ジェイス付与
| 登場セット |
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| リアリティ・フラクチャー |
ジェイス付与/Empower Jaceとは、キーワード処理の一種。リアリティ・フラクチャーで初登場した。
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弟子の覚醒 / Protege's Awakening (3)(青)ソーサリー
ジェイス付与6を行う。(あなたがコントロールしているジェイス(Jace)トークン1体の上に忠誠(loyalty)カウンター6個を置く。あなたがジェイス・トークンをコントロールしていないなら、その前に、「[-1]:諜報1を行う。」と「[-3]:カード1枚を引く。」を持つ青のジェイス・プレインズウォーカー・トークン1体を生成する。)
カード1枚を引く。
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ジェイス・トークン / Jace Token (トークン・カード)〔青〕プレインズウォーカー ― ジェイス(Jace)
[-1]:諜報1を行う。(あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚を見る。それをあなたの墓地に置いてもよい。)
[-3]:カード1枚を引く。
定義
[編集]ジェイス付与Nを行う/Empower Jace Nとは、「あなたがジェイス・プレインズウォーカー・トークンをコントロールしていないなら、「[-1]:諜報1を行う」と「[-3]:カード1枚を引く。」を持つ、青の忠誠度0のジェイス・プレインズウォーカー・トークンを生成する。あなたがコントロールしているジェイス・プレインズウォーカー・トークン1体を選ぶ。それの上に忠誠カウンターN個を置く。」を意味する。
解説
[編集]ジェイス・ベレレン/Jace Belerenが自らの分身を作り出し、模倣宇宙/Echoverse中にその存在感と影響力を広げることを表したメカニズム。
ジェイス・トークンの性質上、Nの値が2以下なら諜報が、3以上ならキャントリップが元の呪文や能力に付与される形と言えるが、他のプレインズウォーカーやカウンターを参照するカードとの相互作用が存在する点が特徴である。一方、プレインズウォーカーゆえ攻撃や火力でジェイスを落とされ、上手くボーナスを得られない危険性もある。ジェイス・トークンはマイナスの忠誠度能力しか持たないので原則使い捨てになるが、他のジェイス付与を重ね掛けすることで忠誠度を補充することもできる。
リアリティ・フラクチャーでは全色に割り当てられているが、特に黒・緑・青に多く、緑青のリミテッド・アーキタイプとなっている。また癒し手としての歩み/Way of the Healerなどの「歩み」サイクルがあり、異なる能力を得ることもある。
- 機能的には動員のプレインズウォーカー版と言える。実際に、動員の発展形として考案されている(→#開発秘話)。
- トークンという形ではあるが、パウパーにおいてプレインズウォーカーを使える初の手段である。
- 「Empower」は「~に力を与える」という意味。
- リアリティ・フラクチャーのストーリーではジェイスの精神の一部が"理論家"/The Theoristに対抗するためにヴラスカ/Vraska達に自身を憑依させており[1]、「付与」という和訳はこうした背景設定も意識したネーミングと考えられる。
- ストーリー上では"理論家"がジェイスの自己の様々な部分を「逸脱体/aberration」として切り捨てたが、ジェイス・トークンを表すトークン・カードは一種類のみである。Mark Rosewaterいわく、その設定は展望デザインより遥か後に書きあげられたものとのこと[2]。
ルール
[編集]- 複数体のジェイス・トークンをコントロールしている時にジェイス付与を行った場合、そのうちの1体を選び忠誠カウンターを置く。これは対象を取るわけではないため、何らかの効果で被覆等を得たジェイス・トークンを選ぶことも適正である。
- 似通った生命/Parallel Livesなどにより、ジェイス付与で複数体のジェイス・トークンが生成された場合、そのうちの1体にのみ忠誠カウンターを置く。忠誠カウンターが置かれていない方はそのまま状況起因処理で墓地に置かれるだろう。
- トークンでないジェイスに対して、ジェイス付与で忠誠カウンターを置くことはできない。
- ジェイス付与が参照する「ジェイス・トークン」とは、その名前を持つトークンのことでなく、ジェイスのプレインズウォーカー・タイプを持つトークンの事である。
- 例:あなたがコントロールしているジェイス・トークンが鏡映魔道士、ジェイス/Jace, Mirror Mageの誘発型能力で生成されたものだけの状態でジェイス付与2を行った場合、新たにジェイス・トークンは生成されず、『鏡映魔道士、ジェイス』のコピー・トークンに忠誠カウンターが2個置かれる。
- この場合、『鏡映魔道士、ジェイス』のコピーが新たにジェイス付与の[-1]・[-3]能力を得るわけではない。類似メカニズムである動員のクリーチャー・タイプ付与と混同しないよう注意。
- ジェイス・トークンが月への封印/Imprisoned in the Moonなどによりプレインズウォーカーではなくなった場合、それはプレインズウォーカー・タイプであるジェイスも失うため、次にジェイス付与を行った場合はそのトークンに忠誠カウンターを置けず、ジェイス・トークンを他にコントロールしていなければ新たに生成することになる。
- 例:あなたがコントロールしているジェイス・トークンが鏡映魔道士、ジェイス/Jace, Mirror Mageの誘発型能力で生成されたものだけの状態でジェイス付与2を行った場合、新たにジェイス・トークンは生成されず、『鏡映魔道士、ジェイス』のコピー・トークンに忠誠カウンターが2個置かれる。
- 転用された執行人/Repurposed Enforcerなどで可変値のジェイス付与を行う場合、「ジェイス付与0」が発生することがある。その場合、ジェイス・トークンに忠誠カウンターは置かれない。もしそのジェイス付与0でトークンが生成されたなら、それは状況起因処理でそのまま墓地に置かれるだろう。
- サブタイプとしての「ジェイス」はプレインズウォーカー・タイプであり、クリーチャー・タイプ等ではない。多相などのすべてのクリーチャー・タイプを持つ効果との相互作用は発生しない。
生成されるトークンについて
[編集]- ジェイス付与により生成されるジェイス・トークンは伝説ではない。
- 通常、ジェイス付与の制約によりこのキーワード処理だけで複数体のジェイスを生成することはできないが、ジェイス・トークンのコントロールが変更された場合などに重要となる。
- ジェイス付与により生成されたトークンをコピーした場合、それは初期の忠誠度が0であることをコピーするが、既に置かれた忠誠カウンターの数はコピー可能な値でないため、通常は忠誠カウンターが0の状態で戦場に出て、そのまま状況起因処理で墓地に置かれる。
- ジェイス・トークン/Jace Tokenという名前のカードは存在しないため、真髄の針/Pithing Needleのようなカード名を指定する効果でジェイス・トークンを選ぶことはできない。
開発秘話
[編集]ジェイスという個人をヴィランとするセットを作るにあたり、ジェイスを表すカードを頻繁にプレイさせるにはどうすればよいかという課題があった。当初、リアリティ・フラクチャーでは馴染みのあるメカニズムとその模倣宇宙版を採用するというアイデアがあり、Jeremy Geistは先述した問題の解決策として、動員の模倣宇宙版でありジェイス・トークンを生成するジェイス動員/Amass Jacesを考案した。しかし実際の挙動は動員とは異なっていたため、ルール・チームは新しい名称が必要だと提案し、現在の名前になった。最終的に、ジェイスと対立するゲートウォッチ/The Gatewatchは軍団を持たないという点、他の要素にスペースを割きたいという点から、通常の動員はセットから取り除かれた。
開発段階のジェイス付与は-1能力が占術1であったが、一つのセットに占術と諜報を同居させないという方針から諜報へと変更された。また、トークン以外のジェイスにも忠誠カウンターを置くことができたが、バランスの観点からセット・デザイン段階で[3]トークン限定に変更された[4]。トークン限定になる前はジェイス付与の値は大きくても4程度であったため、結果としてデザインの幅が広がった[5]。
- 忠誠度能力のコストは、かつて『Limited Resources』[注釈 1]で「占術1枚はカード1/3枚分の価値」と語られたことを参考に設定された[5]。
- ドローはキャントリップなどの形で全色が使えるため、数値にさえ気を付ければどの色がジェイス付与を用いても色の役割の上では適正であるとのこと[6]。
- 展望デザイン段階では、トークンが《ジェイスの残響/Jace Echo》という固有の名前を持っていた[7]。
- メカニズム上は、他のプレインズウォーカーの「付与」も可能なように設計されている[8]。類似メカニズムの動員は定義を拡張する際に既存カードのエラッタが必要になっていたため、今度は最初から拡張を見据えた形になったと言える。
複雑さを減らすための特徴
[編集]ジェイス付与は複雑なメカニズムだが、その複雑さを緩和するために役立つ特徴が存在する。まず複数のジェイス・トークンを生成できないため、ジェイス・トークンに忠誠度能力を追加しても1ターンに起動できる回数は1回だけである。加えてジェイス・トークンは初期状態ではマイナスの忠誠度能力しか持たないため、いずれ自然と戦場からいなくなるように設計されている。アンコモン以下のカードでは原則としてジェイス・トークンにプラスの忠誠度能力を与えられないようになっており、唯一それが可能な紅蓮術師としての歩み/Way of the Pyromancerも+能力から入ると次のターンに忠誠度3になり、ジェイスをドローに「変換」したくなるようなデザインとなっている[5]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ↑ Reality Fracture | Episode 7: Pick Up the Pieces/第7話 欠片を拾い集めて(Magic Story 2026年9月8日 Alison Lührs著)
- ↑ Was it ever considered to have multiple different...(Blogatog 2026年9月27日)
- ↑ Was there ever a point where Empower Jace cared...(Blogatog 2026年9月8日)
- ↑ Reality Check, Part 2/リアリティ・チェック その2(Making Magic 2026年9月15日 Mark Rosewater著)
- ↑ 5.0 5.1 5.2 @jeremygeist.bsky.social(Bluesky 2026年9月23日 Jeremy Geist)- 一連のスレッドに記載
- ↑ Empower Jace gives repeated card draw to all...(Blogatog 2026年9月9日)
- ↑ Reality Fracture Vision Design Handoff, Part 2/『リアリティ・フラクチャー』展望デザイン提出文書 その2(Making Magic 2026年9月29日 Mark Rosewater著)
- ↑ Probably obvious, but are there already plans to...(Blogatog 2026年9月27日)
- ↑ can their be multiple empower mechanics in the...(Blogatog 2026年9月27日)
- ↑ Hi Mark, what’s the reason that Empower and...(Blogatog 2026年9月8日)
注釈
[編集]- ↑ Marshall SutcliffeとLuis Scott-Vargasが配信する、リミテッド関連の話題を取り扱うポッドキャスト
参考
[編集]- Reality Fracture Mechanics/『リアリティ・フラクチャー』のメカニズム(Daily MTG 2026年9月9日 Matt Tabak著)
- Reality Fracture Release Notes/『リアリティ・フラクチャー』リリースノート(PDF文書)(Daily MTG 2026年9月19日)
引用:総合ルール 2026.09.25
[編集]- 7 その他のルール
- 701 キーワード処理
- 701.71. Empower Jace
- 701.71a To empower Jace N means “If you don’t control a Jace planeswalker token, create a blue Jace planeswalker token with 0 loyalty, ‘[−1]: Surveil 1,’ and ‘[−3]: Draw a card.’ Choose a Jace planeswalker token you control. Put N loyalty counters on it.”
- 701.71. Empower Jace
- 701 キーワード処理