ条約は地図上の条約に過ぎず、地形や獣や軟泥、そこに住む無数の集団との条約ではないことを、保安チームと保守チームは突き止めた。実際、この独裁政権がアヴィシュカーと結んだ協定は、幾分か巧妙な政治的策謀だった。その地役権と協定を利用して、独裁政権はレースのルートに沿って自らの国境を押し広げ、インフラと技術の交流を確保し、この次元の「代弁者」としての主要な地位を確立したのだ。とはいえアヴィシュカーは最近、最も強大な魔道士集団との交渉においてゆっくりとではあるが着実な外交的進展を見せており、最初の協定における特定の欠陥を突き止めることは確実だ。 | ||
− | ムラガンダでのレースは、この次元の最も美しく最も容赦ない環境を巡る浮かれ騒ぎのツアーに出場チームを連れていく。珊瑚礁の穴や天を突く間欠泉の上に吊るされた危険なコースから、古の密林の緑壁を突き抜ける狭い森の回廊まで、ギラプール・グランプリのムラガンダ・パートはそれまでにないほど選手たちを試すことになる。アモンケットの呪われし広大な砂地も、彼らにとっては夢のように思えることだろう。ここムラガンダで選手たちが出会うのは、歩く世界の軟泥、自然のままの魔法で歪められた[[恐竜]] | + | ムラガンダでのレースは、この次元の最も美しく最も容赦ない環境を巡る浮かれ騒ぎのツアーに出場チームを連れていく。珊瑚礁の穴や天を突く間欠泉の上に吊るされた危険なコースから、古の密林の緑壁を突き抜ける狭い森の回廊まで、ギラプール・グランプリのムラガンダ・パートはそれまでにないほど選手たちを試すことになる。アモンケットの呪われし広大な砂地も、彼らにとっては夢のように思えることだろう。ここムラガンダで選手たちが出会うのは、歩く世界の軟泥、自然のままの魔法で歪められた[[恐竜]]、そしてサウリド独裁政権が受諾した条約の条項には署名も同意もしていない恐れ知らずの[[#略奪者|略奪者]]たちだ。 |
==組織== | ==組織== | ||
− | ムラガンダは自然のままの生命で満ちた原始的な次元かもしれないが、他の次元と同じように文明は育っている。ムラガンダでは人型種族が隆盛し、その祖先が魔法や金属を見出して以来初めて権力を手にしている。[[#サウリド独裁政権/The Saurid Autocracy|サウリド/Saurid]]は密林に刃を振るい、荒野から王国を切り拓いている。他の組織形態――[[ドルイド]] | + | ムラガンダは自然のままの生命で満ちた原始的な次元かもしれないが、他の次元と同じように文明は育っている。ムラガンダでは人型種族が隆盛し、その祖先が魔法や金属を見出して以来初めて権力を手にしている。[[#サウリド独裁政権/The Saurid Autocracy|サウリド/Saurid]]は密林に刃を振るい、荒野から王国を切り拓いている。他の組織形態――[[ドルイド]]の修道院、魔道士団、死神を崇める都市教団、内部異邦人の次元循環国家――も権力を競い合っている。ムラガンダの文明は、この次元の特徴たる凶暴な生命と同じように、原始的で残忍で勝者総取りである。 |
===サウリド独裁政権/The Saurid Autocracy=== | ===サウリド独裁政権/The Saurid Autocracy=== | ||
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サウリドはムラガンダの軟泥と密接な関係を保っており、軟泥のことを、亡き祖先の物理的で超自然的な残滓として崇拝している。彼らは特に[[擬態の原形質/The Mimeoplasm#ストーリー|擬態の原形質/The Mimeoplasm]]を、生き神とは言わないまでも、偉大な存在と見なしている。軟泥は喰らった存在を取り込み、その形へと変わる。そのためサウリドは、尊敬する古老たちが死を迎えると(あるいは臨終の床に就くと)、その者を軟泥に喰らわせる。その聖なるゼリーの中で永遠に生きられるように。 | サウリドはムラガンダの軟泥と密接な関係を保っており、軟泥のことを、亡き祖先の物理的で超自然的な残滓として崇拝している。彼らは特に[[擬態の原形質/The Mimeoplasm#ストーリー|擬態の原形質/The Mimeoplasm]]を、生き神とは言わないまでも、偉大な存在と見なしている。軟泥は喰らった存在を取り込み、その形へと変わる。そのためサウリドは、尊敬する古老たちが死を迎えると(あるいは臨終の床に就くと)、その者を軟泥に喰らわせる。その聖なるゼリーの中で永遠に生きられるように。 | ||
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===牙ドルイド/The Fang Druids=== | ===牙ドルイド/The Fang Druids=== | ||
+ | ムラガンダの深い密林に隠れている'''牙ドルイド'''/''The Fang Druids''は、この次元の鼓動と密接に同調する、大型のドルイドの[[類人猿]]と人間から成る文化集団だ。牙ドルイドの大半は[[カード名百科事典#ゴリラ|ゴリラ]]だが、他にもその数に数えられる大型類人猿がいる。人間のドルイドは一般的ではないが、類人猿の仲間たちと同じ権利と名誉を享受している。サウリド独裁政権とは異なり、牙ドルイドの中に種族による序列はなく、知恵と年功に敬意が払われるだけである。ドルイドの道を歩まない類人猿と人間は、ドルイドの生活におけるより日常的な側面で生計を立てている――農耕、畜産、ドルイド集団の共同防衛などだ。 | ||
+ | 牙ドルイドはムラガンダのクレーターの密林と密接な関係にある。ギラプール・グランプリ第二回大会で焦点が当たるのは、古の魔法戦争で形成された巨大なクレーターの間に生い茂る深い密林地帯、'''緑獄林'''/''The Green Hell''の牙ドルイドだ。牙ドルイドはグランプリの侵略に対抗し、この地を学びと成長の場とし続けるべく活動している。ここでは、新旧両方の武器が分解されている。理解のために――そしてその武器に対するより効果的な防衛のために。 | ||
===テルーセット/The Telu-Set=== | ===テルーセット/The Telu-Set=== | ||
+ | サウリド独裁政権の国境に存在するのは、同盟を結んだ首長国家群'''テルーセット'''/''The Telu-Set''だ。これは五つの人間の氏族で、独裁政権と'''テルー'''/''Telu''の廃墟の間にある荒々しく過酷な国境地帯から人生を切り拓いている。テルーは魔法で荒廃したテルーセットの故郷で、彼らはこの地から逃れてきた。現代のテルーセットは質素な生活に慣れた軍事的文化だが、故郷の富や知識を失ったわけではない――彼らは熟達した騎手や金属細工師、あるいはどんなに枯渇した収穫物からでも印象的な織物を作り上げる織り手だ。テルーセットの騎兵隊と魔道士狩りは獰猛な戦士で、独裁政権の国境軍と戦い続けて膠着状態に持ち込んでおり、定期的に[[#力線魔道士/Ley mages|力線魔道士/Ley mages]]の塔に襲撃を行う。 | ||
+ | テルーセットの首長国家群は激しい反魔法主義で、これは何世代も前に、交戦した魔道士たちによってテルーが魔法で滅ぼされたことに端を発するものだ。彼らは自国民に魔法の傾向が芽生えないかを、厳しくかつ用心深く見張り続けている。テルーセットに許された唯一の魔術は無の魔法、すなわち無効化魔法だ。これは反魔法主義の抑圧的な形態で、一部の人間は幼い頃に、またはある種の軟泥を摂取することで、この魔法を使う能力を発揮する。 | ||
===力線魔道士/Ley mages=== | ===力線魔道士/Ley mages=== | ||
+ | ムラガンダじゅうに散らばっている'''力線魔道士'''/''Ley mages''は、力線の間欠泉の上やその近くに同調の塔を建て、そこから噴出する自然のままの魔法を研究し糧とする強大な魔術師たちだ。力線魔道士の組織は、魔法の使い手とその家族、従者、弟子から成る小集団で形成される。この魔道士たちはムラガンダ各地に散らばる力の印刻を探し求め、強力な力線の間欠泉を探し求め、魔法を利用し制御する力や技術や適性を持って生まれた者を探し求めている。 | ||
+ | 力線魔道士は力線に莫大な知識の可能性を見出し、物理的世界と形而上的世界を理解する方法を見出している。ムラガンダにおいて、彼らは力線、[[マナ]]の概念、次元の世界魂との接触を最もよく理解していると言える存在である。しかしながら、年に一度の討論会を除けば、彼らが情報や知識を集めたり共有したりすることは滅多にない。力線魔道士がライバルと見なした者に対して寛大になることはまずなく、そして力線魔道士にとって、他の魔道士や魔導士団以上のライバルはいない。 | ||
====印刻狩人/Glyphunters==== | ====印刻狩人/Glyphunters==== | ||
− | + | 力線魔道士には'''印刻狩人'''/''Glyphunters''が仕えている。これは魔道士の塔の近隣の町や村から集まった、勇敢で無鉄砲な[[レインジャー]]たちで、マナに焼かれた荒野や月の破片が降る地に志願して繰り出し、失われし古き世界の[[アーティファクト]]を探し求めている。 | |
===傷痕の妖術師/Scar witches=== | ===傷痕の妖術師/Scar witches=== | ||
+ | 極めて個性的で、縄張り意識が強く、情け容赦のない'''傷痕の妖術師'''/''Scar witches''は、'''ガラダクの傷痕'''/''Galadak's Scar''の内部およびその周辺で見ることができる。ガラダクの傷痕とは、ムラガンダで最初に月の破片が落下したクレーター群から成る、暗くてひどく寒い場所だ。この血の気のない亡霊のような存在は、死にゆく記憶だ――かつてのムラガンダの、消えかけの幽霊なのだ。彼らは自分たちの世界の残滓にしがみつき、一つの目を空に向けながら嫉妬深く廃墟を守り、かつての世界の記憶をさらにもたらしてくれるかもしれない月の破片の落下の兆しを天に求めている。 | ||
+ | 魔法をより巧みに制御するために、傷痕の妖術師は'''微影歩み'''/''Veiled walker''や死神と契約を結ぶ。そうするとそれは妖術師の魔法の後援者となり、ムラガンダの自然のままの魔法を利用するための適切で安全な方法を指導してくれるのだ。この背が高く、孤独を好み、彷徨う[[ホラー|恐怖]]は生と死の境界を旅し、夜が昼を喰らう薄暗くて死にゆく領域を漂う。微影歩みや死神は鐘の音に続いて姿を現す。傷痕の妖術師は後援者の外見を模倣すべく、ヴェールや鐘を身にまとう。 | ||
===暁を追う巡礼者/The Dawnchaser Pilgrims=== | ===暁を追う巡礼者/The Dawnchaser Pilgrims=== | ||
+ | '''暁を追う巡礼者'''/''The Dawnchaser Pilgrims''と彼らの太陽像が示すのは、ムラガンダにおける非精霊信仰、一神教の始まりだ。この金色の服をまとう放浪者の一団は、大きな荷車に祭壇を載せて持ち運ぶ。彼らは夜から朝へと変わる暁の時間に、古道に沿ってムラガンダを横断し、影に背を向けて真理を探し求める。 | ||
+ | 暁を追う巡礼者たちはムラガンダの両端に位置する二つの魔法地点――'''夏の都'''/''The Summer City''と'''冬の都'''/''The Winter City''――を守っており、その地に立ち寄って'''暁のランプ'''/''Dawnlamp''を満たし、日時計の武器を研ぎ、安定した暁と交わる。年に二度、適切な時期に彼らはこの二つの都市に集まり、太陽を崇拝する祝祭を一週間にわたって開く。 | ||
===放浪の書記官/The Wandering Scribes=== | ===放浪の書記官/The Wandering Scribes=== | ||
− | + | '''放浪の書記官'''/''The Wandering Scribes''と呼ばれる修道会は、新たな書記言語、記録管理の慣習、そして言葉を保存するための代替可能で軽量な媒体――すなわち紙を作る技術を開発してきた。書記官たちはこの世界では雇われの記録係として目にすることが多く、王、首長、高司祭、魔道士、商人に契約サービスを提供する。 | |
===略奪者=== | ===略奪者=== | ||
+ | ギラプール・グランプリをムラガンダで開催することが決定され、最初の先遣隊がアモンケット・ムラガンダ間の安定した[[領界路/Omenpath]]を通って到着すると、この原始的な次元の諸文明は反応を見せた。中には好奇心を抱く者もいた。多くの力線魔道士の集団は[[ギラプール/Ghirapur]]から来た代表団に接触し、[[多元宇宙/Multiverse]]についてもっと学びたいと(そして自らの力を高めたいと)切望した。しかしながらほとんどの者は、この故郷の世界で未知のものや不確かなものに直面した際に学んできたように反応した――剣を抜き、鎧をまとったのだ。 | ||
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+ | ムラガンダの略奪者は、テルーセットかサウリド独裁政権に所属していることが多い。テルーセットの略奪者は熟練の魔道士狩り、虚無魔道士/Null-mage、そして雇われのありふれた戦士――つまり、テルーセットがプロの兵士を抱えているのと同じように、プロの戦士だ。独裁政権の略奪者は通常、鎧を着けた平背ラプトル/Flatback raptorや大型の獣に乗る不滅者/Immortal、脱皮者/Shedskin、柔皮の騎兵の混成部隊から成る。どちらの集団も、耐久レースではグランプリ出場チームに追いつけるほど速くはないため、コース上の絶好の隘路に忍び寄ったり、罠や待ち伏せを仕掛けたり、選手が通過する際の混乱に乗じることを狙ったりといった手段を取る。両者とも、グランプリが自分たちの土地にこれ以上侵攻するのを防ぐという目的は同じで、求める具体的な結果にしか違いはない。テルーセットは魔法の使い手を皆殺しにすることを望んでおり、一方で独裁政権はグランプリがもたらす驚異的な技術を鹵獲し、[[Wikipedia:ja:リバースエンジニアリング|リバースエンジニアリング]]することを求めているだけだ。 | ||
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:[[ムラガンダへの侵攻/Invasion of Muraganda]] | :[[ムラガンダへの侵攻/Invasion of Muraganda]] | ||
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:[[ムラガンダの印刻/Muraganda Petroglyphs]] | :[[ムラガンダの印刻/Muraganda Petroglyphs]] | ||
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:[[放漫トカゲ/Imperiosaur]] | :[[放漫トカゲ/Imperiosaur]] | ||
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;[[霊気走破]] | ;[[霊気走破]] | ||
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/planeswalkers-guide-to-aetherdrift-part-2 Planeswalker's Guide to Aetherdrift, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0038308/ プレインズウォーカーのための『霊気走破』案内 その2]([[Daily MTG]] [[2024年]]12月11日 [[Miguel Lopez]]著) | *[https://magic.wizards.com/en/news/feature/planeswalkers-guide-to-aetherdrift-part-2 Planeswalker's Guide to Aetherdrift, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0038308/ プレインズウォーカーのための『霊気走破』案内 その2]([[Daily MTG]] [[2024年]]12月11日 [[Miguel Lopez]]著) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/aetherdrift-episode-3-go Aetherdrift | Episode 3: Go!]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/DFT/0038363/ 第3話 突き進め!](Magic Story [[2025年]]1月15日 [[K. Arsenault Rivera]]著) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/aetherdrift-episode-4-little-guy-shortcuts Aetherdrift | Episode 4: Little-Guy Shortcuts]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/DFT/0038365/ 第4話 子供だけの近道](Magic Story 2025年1月16日 K. Arsenault Rivera著) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/aetherdrift-like-no-other-beast Aetherdrift | Like No Other Beast]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/DFT/0038377/ 特別な獣](Magic Story 2025年1月16日 [[Zachary Olson]]著) | ||
==その他== | ==その他== |
2025年1月20日 (月) 02:45時点における最新版
ムラガンダ/Muragandaは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Planeの一つ。初出は未来予知で、プレインチェイス、統率者(貪食と増強/Devour for Power)、機械兵団の進軍でも世界の様子を垣間見せた。霊気走破で舞台の一つとなり、本格的な登場を果たした。
目次 |
[編集] 解説
ムラガンダは生命と自然のままの魔法に溢れる、原始的な次元だ。とはいえ、ずっとそうだったわけではない。遠い過去のある時点で――今を生きる者の記憶にはないが、生存者が彫り、その子孫が維持してきた印刻が記録するところによれば――ムラガンダ全土を支配する次元規模の文明が魔法を発見し、その後崩壊したのだ。この次元の月は粉々に砕け散り、今日に至るまで破片が降り注いでいる。
月の破片の落下が沈静化し、生存者たちが集団や部族や王国を形成するにつれて、ムラガンダは何世代にもわたって変わり続けてきた。月の破片の落下、軟泥/Ooze、文明崩壊時に解き放たれた自然のままの魔法、その他多くの最初の惨禍の余波のために、ムラガンダは今日見られる姿となった――緑豊かな密林、凶暴な生命、狩り尽くされた遺跡、自然のままの容赦なき風景から成る、活気に満ち、力強く、原始的な次元だ。かつてこの次元を支配していた古き文明の面影は寂れた遺跡の中に見ることができるが、それらはほとんど埋もれてしまっている。新たな文化や文明が魔法を全力で使うすべを再び学んだ、この次元の新しく原始的な時代の下に。
[編集] イベント
[編集] ギラプール・グランプリ
ムラガンダはアヴィシュカー/Avishkar、アモンケット/Amonkhetとともに、ギラプール・グランプリ/The Ghirapur Grand Prixの第二回大会の舞台となった。
グランプリのムラガンダ横断ステージは、選手たちが経験する中でおそらく最も危険なものとなるだろう。その風景を特徴づけるのは、露出した力線や月の破片や噴火する火山にざわめく荒々しく進化し続ける地形、既知あるいは未知の巨大な野生生物、好奇心旺盛な現地の文化だ。この次元はアモンケットが同意したようにはレースを受け入れておらず、肉体が感染症を攻撃するかのような反応を続けている。
レース開始の一年前、アヴィシュカーからムラガンダに先遣隊が派遣された。この遠征隊は四部門(外交、建設、保守、保安)に分かれており、ムラガンダじゅうで――時には文字通りに――道を切り拓き、自然界を動揺させた。アヴィシュカー代表団は支配勢力であるサウリド独裁政権/The Saurid Autocracyから、建設用地がそうしてよい場所であるとの保証を得ていたものの、外交チームが結んだ条約は地図上の条約に過ぎず、地形や獣や軟泥、そこに住む無数の集団との条約ではないことを、保安チームと保守チームは突き止めた。実際、この独裁政権がアヴィシュカーと結んだ協定は、幾分か巧妙な政治的策謀だった。その地役権と協定を利用して、独裁政権はレースのルートに沿って自らの国境を押し広げ、インフラと技術の交流を確保し、この次元の「代弁者」としての主要な地位を確立したのだ。とはいえアヴィシュカーは最近、最も強大な魔道士集団との交渉においてゆっくりとではあるが着実な外交的進展を見せており、最初の協定における特定の欠陥を突き止めることは確実だ。
ムラガンダでのレースは、この次元の最も美しく最も容赦ない環境を巡る浮かれ騒ぎのツアーに出場チームを連れていく。珊瑚礁の穴や天を突く間欠泉の上に吊るされた危険なコースから、古の密林の緑壁を突き抜ける狭い森の回廊まで、ギラプール・グランプリのムラガンダ・パートはそれまでにないほど選手たちを試すことになる。アモンケットの呪われし広大な砂地も、彼らにとっては夢のように思えることだろう。ここムラガンダで選手たちが出会うのは、歩く世界の軟泥、自然のままの魔法で歪められた恐竜、そしてサウリド独裁政権が受諾した条約の条項には署名も同意もしていない恐れ知らずの略奪者たちだ。
[編集] 組織
ムラガンダは自然のままの生命で満ちた原始的な次元かもしれないが、他の次元と同じように文明は育っている。ムラガンダでは人型種族が隆盛し、その祖先が魔法や金属を見出して以来初めて権力を手にしている。サウリド/Sauridは密林に刃を振るい、荒野から王国を切り拓いている。他の組織形態――ドルイドの修道院、魔道士団、死神を崇める都市教団、内部異邦人の次元循環国家――も権力を競い合っている。ムラガンダの文明は、この次元の特徴たる凶暴な生命と同じように、原始的で残忍で勝者総取りである。
[編集] サウリド独裁政権/The Saurid Autocracy
この次元で最も強大な国家はサウリド独裁政権/The Saurid Autocracyという名の王国で、サウリド/Saurid――恐竜の人型種族――と、サウリドが柔皮/Softskinと呼ぶ人間/Humanの臣民から成る。サウリド社会は厳格なカースト区分によって階層化されており、広大で入り組んだ社会ピラミッドの頂点に、支配的な王朝の暴君一族が君臨している。このピラミッドの頂点は贅沢で享楽的であり、サウリド社会の他の民の体験とは意図的にかけ離れたものとなっている。中間層は官僚、司祭、軍司令官の不健全な混ぜ合わせであり、彼らは国家統一の達成以来、内政、下層階級の取り締まり、貴重な官僚制度の維持を巡っていがみ合っている。このピラミッドの広大でごった返した下層は無数のサウリドの労働者階級で構成されており、その下にいるのが柔皮、暴君トカゲ人にとっての下等生物だ。これら全員が僭王/The autarchの絶対的支配の下に服従している。僭王はこの独裁政権のただ一人の指導者にして、神聖なる君主として崇められている。
ムラガンダの他の集団と比較すると、この独裁政権は工学やインフラに関する信じられない芸当を行うことができる。彼らはすでに要塞都市の中に巨大な寺院を建設しており、そこからこの次元初の舗装道路が国家全域に伸びている。高架の灌漑用水路が高山の湖や貯水池や川からサウリドの土地へと水を供給し、その用水路で回る水車機関が工業用竪孔鉱山や製錬工場の動力源となっている。サウリドは完全な肉食性で、畑や穀倉ではなく、産業用牧場や食肉処理場、燻製工場、広大な地下塩蔵庫を維持管理している。独裁政権の支配下にある人間たちは、自らの食を満たすために、小さな区画で共有の野菜や穀物を栽培することを許されている。
サウリドはムラガンダの軟泥と密接な関係を保っており、軟泥のことを、亡き祖先の物理的で超自然的な残滓として崇拝している。彼らは特に擬態の原形質/The Mimeoplasmを、生き神とは言わないまでも、偉大な存在と見なしている。軟泥は喰らった存在を取り込み、その形へと変わる。そのためサウリドは、尊敬する古老たちが死を迎えると(あるいは臨終の床に就くと)、その者を軟泥に喰らわせる。その聖なるゼリーの中で永遠に生きられるように。
[編集] 牙ドルイド/The Fang Druids
ムラガンダの深い密林に隠れている牙ドルイド/The Fang Druidsは、この次元の鼓動と密接に同調する、大型のドルイドの類人猿と人間から成る文化集団だ。牙ドルイドの大半はゴリラだが、他にもその数に数えられる大型類人猿がいる。人間のドルイドは一般的ではないが、類人猿の仲間たちと同じ権利と名誉を享受している。サウリド独裁政権とは異なり、牙ドルイドの中に種族による序列はなく、知恵と年功に敬意が払われるだけである。ドルイドの道を歩まない類人猿と人間は、ドルイドの生活におけるより日常的な側面で生計を立てている――農耕、畜産、ドルイド集団の共同防衛などだ。
牙ドルイドはムラガンダのクレーターの密林と密接な関係にある。ギラプール・グランプリ第二回大会で焦点が当たるのは、古の魔法戦争で形成された巨大なクレーターの間に生い茂る深い密林地帯、緑獄林/The Green Hellの牙ドルイドだ。牙ドルイドはグランプリの侵略に対抗し、この地を学びと成長の場とし続けるべく活動している。ここでは、新旧両方の武器が分解されている。理解のために――そしてその武器に対するより効果的な防衛のために。
[編集] テルーセット/The Telu-Set
サウリド独裁政権の国境に存在するのは、同盟を結んだ首長国家群テルーセット/The Telu-Setだ。これは五つの人間の氏族で、独裁政権とテルー/Teluの廃墟の間にある荒々しく過酷な国境地帯から人生を切り拓いている。テルーは魔法で荒廃したテルーセットの故郷で、彼らはこの地から逃れてきた。現代のテルーセットは質素な生活に慣れた軍事的文化だが、故郷の富や知識を失ったわけではない――彼らは熟達した騎手や金属細工師、あるいはどんなに枯渇した収穫物からでも印象的な織物を作り上げる織り手だ。テルーセットの騎兵隊と魔道士狩りは獰猛な戦士で、独裁政権の国境軍と戦い続けて膠着状態に持ち込んでおり、定期的に力線魔道士/Ley magesの塔に襲撃を行う。
テルーセットの首長国家群は激しい反魔法主義で、これは何世代も前に、交戦した魔道士たちによってテルーが魔法で滅ぼされたことに端を発するものだ。彼らは自国民に魔法の傾向が芽生えないかを、厳しくかつ用心深く見張り続けている。テルーセットに許された唯一の魔術は無の魔法、すなわち無効化魔法だ。これは反魔法主義の抑圧的な形態で、一部の人間は幼い頃に、またはある種の軟泥を摂取することで、この魔法を使う能力を発揮する。
[編集] 力線魔道士/Ley mages
ムラガンダじゅうに散らばっている力線魔道士/Ley magesは、力線の間欠泉の上やその近くに同調の塔を建て、そこから噴出する自然のままの魔法を研究し糧とする強大な魔術師たちだ。力線魔道士の組織は、魔法の使い手とその家族、従者、弟子から成る小集団で形成される。この魔道士たちはムラガンダ各地に散らばる力の印刻を探し求め、強力な力線の間欠泉を探し求め、魔法を利用し制御する力や技術や適性を持って生まれた者を探し求めている。
力線魔道士は力線に莫大な知識の可能性を見出し、物理的世界と形而上的世界を理解する方法を見出している。ムラガンダにおいて、彼らは力線、マナの概念、次元の世界魂との接触を最もよく理解していると言える存在である。しかしながら、年に一度の討論会を除けば、彼らが情報や知識を集めたり共有したりすることは滅多にない。力線魔道士がライバルと見なした者に対して寛大になることはまずなく、そして力線魔道士にとって、他の魔道士や魔導士団以上のライバルはいない。
[編集] 印刻狩人/Glyphunters
力線魔道士には印刻狩人/Glyphuntersが仕えている。これは魔道士の塔の近隣の町や村から集まった、勇敢で無鉄砲なレインジャーたちで、マナに焼かれた荒野や月の破片が降る地に志願して繰り出し、失われし古き世界のアーティファクトを探し求めている。
[編集] 傷痕の妖術師/Scar witches
極めて個性的で、縄張り意識が強く、情け容赦のない傷痕の妖術師/Scar witchesは、ガラダクの傷痕/Galadak's Scarの内部およびその周辺で見ることができる。ガラダクの傷痕とは、ムラガンダで最初に月の破片が落下したクレーター群から成る、暗くてひどく寒い場所だ。この血の気のない亡霊のような存在は、死にゆく記憶だ――かつてのムラガンダの、消えかけの幽霊なのだ。彼らは自分たちの世界の残滓にしがみつき、一つの目を空に向けながら嫉妬深く廃墟を守り、かつての世界の記憶をさらにもたらしてくれるかもしれない月の破片の落下の兆しを天に求めている。
魔法をより巧みに制御するために、傷痕の妖術師は微影歩み/Veiled walkerや死神と契約を結ぶ。そうするとそれは妖術師の魔法の後援者となり、ムラガンダの自然のままの魔法を利用するための適切で安全な方法を指導してくれるのだ。この背が高く、孤独を好み、彷徨う恐怖は生と死の境界を旅し、夜が昼を喰らう薄暗くて死にゆく領域を漂う。微影歩みや死神は鐘の音に続いて姿を現す。傷痕の妖術師は後援者の外見を模倣すべく、ヴェールや鐘を身にまとう。
[編集] 暁を追う巡礼者/The Dawnchaser Pilgrims
暁を追う巡礼者/The Dawnchaser Pilgrimsと彼らの太陽像が示すのは、ムラガンダにおける非精霊信仰、一神教の始まりだ。この金色の服をまとう放浪者の一団は、大きな荷車に祭壇を載せて持ち運ぶ。彼らは夜から朝へと変わる暁の時間に、古道に沿ってムラガンダを横断し、影に背を向けて真理を探し求める。
暁を追う巡礼者たちはムラガンダの両端に位置する二つの魔法地点――夏の都/The Summer Cityと冬の都/The Winter City――を守っており、その地に立ち寄って暁のランプ/Dawnlampを満たし、日時計の武器を研ぎ、安定した暁と交わる。年に二度、適切な時期に彼らはこの二つの都市に集まり、太陽を崇拝する祝祭を一週間にわたって開く。
[編集] 放浪の書記官/The Wandering Scribes
放浪の書記官/The Wandering Scribesと呼ばれる修道会は、新たな書記言語、記録管理の慣習、そして言葉を保存するための代替可能で軽量な媒体――すなわち紙を作る技術を開発してきた。書記官たちはこの世界では雇われの記録係として目にすることが多く、王、首長、高司祭、魔道士、商人に契約サービスを提供する。
[編集] 略奪者
ギラプール・グランプリをムラガンダで開催することが決定され、最初の先遣隊がアモンケット・ムラガンダ間の安定した領界路/Omenpathを通って到着すると、この原始的な次元の諸文明は反応を見せた。中には好奇心を抱く者もいた。多くの力線魔道士の集団はギラプール/Ghirapurから来た代表団に接触し、多元宇宙/Multiverseについてもっと学びたいと(そして自らの力を高めたいと)切望した。しかしながらほとんどの者は、この故郷の世界で未知のものや不確かなものに直面した際に学んできたように反応した――剣を抜き、鎧をまとったのだ。
ムラガンダの略奪者は、テルーセットかサウリド独裁政権に所属していることが多い。テルーセットの略奪者は熟練の魔道士狩り、虚無魔道士/Null-mage、そして雇われのありふれた戦士――つまり、テルーセットがプロの兵士を抱えているのと同じように、プロの戦士だ。独裁政権の略奪者は通常、鎧を着けた平背ラプトル/Flatback raptorや大型の獣に乗る不滅者/Immortal、脱皮者/Shedskin、柔皮の騎兵の混成部隊から成る。どちらの集団も、耐久レースではグランプリ出場チームに追いつけるほど速くはないため、コース上の絶好の隘路に忍び寄ったり、罠や待ち伏せを仕掛けたり、選手が通過する際の混乱に乗じることを狙ったりといった手段を取る。両者とも、グランプリが自分たちの土地にこれ以上侵攻するのを防ぐという目的は同じで、求める具体的な結果にしか違いはない。テルーセットは魔法の使い手を皆殺しにすることを望んでおり、一方で独裁政権はグランプリがもたらす驚異的な技術を鹵獲し、リバースエンジニアリングすることを求めているだけだ。
[編集] 種族
[編集] 軟泥/Ooze
軟泥(なんでい)/Oozeは、恐竜と並んでムラガンダを象徴する存在であり、既知の独立個体――擬態の原形質/The Mimeoplasmによって体現されている。ムラガンダの軟泥は奇妙な生物で、その起源については諸説ある。力線魔道士の仮説によれば、軟泥とはある種の次元抗体で、ムラガンダにおける魔法の誕生に反応してこの次元の深部で生まれたとされる。傷痕の妖術師の主張によれば、軟泥とは月の残滓たる存在で、最初の月の破片の落下とともにこの次元に降り注ぎ、その後の破片の落下のたびに再生しているという。サウリドの主張によれば、軟泥とは彼らが崇める祖先の生ける精髄であり、死後の世界の物質が融合した存在で、過去の神聖なる僭王たちの知恵を宿しているのだという。テルーセットの知るところによれば、軟泥とは恐怖や悪夢であり、ゆっくりと動く波のように押し寄せて寝ている子供をさらい、村を飲み込む飽くなき怪物である。牙ドルイドの見立てによれば、軟泥とは歩く耕作エンジンであり、奇妙で独特な植生の真の保管庫をその内に宿す、タイムカプセルのようなテラリウムだ。
軟泥の真の起源は、ムラガンダの最初の世界を終わらせ、この新しく活気に満ちた次元を広めた月の破片の落下の中で失われてしまった。現在、軟泥はムラガンダのあらゆる生物群系で見ることができ、その大きさは水滴大から歩く湖ほどのものまで多岐にわたる。それと同じく、その知性も多岐にわたる――軟泥は、喰らった生物の記憶に合わせて自らの形を変える容器なのだ。その中でも最も高い知能を持つのは、知的生命を喰らったものであり――通常、それは名誉ある生け贄となったサウリドや、不運に見舞われた人間だ――ゆっくりと消化した残骸と吸収した記憶を自らの存在に変え、喰らった存在を模倣することで初歩的な知性を示す。
[編集] 登場
[編集] 登場カード
[編集] カード名に登場
[編集] フレイバー・テキストに登場
[編集] 登場作品・登場記事
- Lexicon of the Future(Internet Archive) - 公式記事。未来予知の語句解説
- The Planes of Planechase(Savor the Flavor 2009年12月30日 Doug Beyer著) - 次元カード解説
- 貪食と増強/Devour for Power付属のデッキ戦略ガイド
- Fifteen Commanders, Fifteen Tales(Internet Archive)/15の統率者、15の物語(Savor the Flavor 2011年6月22日 Doug Beyer著)
- Planeswalker's Guide to Aetherdrift, Part 2/プレインズウォーカーのための『霊気走破』案内 その2(Daily MTG 2024年12月11日 Miguel Lopez著)
- Aetherdrift | Episode 3: Go!/第3話 突き進め!(Magic Story 2025年1月15日 K. Arsenault Rivera著)
- Aetherdrift | Episode 4: Little-Guy Shortcuts/第4話 子供だけの近道(Magic Story 2025年1月16日 K. Arsenault Rivera著)
- Aetherdrift | Like No Other Beast/特別な獣(Magic Story 2025年1月16日 Zachary Olson著)
[編集] その他
- モチーフは先史時代(人類が文字を使用する前の時代)。洞窟壁画やマンモスに加え、実際には人類と同じ時代の生物ではないが古さを感じさせる恐竜などがその要素に当たる。
- 初出は未来予知で、マジックの未来を垣間見せるこのセットの性質上、先行登場とも言える。この時点では「恐竜や洞窟壁画が存在する先史時代風の次元」ということしか分からなかった。統率者では、軟泥(ウーズ)の存在が示されるとともに、「牙のドルイド/The fang druids」「蜥蜴人の戦士/The saurid warriors」「傷魔女/The scarwitches」などの集団に言及された。その後、霊気走破で舞台の一つとなり、既出の要素や用語も拾い上げる形で詳細な背景設定が行われた。