思考のひずみ/Thought Distortion

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
12行: 12行:
  
 
クリーチャー戦が主になり手札消費の激しい[[リミテッド]]では実用性は極めて低い。適当な[[コモン]]を[[ピック]]した方が良い場面が多いだろう。
 
クリーチャー戦が主になり手札消費の激しい[[リミテッド]]では実用性は極めて低い。適当な[[コモン]]を[[ピック]]した方が良い場面が多いだろう。
*[[黒]][[単色]]としては初の打ち消されない呪文。
+
 
*対策としては[[ナーセットの逆転/Narset's Reversal]]が用いられることが多い。
+
*[[黒]][[単色]]としては初の打ち消されない呪文。これ以前の打ち消されない呪文は[[青]]の対抗色である[[赤]]・[[緑]]や青自身であることが多かったが、当時[[色の協議会]]で黒を担当していた[[Gavin Verhey]]が「この効果を使うことがほとんどなく、構築フォーマット向けカードにするための調整箇所として使い出があることを考えると、どの色でも必要に応じて使ってよい」と許可を出した<ref>[https://web.archive.org/web/20190712150830/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/play-design/m-files-core-set-2020-white-blue-black-2019-07-12 The M-Files: Core Set 2020 – White, Blue, Black(Internet Archive)][https://mtg-jp.com/reading/pd/0032722/ Mファイル『基本セット2020』編・白青黒]</ref>。
 +
**このカード以降なかなか黒単色の打ち消されない呪文は登場せず、[[色の役割]]に関する[[2021年]]の公式記事でも言及されていなかったのだが<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/mechanical-color-pie-2021-10-18 Mechanical Color Pie 2021]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035515/ メカニズム的カラー・パイ 2021年版]([[Making Magic]] [[2021年]]10月18日)</ref>、[[2024年]]の[[カルロフ邸殺人事件]]で[[長い別れ/Long Goodbye]]や[[闇討ち/Slice from the Shadows]]が登場。この際[[Mark Rosewater]]があらためて「どの色でも使える効果だ」と述べている<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/739701053198598144/long-goodbye-has-this-spell-cant-be-countered Blogatog](2024年1月16日)</ref>。
 +
 
 +
*打ち消しでない対策として[[ナーセットの逆転/Narset's Reversal]]が用いられることが多い。
 +
 
 
==参考==
 
==参考==
*[https://mtg-jp.com/reading/pd/0032722/ Mファイル『基本セット2020』編・白青黒]
+
<references />
 
*[[手札破壊カード]]
 
*[[手札破壊カード]]
 
*[[墓地対策カード]]
 
*[[墓地対策カード]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2020]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2020]] - [[アンコモン]]

2025年2月22日 (土) 18:35時点における最新版


Thought Distortion / 思考のひずみ (4)(黒)(黒)
ソーサリー

この呪文は打ち消されない。
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。そのプレイヤーの手札と墓地からクリーチャーでも土地でもないカードをすべて追放する。


クリーチャーでも土地でもないカードを根絶やしにする打ち消されない手札破壊呪文

手札破壊呪文では原則的に非実用的とされる6マナであり、そのわりに効果も限定的。しかし、打ち消されないという一点がこのカードを特徴付けており、ノンクリーチャー寄りのパーミッションに対して痛烈なメタカードとして機能する。十分に呪文を構えて安心していた矢先に手札が土地だけになってしまえば投了目前であり、サイドボード要員としては評価に値する。

墓地追放に関しては、クリーチャーが追放できず、そもそも墓地を利用するためのカード自体を断てる手札破壊なのでおまけに近いが、一部のカードに対しての効力は見込める。登場時のスタンダードでも再活アズカンタの探索/Search for Azcantaに有効。手札からも直接追放するため伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Talesのような「捨てさせる」への対策をすり抜けることができる一方、呪禁などで防ぐことができ、絶対に通るとは言い切れないのが無視できない難点。同時に夏の帳/Veil of Summer‎が登場しているため深刻な問題である。

登場時点のスタンダードでは夏の帳の存在もあって日の目を見なかったが、夏の帳が禁止されイコリア:巨獣の棲処が参入する頃になるとメタゲームの変遷によりクリーチャーをほとんど採用しないデッキが増加し、このカードも黒いデッキのサイドボードとして注目されるようになった。

パイオニアでは睡蓮の原野コンボアゾリウス・ロータスサイドボードに採用され、前者では打ち消しを使うデッキ全般を相手に、後者は対コントロールデッキに用いられる。

クリーチャー戦が主になり手札消費の激しいリミテッドでは実用性は極めて低い。適当なコモンピックした方が良い場面が多いだろう。

  • 単色としては初の打ち消されない呪文。これ以前の打ち消されない呪文はの対抗色であるや青自身であることが多かったが、当時色の協議会で黒を担当していたGavin Verheyが「この効果を使うことがほとんどなく、構築フォーマット向けカードにするための調整箇所として使い出があることを考えると、どの色でも必要に応じて使ってよい」と許可を出した[1]

[編集] 参考

  1. The M-Files: Core Set 2020 – White, Blue, Black(Internet Archive)Mファイル『基本セット2020』編・白青黒
  2. Mechanical Color Pie 2021/メカニズム的カラー・パイ 2021年版(Making Magic 2021年10月18日)
  3. Blogatog(2024年1月16日)
QR Code.gif