ヴァーズゴスの血王/Bloodlord of Vaasgoth

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[[狂喜]]を持ち、後続の[[吸血鬼]]に狂喜を[[得る|得]]させる[[神話レア]]の吸血鬼。
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大きな数値の[[狂喜]]を持ち、後続の[[吸血鬼]]にも狂喜を[[得る|得]]させる、吸血鬼の[[ロード (俗称)|ロード]]的存在。
  
狂喜の条件さえ達成できれば自身は5[[マナ]]6/6[[飛行]]、後続は+3/+3の[[強化]]と大きな打撃力がある。ただし狂喜の性質上安定性はない。また強化するのが後続であり、すでに[[展開]]済みの自軍には何ら影響を与えないというのは、5マナの[[重い|重さ]]とあまり噛み合ってはいない。
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狂喜の条件さえ達成できれば自身は5[[マナ]]6/6[[飛行]]、後続は+3/+3の[[強化]]と大きな打撃力がある。ただし狂喜の性質上、安定性はない。また強化するのが後続であり、すでに[[展開]]済みの自軍には何ら影響を与えない点が、従来の[[吸血鬼 (デッキ)|吸血鬼デッキ]]の速度を重視する戦略と噛み合っていない。その点、過去の[[基本セット]]に存在した吸血鬼ロードの先輩である[[吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus]]や[[蟲惑的な吸血鬼/Captivating Vampire]]とは使い勝手が大きく違っている。
  
過去の[[基本セット]]の吸血鬼の[[ロード (俗称)|ロード]][[吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus]][[蟲惑的な吸血鬼/Captivating Vampire]]は、仲間に[[回避能力]]を与えたり数が並べば有利になったりと、勝敗を決めるポテンシャルを秘めていた。それらと比べるとできる事が[[サイズ]][[修整]]のみで、使いにくい。しかし、[[+1/+1カウンター]]による[[強化]]なので[[増殖]]と相性がよい、ロードにしてはサイズが大きいので死ににくい、これ自身が[[戦場を離れる|戦場を離れ]]ても強化[[効果]]が残るなど、いくつかの利点もある。
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[[+1/+1カウンター]]による[[強化]]であり、これ自身が[[戦場を離れる|戦場を離れ]]ても強化[[効果]]が残るため、先輩たちに比べて多少ながら[[除去]]に強いのは利点。また強化する[[修整]]値が単純に大きいのも心強い。[[回避能力]]などは与えないため若干の突破力不足は感じるが、吸血鬼はもともとやや小粒だが優秀な[[キーワード能力]]を備えたクリーチャーが多いため、[[サイズ]]を大幅に上げるだけでも十分な援護になるだろう。
  
狂喜していれば[[四肢切断/Dismember]]に耐えられるサイズになるので、吸血鬼に拘らず[[大型]]飛行クリーチャーと割り切って優秀な狂喜持ちクリーチャーの多い[[]]と混ぜ狂喜[[デッキ]]を組むのも手。[[]]には[[苛まれし魂/Tormented Soul]]、赤には[[ゴブリンの投火師/Goblin Fireslinger]]と、狂喜と抜群の相性を持つサポート役を両方投入出来るため狂喜持ちが[[手札]]で腐る状況を回避しやすい。狂喜持ちがその潜在能力を遺憾なく発揮する様は爽快。
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あるいはいっそ吸血鬼にこだわらず、単なる[[大型クリーチャー|大型]][[フライヤー]]と割り切って使うのも悪くない。条件付とはいえ5マナ6/6は[[四肢切断/Dismember]]にも耐えられるサイズであり、単体でもそれなり以上に優秀な戦力と言える。ただ、単体で[[フィニッシャー]]を勤めるならば[[墓所のタイタン/Grave Titan]]などのより強力なクリーチャーがいるのが問題。[[構築]]で使うなら、やはり吸血鬼の[[部族 (俗称)|部族]][[シナジー]]を生かしていきたい。
  
*狂喜を得させるのは[[唱える|唱えた]]吸血鬼のみ。例えば[[墓地]]から[[戦場に出る|戦場に出た]][[恐血鬼/Bloodghast]]は狂喜を得ない。
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一方[[リミテッド]]ではかなり強力。5マナ6/6飛行はいわずもがな、3/3飛行でも及第点。おまけに後続の吸血鬼が大きくなればなお言うことはない。赤でのサポートはもちろん、[[]]でも[[苛まれし魂/Tormented Soul]]など、狂喜をサポートできるカードが多いのも追い風。
  
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*狂喜を得させるのは[[唱える|唱えた]]吸血鬼のみ。例えば[[墓地]]から[[戦場に出る|戦場に出た]][[恐血鬼/Bloodghast]]や[[血統の守り手/Bloodline Keeper]]で生み出された[[トークン]]は狂喜を得ない。
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*同じ5マナで[[ダブルシンボル]]の[[ゴーア族の野人/Ghor-Clan Savage]]と比べると、[[神話レア]]なだけあってスペックが高い。
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*[[基本セット2012]]の[[プレリリース・カード]]として[[イラスト]]違いの[[プレミアム・カード]]が配布された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/magic-2012-promo-cards-2011-06-08 Magic 2012 Promo Cards](Arcana
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[[2011年]]6月8日 [[Monty Ashley]]著)</ref>。
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==脚注==
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<references />
 
==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/760 Wallpaper of the Week: Bloodlord of Vaasgoth](壁紙・待受、[[WotC]])
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*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/wallpaper-week-bloodlord-vaasgoth-2011-07-22 Wallpaper of the Week: Bloodlord of Vaasgoth](壁紙・待受、[[WotC]])
 
*[[カード個別評価:基本セット2012]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:基本セット2012]] - [[神話レア]]

2022年1月22日 (土) 00:34時点における最新版


Bloodlord of Vaasgoth / ヴァーズゴスの血王 (3)(黒)(黒)
クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 戦士(Warrior)

狂喜3(このターン、対戦相手1人にダメージが与えられている場合、このクリーチャーはその上に+1/+1カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。)
飛行
あなたが吸血鬼(Vampire)クリーチャー呪文を唱えるたび、それは狂喜3を得る。

3/3

大きな数値の狂喜を持ち、後続の吸血鬼にも狂喜をさせる、吸血鬼のロード的存在。

狂喜の条件さえ達成できれば自身は5マナ6/6飛行、後続は+3/+3の強化と大きな打撃力がある。ただし狂喜の性質上、安定性はない。また強化するのが後続であり、すでに展開済みの自軍には何ら影響を与えない点が、従来の吸血鬼デッキの速度を重視する戦略と噛み合っていない。その点、過去の基本セットに存在した吸血鬼ロードの先輩である吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnus蟲惑的な吸血鬼/Captivating Vampireとは使い勝手が大きく違っている。

+1/+1カウンターによる強化であり、これ自身が戦場を離れても強化効果が残るため、先輩たちに比べて多少ながら除去に強いのは利点。また強化する修整値が単純に大きいのも心強い。回避能力などは与えないため若干の突破力不足は感じるが、吸血鬼はもともとやや小粒だが優秀なキーワード能力を備えたクリーチャーが多いため、サイズを大幅に上げるだけでも十分な援護になるだろう。

あるいはいっそ吸血鬼にこだわらず、単なる大型フライヤーと割り切って使うのも悪くない。条件付とはいえ5マナ6/6は四肢切断/Dismemberにも耐えられるサイズであり、単体でもそれなり以上に優秀な戦力と言える。ただ、単体でフィニッシャーを勤めるならば墓所のタイタン/Grave Titanなどのより強力なクリーチャーがいるのが問題。構築で使うなら、やはり吸血鬼の部族シナジーを生かしていきたい。

一方リミテッドではかなり強力。5マナ6/6飛行はいわずもがな、3/3飛行でも及第点。おまけに後続の吸血鬼が大きくなればなお言うことはない。赤でのサポートはもちろん、でも苛まれし魂/Tormented Soulなど、狂喜をサポートできるカードが多いのも追い風。

[編集] 脚注

  1. Magic 2012 Promo Cards(Arcana 2011年6月8日 Monty Ashley著)

[編集] 参考

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