死者の原野/Field of the Dead
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(ヒストリックブロールでの禁止について記載) |
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+ | *ホラー映画「[[Wikipedia:ja:死霊のはらわた (1981年の映画)|死霊のはらわた]]」と[[コラボレーション]]した[[ユニバースビヨンド]]での[[別名]]は'''Cabin of the Dead'''。原作の主な舞台である山小屋を表すカードとなっている。 | ||
==禁止指定== | ==禁止指定== | ||
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==参考== | ==参考== | ||
*[[カード個別評価:基本セット2020]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:基本セット2020]] - [[レア]] | ||
+ | *[[Secret Lair Drop Series/2023年#Secret Lair x The Evil Dead|Secret Lair Drop Series: Secret Lair x The Evil Dead]] | ||
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2023年9月28日 (木) 14:00時点における版
土地
死者の原野はタップ状態で戦場に出る。
(T):(◇)を加える。
死者の原野か他の土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたが名前の異なる土地を7つ以上コントロールしている場合、黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
土地としての性能はタップイン・無色マナと貧弱だが、土地を出すたびに名前の異なる7つ以上の土地をコントロールしている状態ならゾンビ・トークンを生成する土地。
一度条件を整えてしまえばあとは全ての土地にタダでトークンがついてくるため、長期戦においてテンポを損なわずに戦力を増強していくことができる。その一方で条件成立以後も後続の土地は必要となる。性質上、色の多いデッキであるほど土地の種類を自然に増やせるので相性が良いが、スタンダードでも同時期に様々な多色土地が収録されているため、3色もあれば十分ではある。条件成立後も土地サーチ呪文をトークン生成の種として活用できることもあり、ターボランド系デッキの悩みである『土地を伸ばしきった後に引いた土地サーチが無駄カードになる』という弱点を補う事ができる。土地枠でフィニッシャーを用意できる事から打ち消しや除去が困難であり、ゲームが長引く程にアドバンテージを増やして対処不能になり、さらにゾンビ達はアンタップインのため一旦トークン生産が始まれば生半な地上クリーチャーは通行止め。半端な速度のアグロ相手なら地上を封鎖し、ミッドレンジやコントロールデッキはリソース差で押し潰せるため対応できる相手の幅も広い。総じてランプデッキとの相性が高いカードである。
スタンダードにおいてはわずかな期間に同居した風景の変容/Scapeshiftとのシナジーが絶大であり、7種類以上揃うようにサーチすれば出した土地の数×死者の原野の数だけゾンビが湧き出るコンボが成立する(→スケープシフト)。風景の変容の退場後も、サーチ要員として用いられていた不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrimに比重を置いたゴロス・ランプに形を変えて、死者の原野そのものが禁止指定を受けるまでトップメタに君臨し続けた。
パイオニアにおいても、約束の刻/Hour of Promiseと組み合わせたランプデッキが存在する(→死者の原野)。スタンダード期以上の安定性でトークン量産体制に入ることができ、守護フェリダー/Felidar Guardian禁止後はフォーマットにおけるアンフェアデッキの代表として存在感を持っていた。
モダン以下の環境でも原始のタイタン/Primeval Titanとともにデッキの中核を担うランプデッキが成立した(→死者の原野)ほかに、ヴァラクートやAmulet Combo、土地単などのデッキの追加の勝ち手段として少数採用されている。
リミテッドではさすがに条件を満たすのが難しい。変則的な稀少度のコモンで隠れ家10種、レアで神殿5種が収録されているので種類は揃えられなくはないが、土地を伸ばしたりサーチする手段が少ないので相当な引きが求められる。エルフの開墾者/Elvish Reclaimerを生き残らせるのが最も現実的か。
禁止指定
2019年10月25日(Magic: The Gathering Arenaでは10月24日、Magic Onlineでは10月21日)より、スタンダードで禁止カードに指定される[1]。これをキーカードとするゴロス・ランプは勝率と使用率が高いだけでなく、長期戦において回避不可能な勝ち手段を持つことから、スタンダードの戦略の選択肢を狭めていた。またゲームがどれも似通った動きになること、土地なので対処が難しいこと、長期戦を推奨しゲームを長引かせることも問題視された。
- 当初、次回の禁止制限告知は11月18日とされていたが、これを10月21日に変更した上での異例の禁止告知となった[2]。
2019年12月3日より、パイオニアで禁止カードに指定される[3]。コントロールデッキの抑圧が理由。
2019年12月10日の告知後、ヒストリックで一時停止(暫定的な使用禁止)に指定されるが[4]、2020年3月10日(アリーナでは3月12日)より、指定が解除される[5]。これは幽霊街/Ghost Quarterやゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblasterなどの対策カードが再録されたため。しかし、その後8月24日より禁止カードに指定される[6]。強力なランプ呪文が追加されていることに加え、遅いデッキに対して高い勝率を挙げることでフォーマットをアグロ戦略寄りにしてしまっていることが理由。
2021年2月15日より、モダンで禁止カードに指定される[7]。デッキ構築をほとんど制約せずに採用でき、長期戦において反復的で相互作用性のない局面を作り出していたため。
2021年12月9日より、ヒストリック・ブロールで禁止カードに指定される[8]。メインデッキへの採用率が過剰に高く、1つの重要なパーマネントをめぐるゲームやシングルトンのデッキ構築、色の制限といった、このフォーマットの根幹的要素を悪用あるいは脅かしているため。
開発秘話
このカードは、スタンダードでほとんどプレイされていなかった風景の変容/Scapeshiftに活躍の場を与える目的で作られたカードである。開発中には黒マナを生み出すマナ能力が検討されたこともあったが、イラストの事情や統率者戦の固有色の問題から、無色マナを生み出すマナ能力に戻された[9]。
- 結果として、スケープシフトがメタゲームに食い込んだところまでは狙い通りの形となったが、風景の変容の退場後にも変わらず(それ以上に)猛威を振るってしまい、新環境開始直後の禁止指定という結果になってしまった。
脚注
- ↑ October 21, 2019 Banned and Restricted Announcement/2019年10月21日 禁止制限告知
- ↑ October 7, 2019 Banned and Restricted Announcement/2019年10月7日 禁止制限告知
- ↑ December 2, 2019 Pioneer Banned Announcement/2019年12月2日 パイオニア禁止告知
- ↑ Historic Suspension Announcement/ヒストリック一時停止告知
- ↑ March 9, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年3月9日 禁止制限告知
- ↑ AUGUST 24, 2020 BANNED AND RESTRICTED ANNOUNCEMENT/2020年8月24日 禁止制限告知
- ↑ February 15, 2021 Banned and Restricted Announcement/2021年2月15日 禁止制限告知(News 2021年2月15日 Ian Duke著)
- ↑ MTG ARENA ANNOUNCEMENTS, DECEMBER 8, 2021/MTGアリーナニュース(2021年12月8日)
- ↑ The M-Files: Core Set 2020 – Red, Green, Gold, and More/Mファイル『基本セット2020』編・赤、緑、多色、土地、その他(Play Design 2019年7月19日 Melissa DeTora著)