プレミアム・カード
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*プレミアム・カードが反り返ってしまう原因としては、[[表面]]と[[裏面]]では加工により吸湿率に差があり、箔押しの面と箔押しでない紙の面で面積が異なってしまうことが挙げられる。特に湿度の高い日本では反りが顕著になりやすい。 | *プレミアム・カードが反り返ってしまう原因としては、[[表面]]と[[裏面]]では加工により吸湿率に差があり、箔押しの面と箔押しでない紙の面で面積が異なってしまうことが挙げられる。特に湿度の高い日本では反りが顕著になりやすい。 | ||
**[[両面カード]]のプレミアム・カードは両面が箔押しの加工をしてあるので、吸湿により反り返ることがない。 | **[[両面カード]]のプレミアム・カードは両面が箔押しの加工をしてあるので、吸湿により反り返ることがない。 | ||
+ | *プレミアム・カード版しか存在しないカードが認定大会中にマークドとなっていた場合、[[ヘッド・ジャッジ]]の判断で代用カードの発行が認められている。詳しくは[[プロキシ]]を参照。 | ||
==参考== | ==参考== |
2018年11月8日 (木) 09:49時点における版
プレミアム・カード/Premium Cardは、ウルザズ・レガシーから登場した、光沢を出す箔押し加工を施した光っているカード。Foil(フォイル)と呼ばれることが多い。また、キラカード、箔押しカード、光り物などと呼ばれることもある。
- Foilは金属の薄片、箔の意。アルミホイルの「ホイル」と同じ。発音から間違われやすいが、Hoilではない。
- ここでは撃退/Foilとは関係ない(Foilには「失敗させる、打ち負かす」という意味もある。なんだかややこしい)。
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解説
トーナメントで使用する際は注意が必要となる場合がある(後述)ため、どちらかと言うとトーナメントでの使用よりもコレクション的要素が強く、そのため強力なカードよりもイラストの美しいカードの方が高価となることが多い。特に天使は美麗なイラストが多く、コレクターも多いので、トーナメントレベルではないレアの天使のプレミアム・カードがトーナメントにおけるトップレアのプレミアム・カードよりも高価となることがよくある。
ブースターパックに封入されている割合は、ウルザズ・レガシーからオデッセイまでは100枚に1枚、トーメント以降は70枚に1枚(第10版のみ56枚に1枚)、アラーラの断片より67枚に1枚(コンパクトブースターでは74枚に1枚)となっている。カラデシュ以降は特殊なプレミアム・カードであるMasterpiece Seriesのカードが封入されている場合もある。購入したパックに封入されている以外にも、フライデー・ナイト・マジックの賞品やジャッジ褒賞など、さまざまなプレミアム・カード仕様のプロモーション・カードが配布されている。
基本セット2015以降のカード枠のカードでは、文章欄下部のコレクター情報でもプレミアム・カードであることを判断できるようになっている。詳細は新枠#基本セット2015以降のカード枠を参照。
プレミアム・カード版しか存在しないカード(非プレミアム版が入手できないカード)は長い間黒枠では存在せず、銀枠のSuper Secret Techやホリデーギフトカードといった少数の例に限られていた。プレインズウォーカーデッキで初めてプレミアム・カード版しか存在しない黒枠のカードが作られ、その後も統率者2016以降の各種統率者戦用カードセットやドミナリア以降のBOX特典カード、Gift Pack2018など様々な製品で扱われており、一般化している。
- 一般への初配布はウルザズ・サーガのプレリリース・カードである稲妻のドラゴン/Lightning Dragon。ウルザズ・レガシーより4ヶ月早いお披露目だった。
- アンヒンジドには、カードがプレミアム・カードであることに意味のあるカードが存在する(→Super Secret Tech)。
- 銀枠とAmonkhet Invocationsのものを除き、全てのプレミアム・カードは黒枠で印刷されている。
- 以前のプレミアム・カードは内枠のみが箔押し加工されており、ルール文章下部に流星マーク(ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社のロゴ)があった。現在のものはイラスト部も光っており流星マークもなくなった。
- 時のらせんのタイムシフトカードやアンヒンジドのOld Fogey・Blast from the Pastでは、旧枠デザインに合わせて流星マークが復活している。
- フライデー・ナイト・マジックで配布されるプロモーション・カードにも流星マークが描かれているものがある。同時にエキスパンション・シンボルも流星カードとなっている。
- エキスパンションによっては、1つのパックに2枚以上のプレミアム・カードが入っていることもある(→変則的な稀少度)。
- 材質的に傷が付きやすく、目立ちやすい。特に初期の頃のものは、製造時のこすれ傷や気泡なども多いため、完全美品は少ない。
- かつて、プレミアム・カードは再録禁止カードの適用外であった。そのため、プロモーション・カードとして再録禁止カードが配布されたこともあった(例:2007年のジャッジ褒賞のヨーグモスの意志/Yawgmoth's Willなど)が、相次ぐ再録禁止カードのプレミアム・カード化収録(デュエルデッキやFrom the Vaultなど)が問題視され、2011年以降はプレミアム・カードのみによる再録も行われないと改訂された。詳細は再録禁止カードの項を参照。
- トーナメントで人気のあるカードの日本語版のプレミアム・カードは高値で取引される傾向がある。
カードセット別注釈
- プレーンシフトにはプレミアム版のみイラストが違うものがある。また、それらは通常のイラストでのプレミアム・カードも存在する。詳細はプレーンシフトの項を参照のこと。
- 第10版のプレミアム・カードは、本来あるべき注釈文がすべて省略されている。その中には、プレミアム・カード限定のフレイバー・テキストをもつものも存在する。詳細は第10版の項を参照のこと。
- アラーラの断片の日本語版ではプレミアム・カードと普通のカードの製造工程が違うのか、文章欄のすべての数字が半角で印刷されている。またカードによっては、プレミアム・カードと普通のカードでカード名やフレイバー・テキストが異なるものが数多くある。
- 運命再編の一部のプレミアム・カードには、特殊なホログラムの透かしが印刷されている。詳細は運命再編の項を参照のこと。
マークドの可能性
プレミアム・カードは、通常のカードと同じようにゲームで使用できる。認定大会やプレミアイベントでの使用も何ら問題はない。しかし、プレミアム・カードには独特の反りが発生しやすいことから、プレミアイベントなどではマークドを疑われるという問題を引き起こすことがある。
反りが発生している状態のカードをデッキに入れると、たとえ固めのスリーブに入れていても曲がっているのが一見で分かり、外部から容易に区別がつくようになってしまう。「ある1種類のカードのみがプレミアム・カード」などといった場合は特にマークド扱いされやすい。
プレミアム・カードに限らず、反りやクセが発生している状態のカードはデッキに採用しないか、あるいは他のカードと全く区別がつかない状態に戻しておくことが望ましい。反りを戻す方法としては除湿剤を用いる方法、押し花と同様の手段でプレスする方法などがあるが、詳細は外部の検索エンジンなどで各自調べて頂きたい。
- プレミアム・カードが反り返ってしまう原因としては、表面と裏面では加工により吸湿率に差があり、箔押しの面と箔押しでない紙の面で面積が異なってしまうことが挙げられる。特に湿度の高い日本では反りが顕著になりやすい。
- 両面カードのプレミアム・カードは両面が箔押しの加工をしてあるので、吸湿により反り返ることがない。
- プレミアム・カード版しか存在しないカードが認定大会中にマークドとなっていた場合、ヘッド・ジャッジの判断で代用カードの発行が認められている。詳しくはプロキシを参照。
参考
- Where the Foil Goes(工程の紹介) (Daily MTG)
- プロモーション・カード
- From the Vault
- プレミアムデッキシリーズ
- Masterpiece Series
- 継ぎ目
- 用語集