神討ち/Deicide

（版間での差分）

2017年5月4日 (木) 22:46時点における版

Deicide / 神討ち (１)(白)
インスタント

エンチャント１つを対象とし、それを追放する。その追放されたカードが神(God)カードであるなら、そのコントローラーの墓地と手札とライブラリーから、そのカードと同じ名前を持つカードを望む枚数探し、それらを追放する。その後、そのプレイヤーはライブラリーを切り直す。

テーロス・ブロックの神サイクルはいずれも伝説のカードだが、青単信心の海の神、タッサ/Thassa, God of the Seaなど4枚積みされるケースもあり、そういった相手にはキーカード1種類を完全に潰すことができるため強力。インスタントであるためクリーチャー・エンチャントや強化オーラに強い点、追放するため破壊不能や墓地からの回収に強い点も長所で、総じて優秀なエンチャント除去である。

スタンダードでは存在の破棄/Revoke Existenceとの比較になるだろう。アーティファクトを除去できる点や払拭/Dispelで打ち消されない点ではあちらが上だが、インスタント性や神に効果的な点ではこちらが勝っている。また、タルキール覇王譚参入後は消去/Eraseも比較対象になる。こちらは消去の方が1マナ軽いため、メタ上に神を複数枚採用するデッキがどれだけ存在するかによるだろう。

カード名のdeicideは「神を殺すこと」を意味する言葉。「deus（神）」と「-cidium（殺害）」の合成語である中世ラテン語「deicidium」に由来する。
イラストにはエルズペス/Elspethが神送り/Godsendを用いてゼナゴス/Xenagosを討つ、テーロス・ブロックのストーリーのクライマックスに当たる場面が描かれている。端的なフレイバー・テキストも印象的。

「これで終わりです。」
― エルズペス

追放したカードが神であるかどうかは、追放領域での特性で判断される。
- 例1：テーロス・ブロックの神サイクルは戦場以外の領域では常にクリーチャーのカード・タイプと神のクリーチャー・タイプを持つため、それを追放した場合は信心の値によらず、同名カードを追放する効果が発生する。
- 例2：理想の調停者/Arbiter of the Idealの能力で戦場に出した多相クリーチャーを追放した場合、同名カードを追放できる。
- 例3：魔法の夜/Enchanted Eveningの存在下で、自身の能力によってクリーチャー化した変わり谷/Mutavaultを追放した場合、同名カードは追放できない。
- 例4：魔法の夜などでエンチャント化したアモンケット・ブロックの神サイクルを追放した場合、同名カードを追放できる。
よく似た一掃と異なり「望む枚数」なので、公開領域である墓地に置かれている同名カードについても、「追放しない」ことを選択できる。

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 **例2：[[理想の調停者/Arbiter of the Ideal]]の[[能力]]で[[戦場に出す|戦場に出した]][[多相]]クリーチャーを追放した場合、同名カードを追放できる。
 **例3：[[魔法の夜/Enchanted Evening]]の存在下で、自身の能力によって[[クリーチャー化]]した[[変わり谷/Mutavault]]を追放した場合、同名カードは追放できない。
+**例4：魔法の夜などでエンチャント化した[[アモンケット・ブロック]]の神サイクルを追放した場合、同名カードを追放できる。
 *よく似た一掃と異なり「望む枚数」なので、[[公開領域]]である墓地に置かれている同名カードについても、「追放しない」ことを選択できる。