血清の粉末/Serum Powder
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使いどころが難しいカードではあるが、「必ず'''初手'''に欲しいカード」が存在する場合には結構有用である。単純に1枚多く引けるというだけでなく、余計なカードを追放できるので、普通にマリガンするよりも引ける可能性が高い。例えば[[ヴィンテージ]]の[[ドレッジ]]は、「[[Bazaar of Baghdad]]がないとまともに機能しない」といった[[デッキ]]であるため、[[メインデッキ]]から[[積む|4枚積み]]で採用されることも多い。また、特定のデッキを機能不全にするほど強力ではあるが、初手にないと苦しいカードである[[虚空の力線/Leyline of the Void]]とともに[[サイドボード]]に採用されることもある。 | 使いどころが難しいカードではあるが、「必ず'''初手'''に欲しいカード」が存在する場合には結構有用である。単純に1枚多く引けるというだけでなく、余計なカードを追放できるので、普通にマリガンするよりも引ける可能性が高い。例えば[[ヴィンテージ]]の[[ドレッジ]]は、「[[Bazaar of Baghdad]]がないとまともに機能しない」といった[[デッキ]]であるため、[[メインデッキ]]から[[積む|4枚積み]]で採用されることも多い。また、特定のデッキを機能不全にするほど強力ではあるが、初手にないと苦しいカードである[[虚空の力線/Leyline of the Void]]とともに[[サイドボード]]に採用されることもある。 | ||
− | * | + | *[[ゲーム開始時の手札#ゲーム開始時の手札から処理を行う能力を持つカードの一覧|ゲーム開始時の手札から処理を行う能力を持つカード]]([[力線]]など)の能力を使用したあとで血清の粉末の能力を使用することはできない。「ゲーム開始時の手札」とはこれ以上マリガンをしないと決定したときの手札を指す。詳細は[[ゲーム開始時の手札]]の項を参照。 |
*この能力はマリガン時にのみ通常のマリガンに加えて使用できるが、この能力自体はマリガンではない。よって、現在のマリガン(バンクーバー・マリガン)のルール適用下においても、このカードの能力のみを使い手札が初期手札枚数から減っていない場合は、[[占術]]は行えない。 | *この能力はマリガン時にのみ通常のマリガンに加えて使用できるが、この能力自体はマリガンではない。よって、現在のマリガン(バンクーバー・マリガン)のルール適用下においても、このカードの能力のみを使い手札が初期手札枚数から減っていない場合は、[[占術]]は行えない。 | ||
*「マリガン」という言葉が[[ルール文章]]内に登場する数少ないカード。後に[[コンスピラシー]]で[[代替案/Backup Plan]]が追加された。 | *「マリガン」という言葉が[[ルール文章]]内に登場する数少ないカード。後に[[コンスピラシー]]で[[代替案/Backup Plan]]が追加された。 | ||
*「血清の粉末が無いのでマリガンします」などと[[レミィ・キルミスター|レミィ]]のようなことをやっては本末転倒。使わずに済むのなら、それにこしたことはない。 | *「血清の粉末が無いのでマリガンします」などと[[レミィ・キルミスター|レミィ]]のようなことをやっては本末転倒。使わずに済むのなら、それにこしたことはない。 | ||
− | *このカードの2番目の能力は、[[カードを作るのは君だ!]]の第1回で送られた没アイディアが基になっている([ | + | *このカードの2番目の能力は、[[カードを作るのは君だ!]]の第1回で送られた没アイディアが基になっている([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/almost-mechanics-2002-03-29 The "Almost" Mechanics])。 |
==参考== | ==参考== |
2019年4月13日 (土) 08:01時点における版
アーティファクト
(T):(◇)を加える。
あなたがマリガンでき、かつ血清の粉末があなたの手札にあるときならいつでも、あなたは「あなたの手札のカードをすべて追放し、その後、同じ枚数のカードを引く」ことを選んでもよい。(あなたはマリガンに加えてこれを行うことができる。)
ミラディン・ブロックに多く存在するルール破壊カードの1つ。「マリガンするとゲーム開始時の手札が減る」というルールを破壊し、マリガンをするときに手札にあるカードと同じ枚数を引きなおすことができる。
マリガンしても手札が減らないので、実質的に1枚手札を増やすことにつながる。しかし、前の手札は追放するため、例えば土地6枚と血清の粉末という手札でこの能力を使用してしまうと、それ以降は土地が足りなくなり、逆の形での事故を起こす可能性が高くなる。自分の手札が呪文と血清の粉末だけという場合も同様であり、「手札を1枚増やしたまま理想的な状態にする」ということは意外と難しい。初手にない場合でも無色マナを生み出すマナ・アーティファクトとして使えるが、3マナというマナ・コストを考えると性能が良いとは言いがたい。結局手札を1枚増やすだけならば、初手でなくても使えるウルザのガラクタ/Urza's Baubleや通りの悪霊/Street Wraithの方が使いやすいかもしれない。
使いどころが難しいカードではあるが、「必ず初手に欲しいカード」が存在する場合には結構有用である。単純に1枚多く引けるというだけでなく、余計なカードを追放できるので、普通にマリガンするよりも引ける可能性が高い。例えばヴィンテージのドレッジは、「Bazaar of Baghdadがないとまともに機能しない」といったデッキであるため、メインデッキから4枚積みで採用されることも多い。また、特定のデッキを機能不全にするほど強力ではあるが、初手にないと苦しいカードである虚空の力線/Leyline of the Voidとともにサイドボードに採用されることもある。
- ゲーム開始時の手札から処理を行う能力を持つカード(力線など)の能力を使用したあとで血清の粉末の能力を使用することはできない。「ゲーム開始時の手札」とはこれ以上マリガンをしないと決定したときの手札を指す。詳細はゲーム開始時の手札の項を参照。
- この能力はマリガン時にのみ通常のマリガンに加えて使用できるが、この能力自体はマリガンではない。よって、現在のマリガン(バンクーバー・マリガン)のルール適用下においても、このカードの能力のみを使い手札が初期手札枚数から減っていない場合は、占術は行えない。
- 「マリガン」という言葉がルール文章内に登場する数少ないカード。後にコンスピラシーで代替案/Backup Planが追加された。
- 「血清の粉末が無いのでマリガンします」などとレミィのようなことをやっては本末転倒。使わずに済むのなら、それにこしたことはない。
- このカードの2番目の能力は、カードを作るのは君だ!の第1回で送られた没アイディアが基になっている(The "Almost" Mechanics)。