恐ろしい徴兵/Ghastly Conscription
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ソーサリー
プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの墓地にあるすべてのクリーチャー・カードを裏向きの束にして追放し、その束を切り直してからそれらのカードを予示する。(カードを予示するには、それを裏向きの状態で2/2クリーチャーとして戦場に出す。それがクリーチャー・カードであるなら、そのマナ・コストでいつでも表向きにしてよい。)
死体をすべて予示させ、戦場に戻すという大胆かつ変形のリアニメイト呪文。この手の直接リアニメイトしないカードといえば墓地を追放し、追放した数だけゾンビ・トークンを出現させるというのが一般的ではあるが、予示で戻すというのはフレーバー的にも面白い。
姿が変わり2/2になってしまった強力なクリーチャーでも、魔力さえ注入できれば再び姿を取り戻せる可能性がある他、様々なクリーチャーが同じ姿で立ちはだかり、いきなり元の姿をとりもどしてくるのだから奇襲性も抜群。全体除去からつながればかなりのアドバンテージを稼げるだろう。
自分の墓地でも対戦相手の墓地でも指定できるため、自分の使っているデッキがノンクリーチャーデッキでも運用できるのは利点。ただし相手もノンクリーチャーやトークン系だと腐ってしまうので、少数のクリーチャーに頼るデッキでの投入はサイドボードからの方が無難か。自分も大量のクリーチャーを運用する場合や、クリーチャー主体となるリミテッドではメインデッキから投入してしまうのも有りだろう。墓地対策としては7マナかつソーサリーという事を考えると、それほど強くはない。やはり大量のクリーチャーを墓地に叩き込んでからの攻めのアクションだろう。そういう意味では墓地を掃除してしまう探査とは相性が悪い。
予示から表向きにするのを考慮するのなら、相手が何色であろうと対応出来る多色デッキの方が相性が良いが、自分の墓地に向けて使うのを前提として運用する場合や、リセット後など単に大量の2/2で攻撃するだけでも効果的な場面でしか使わないとなれば、黒単色やそれに近いデッキでも十分強い。
- どうせ全部出すのだから束を切り直す必要はないのでは?と思うが、裏向きのクリーチャーの正体が何であったかを分からなくするためである。
- 同ブロックの奈落の総ざらい/Empty the Pitsとの比較も面白い。2/2が大量に並ぶという唱えた直後の状態はほぼ同じと言えるが、X呪文・インスタント・探査など唱えるまでの融通性はあちらに軍配があがり、一方で戦場に出て以降の予示ならではのプレッシャーはこちらの方が強烈。