グランプリ

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'''グランプリ'''/''Grand Prix''は、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の[[プレミアイベント]]の1つ。[[プロツアー]]などと違って、参加するための権利を得る必要はない。
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'''グランプリ'''/''Grand Prix''は、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の[[プレミアイベント]]の1つ。
  
 
==概要==
 
==概要==
前述のとおり参加登録さえすればだれでもグランプリには参加できるため、参加者数は近年増加傾向にあり、数百人、多い時には2,000人を超えることがあるマジック界最大の大会である。日本でも年4回のペースで各地で開催される。近年は[[プレイヤー・オブ・ザ・イヤー|PoY]]、[[世界選手権]]グランプリ枠レースが激化していることもあり、海外の強豪が日本のグランプリに参戦したり、国内のプロが積極的に海外のグランプリに遠征したりしている。
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[[マジックフェスト]]の中で行われる大規模な競技大会。参加者数は数百人、多い時には2,000人を超えることがあるマジック界最大の大会である。日本でも年4回のペースで各地で開催される。成績上位者には、その順位に応じた賞金と[[プロツアー・ポイント]]、[[プロツアー]]出場権・トラベル補助などが与えられる。
 
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成績上位者には、その順位に応じた賞金と[[プロツアー・ポイント]]、[[プロツアー]]出場権・トラベル補助などが与えられる。
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[[プレインズウォーカーポイント]]の倍率は8倍に設定されている。これは参加制限のないイベント・競技合計ポイント集計対象イベントの中で最も高い倍率である。そのためポイントを最も稼ぎやすいイベントのひとつとなっている。
 
[[プレインズウォーカーポイント]]の倍率は8倍に設定されている。これは参加制限のないイベント・競技合計ポイント集計対象イベントの中で最も高い倍率である。そのためポイントを最も稼ぎやすいイベントのひとつとなっている。
  
本戦に興味がなくても、掘り出し物が出てくるバイヤーブースや、多彩な[[サイドイベント]]、[[カード]]の[[絵|イラスト]]を手掛けた[[アーティスト]]のサイン会などが用意されており、まさしく『マジック界最大の祭典』と言えるだろう。マジックをまったく知らない人でも[http://teaching.mtg-jp.com/ 初心者講習会]も行われるので、興味があるのなら是非顔を出すと良いだろう。
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近年は[[プレイヤー・オブ・ザ・イヤー|PoY]](一時期は[[世界選手権]]グランプリ枠)レースが激化していることもあり、海外の強豪が日本のグランプリに参戦したり、国内のプロが積極的に海外のグランプリに遠征したりしている。
  
[[ルール適用度]](REL)は1日目が「競技」、2日目が「プロ」。[[ヘッド・ジャッジ]]は特に認可を受けた高レベルのジャッジが務める必要がある。
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===参加資格===
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原則として誰でも参加できる。[[プロツアー]]などと違って、参加するための権利を得る必要はない。
  
*グランプリ参加者最多記録は[[グランプリラスベガス15]]の7551人(ただし同時開催の2イベントの合計。各イベントの参加者数はそれぞれ3687人、3864人)、国内最多は[[グランプリ千葉15]]の3551人。2グランプリとも[[モダンマスターズ2015]]の[[リミテッド]]という特殊なフォーマットを採用している。
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*近年の参加者数の増大に伴い、事前受付の時点で定員が埋まってしまうことが多くなっているため、参加を考えている場合は早めに受付を済ませておくと良い。
**単一イベントの参加者最多記録は、[[グランプリラスベガス13]](フォーマット:[[Modern Masters]][[リミテッド]])の4,500人。
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*[[2012年]]以降、主催が[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|ウィザーズ社]]から[http://www.hareruyamtg.com/ 晴れる屋]・[http://www.bigmagic.net/ BIG MAGIC]・[http://www.hbst.net/ ホビーステーション]などといった大手ショップに移管されている。出展ディーラーが多彩になったり、サイドイベントが[[日本レガシー選手権]]や[[スーパーサンデーシリーズ]]のように豪華になってたりしている。また、大会運営と賞金の提供を分離することで、法律上の問題をクリアしている。日本国内の大会でも賞金がドル建てなのはこのためである。
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===[[ルール適用度]]===
*2013年以降、各グランプリのスーパーサンデーシリーズの優勝者は、翌年の[[スーパーサンデーシリーズチャンピオンシップ]]への出場権、及び同イベントに参加するための往復交通、ホテル、食事など補助が与えられる。
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ルール適用度(REL)は1日目が「競技」、2日目が「プロ」。[[ヘッド・ジャッジ]]は特に認可を受けた高レベルのジャッジが務める必要がある。
*個人戦に限り、プレインズウォーカーポイントや各地の[[グランプリ・トライアル]]による[[Bye]]が存在し、[[スリープ・イン・スペシャル]]という優待もある。
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**かつてプレインズウォーカーポイントだけでも上限である3[[Bye]]を獲得できたが、2013-14シーズンでプレインズウォーカーポイントの競技合計部門が簡略化により、プレインズウォーカーポイントによる3Byeは廃止され、1Bye、2Bye獲得の必要ポイントが過去の約3倍になった。その代わり、Byeの有効期間が過去の「約3~6ヶ月」から「次のトーナメント・シーズン終了まで(約1年以上)」に延長された。
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**[[プロプレイヤーズ・クラブ]](ゴールドレベル以上)と[[マジック・プロツアー殿堂]]表彰者による個人戦3Byeは引き続き採用される。
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**なお、かつてチーム戦のグランプリは[[Bye]]が存在したが、前述の改訂に伴い廃止された。
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*世界で最初に開催されたグランプリは[[グランプリアムステルダム97]]、日本で最初に開催されたグランプリは[[グランプリ東京97]]である。
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*必要以上の遠征による負担軽減のため、2013-14年度から、同一プロツアー・シーズンにおいて、グランプリから獲得したポイントは上位5戦分のみ加算し、その以外のポイントは生涯プロツアー・ポイントのみに加算する。2014-15年度から、上位6戦分に拡張される。
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**例外として、[[世界選手権15]]、[[世界選手権16]]の「グランプリ・マスター」出場枠の決定は、同一シーズンのすべてのグランプリを考慮する。
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==プロモーション・カード==
 
==プロモーション・カード==
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*2012年~2013年は前期・後期に別々のカードが各1枚配布された。
 
*2012年~2013年は前期・後期に別々のカードが各1枚配布された。
 
*2014年から再び1種類に変更された。
 
*2014年から再び1種類に変更された。
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*2018年より、プロモの更新時期が年度ではなく新年の1月からに切り替えられた。
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*2019年より、サイドイベントに事前登録したプレイヤーにも配布される。
 
画像は、以下のサイトで見ることができる。
 
画像は、以下のサイトで見ることができる。
 
*[http://www11.ocn.ne.jp/%7Euncov/ あんかば]
 
*[http://www11.ocn.ne.jp/%7Euncov/ あんかば]
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!配布年度||カード名||備考
 
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|2020年||[[流刑への道/Path to Exile]]||[[Chris Seaman]]による新規イラスト MagicFest<br>テキストレスカード
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|2019年||[[稲妻/Lightning Bolt]]||[[Kekai Kotaki]]による新規イラスト MagicFest<br>テキストレスカード
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|2016年度||[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]||[[Johannes Voss]]による新規イラスト Grand Prix
 
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*2014-2015シーズン:参加人数に関係なく、個人戦39ポイント/チーム戦36ポイント以上でプロツアーの参加権利が与えられるようになった。決勝トーナメント進出者全員にはさらに開催地の往復航空券も前年同様に授与される。
 
*2014-2015シーズン:参加人数に関係なく、個人戦39ポイント/チーム戦36ポイント以上でプロツアーの参加権利が与えられるようになった。決勝トーナメント進出者全員にはさらに開催地の往復航空券も前年同様に授与される。
 
*2015-2016シーズン:プロツアーの参加権利を獲得したプレイヤー全員に、開催地の往復航空券が授与される。
 
*2015-2016シーズン:プロツアーの参加権利を獲得したプレイヤー全員に、開催地の往復航空券が授与される。
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*2019年:プレミアイベント体制の変更により、[[ミシックチャンピオンシップロンドン19]]を最後に参加権利獲得者は、開催地の往復航空券が授与されない。
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**当初の改定には『該当地域に開催される次回(次々回)のプロツアーの参加権利及び開催地までの往復航空券が与えられる』だったが、[[ミシックチャンピオンシップ]](プロツアー)の年間開催回数の再調整によりトラベル賞を廃止に変更された。
  
 
==賞金(2015年まで)==
 
==賞金(2015年まで)==
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※賞金の括弧内は一人あたりの金額
 
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==イベントとしてのグランプリ==
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かつては[[サイドイベント]]も含めたイベント全体をひっくるめて「グランプリ」と呼称し、その中で行われる競技大会としてのグランプリは「本戦」と呼び区別されていた。
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[[2019年]]より、こうしたイベント全体の名称を[[マジックフェスト]]と改め、グランプリはフェストの中で併催される競技イベントの一つの呼称となり、名称の整理が行われた<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0031189/ 2019年のグランプリ・スケジュールおよびプロツアー予選の変更、「MagicFest」のお知らせ](2018年10月5日 [[Blake Rasmussen]]著)</ref>。
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==その他==
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*グランプリ参加者最多記録は[[グランプリラスベガス15]]の7551人(ただし同時開催の2イベントの合計。各イベントの参加者数はそれぞれ3687人、3864人)、国内最多は[[グランプリ千葉15]]の3551人。2グランプリとも[[モダンマスターズ2015]]の[[リミテッド]]という特殊なフォーマットを採用している。
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**単一イベントの参加者最多記録は、[[グランプリラスベガス13]](フォーマット:[[Modern Masters]][[リミテッド]])の4,500人。
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*[[2012年]]以降、主催が[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|ウィザーズ社]]から大手ショップなどカードゲーム関連会社(日本では[http://www.hareruyamtg.com/ 晴れる屋]・[http://www.bigmagic.net/ BIG MAGIC]・[http://www.hbst.net/ ホビーステーション]など)に移管されている。出展ディーラーが多彩になったり、サイドイベントが[[日本レガシー選手権]]や[[スーパーサンデーシリーズ]]のように豪華になってたりしている。また、大会運営と賞金の提供を分離することで、法律上の問題をクリアしている。日本国内の大会でも賞金がドル建てなのはこのためである。
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**[[2018年]]から、主催が新設会社「ChannelFireball Events」(Siteline Productions及びカードショップ「[[Channel Fireball]]」によって新たに創立された会社)に移管された。ただし日本と一部アジア開催のグランプリに限り、カードゲーム関連会社が「大会主管」という形として、引き続き大会の運営を務める。
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*2013年から2016年まで、各グランプリのスーパーサンデーシリーズの優勝者は、翌年の[[スーパーサンデーシリーズチャンピオンシップ]]への出場権、及び同イベントに参加するための往復交通、ホテル、食事など補助が与えられる。
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*個人戦に限り、プレインズウォーカーポイントや各地の[[グランプリ・トライアル]]による[[Bye]]が存在し、[[スリープ・イン・スペシャル]]という優待もある。
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**かつてプレインズウォーカーポイントだけでも上限である3[[Bye]]を獲得できたが、2013-14シーズンでプレインズウォーカーポイントの競技合計部門が簡略化により、プレインズウォーカーポイントによる3Byeは廃止され、1Bye、2Bye獲得の必要ポイントが過去の約3倍になった。その代わり、Byeの有効期間が過去の「約3~6ヶ月」から「次のトーナメント・シーズン終了まで(約1年以上)」に延長された。
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**[[プロプレイヤーズ・クラブ]](ゴールドレベル以上)と[[マジック・プロツアー殿堂]]表彰者による個人戦3Byeは引き続き採用される。
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**なお、かつてチーム戦のグランプリは[[Bye]]が存在したが、前述の改訂に伴い廃止された。
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*世界で最初に開催されたグランプリは[[グランプリアムステルダム97]]、日本で最初に開催されたグランプリは[[グランプリ東京97]]である。
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*必要以上の遠征による負担軽減のため、2013-14年度から、同一プロツアー・シーズンにおいて、グランプリから獲得したポイントは上位5戦分のみ加算し、その以外のポイントは生涯プロツアー・ポイントのみに加算する。2014-15年度から2017-18年度まで、上位6戦分に拡張される。ただし、以下のような例外が存在する。
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**[[世界選手権15]]、[[世界選手権16]]の「グランプリ・マスター」出場枠の決定は、同一シーズンのすべてのグランプリを考慮する。
 +
**2018-19年度以降の[[プロプレイヤーズ・クラブ]]のレベルの決定は、直前4サイクル内すべてのグランプリを考慮する。(ただし他イベントと合わせて、最大12イベント分集計可能)
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*[[Wikipedia:ja:2019新型コロナウイルス|2019新型コロナウイルス感染症]]の影響で[[2020年]]からグランプリの開催を中止している。[[2022年]]からは日本においては、[[プレイヤーズコンベンション]]でオープンイベントが開催されるようになった。
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==脚注==
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<references />
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[http://magic.wizards.com/ja/node/118292 グランプリ開催案内]
 
*[http://magic.wizards.com/ja/node/118292 グランプリ開催案内]
 
*[[:Category:グランプリ]] - グランプリのトーナメント記録ページの一覧
 
*[[:Category:グランプリ]] - グランプリのトーナメント記録ページの一覧
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*[[マジックフェスト]]
 
*[[トーナメント記録]]
 
*[[トーナメント記録]]
 
*[[トーナメント用語]]
 
*[[トーナメント用語]]
  
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[[Category:かつて存在したイベント]]

2023年3月14日 (火) 22:59時点における最新版

グランプリ/Grand Prixは、マジックプレミアイベントの1つ。

目次

[編集] 概要

マジックフェストの中で行われる大規模な競技大会。参加者数は数百人、多い時には2,000人を超えることがあるマジック界最大の大会である。日本でも年4回のペースで各地で開催される。成績上位者には、その順位に応じた賞金とプロツアー・ポイントプロツアー出場権・トラベル補助などが与えられる。

プレインズウォーカーポイントの倍率は8倍に設定されている。これは参加制限のないイベント・競技合計ポイント集計対象イベントの中で最も高い倍率である。そのためポイントを最も稼ぎやすいイベントのひとつとなっている。

近年はPoY(一時期は世界選手権グランプリ枠)レースが激化していることもあり、海外の強豪が日本のグランプリに参戦したり、国内のプロが積極的に海外のグランプリに遠征したりしている。

[編集] 参加資格

原則として誰でも参加できる。プロツアーなどと違って、参加するための権利を得る必要はない。

  • 近年の参加者数の増大に伴い、事前受付の時点で定員が埋まってしまうことが多くなっているため、参加を考えている場合は早めに受付を済ませておくと良い。

[編集] ルール適用度

ルール適用度(REL)は1日目が「競技」、2日目が「プロ」。ヘッド・ジャッジは特に認可を受けた高レベルのジャッジが務める必要がある。

[編集] プロモーション・カード

  • 本戦に参加したプレイヤーには参加賞として、以下のプロモーション・カードが配布されている。いずれもプレミアム・カードで、新規のイラストが用いられている。
  • 言語は英語版のみ。
  • 2012年~2013年は前期・後期に別々のカードが各1枚配布された。
  • 2014年から再び1種類に変更された。
  • 2018年より、プロモの更新時期が年度ではなく新年の1月からに切り替えられた。
  • 2019年より、サイドイベントに事前登録したプレイヤーにも配布される。

画像は、以下のサイトで見ることができる。

配布年度 カード名 備考
2020年 流刑への道/Path to Exile Chris Seamanによる新規イラスト MagicFest
テキストレスカード
2019年 稲妻/Lightning Bolt Kekai Kotakiによる新規イラスト MagicFest
テキストレスカード
2018年 変わり谷/Mutavault John Avonによる新規イラスト
2017年度 大祖始/Progenitus コンフラックス版イラスト Grand Prix
2016年度 石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic Johannes Vossによる新規イラスト Grand Prix
2015年度 グリセルブランド/Griselbrand Jaime Jonesによる新規イラスト Grand Prix
基本セット2015以降の新枠を採用
2014年度 殴打頭蓋/Batterskull Igor Kierylukによる新規イラスト Grand Prix
2013年度後期 全ては塵/All Is Dust Vincent Proceによる新規イラスト GP2013b
2013年度前期 原始のタイタン/Primeval Titan Peter Mohrbacherによる新規イラスト GP2013a
2012年度後期 水蓮のコブラ/Lotus Cobra Terese Nielsenによる新規イラスト GP2012b
2012年度前期 ゴブリンの先達/Goblin Guide Steve Prescottによる新規イラスト GP2012a
2011年度 大渦の脈動/Maelstrom Pulse John Avonによる新規イラスト DCI→流星に変更 GP2011
2010年度 梅澤の十手/Umezawa's Jitte Svetlin Velinovによる新規イラスト GP2010
2009年度 金属モックス/Chrome Mox Alan Pollackによる新規イラスト GP2009
2008年度 獣群の呼び声/Call of the Herd Lars Grant-Westによる新規イラスト GP2008
2007年度 魂売り/Spiritmonger Kev Walkerによる新規イラスト GP2007

[編集] 賞金とプロポイント

[編集] 個人戦

順位 賞金 プロポイント 備考
1 10,000USD 8 次回プロツアー参加権利+往復航空券
2 5,000USD 6
3-4 2,500USD 5
5-8 1,500USD 4
9-16 1,000USD  
17-32 500USD
33-64 250USD
65-100 250USD 参加人数が3,000人以上の場合
101-180 200USD

[編集] チーム戦

順位 賞金 (一人あたり) プロポイント 備考
1 15,000USD (5,000USD) 6 次回プロツアー参加権利+往復航空券
2 7,500USD (2,500USD) 5
3-4 3,750USD (1,250USD) 4
5-8 2,100USD (700USD)  
9-12 1,800USD (600USD)
13-16 1,500USD (500USD)
17-20 1,200USD (400USD)
21-24 900USD (300USD)
25-30 900USD (300USD) 参加チーム数が1,000チーム以上の場合
31-42 750USD (250USD)
43-58 600USD (200USD)

[編集] プロポイント

決勝ラウンドに進出できなかったプレイヤー/チームは、最終的に獲得したマッチポイントに応じてプロポイントを獲得する。

個人戦 チーム戦
マッチポイント プロポイント マッチポイント プロポイント
39点以上 4 34点以上 4
36-38 3 33 3
33-35 2 31-32 2
30-32 1 30 1
0-29 0 0-29 0

[編集] プロツアー参加権利

以下のプレイヤーに次回プロツアー参加権利及び、開催地までの往復航空券が授与される。

  • 個人戦グランプリ
    • トップ8
    • マッチポイント39点以上獲得者
  • チーム戦グランプリ
    • トップ4のチームメンバー
    • マッチポイント36点以上獲得チームのメンバー

過去のプロツアー参加権利対象者の変遷は以下のとおり。

  • 2011年まで:上位16名がプロツアーの参加権利を獲得。
  • 2012年:プレミアイベント体制の変更によって上位4名までに調整された。その代わり、上位4名(上位2チーム)全員にプロツアー開催への往復航空券も授与。
  • 2013年度:参加人数が1,200人を超えた場合、個人戦39ポイント/チーム戦36ポイント(12勝3敗)以上でプロツアーの参加権利が与えられ、決勝トーナメント進出者(個人戦上位8名/チーム戦上位4チーム)全員にはさらに開催地の往復航空券も授与される。
  • 2014-2015シーズン:参加人数に関係なく、個人戦39ポイント/チーム戦36ポイント以上でプロツアーの参加権利が与えられるようになった。決勝トーナメント進出者全員にはさらに開催地の往復航空券も前年同様に授与される。
  • 2015-2016シーズン:プロツアーの参加権利を獲得したプレイヤー全員に、開催地の往復航空券が授与される。
  • 2019年:プレミアイベント体制の変更により、ミシックチャンピオンシップロンドン19を最後に参加権利獲得者は、開催地の往復航空券が授与されない。
    • 当初の改定には『該当地域に開催される次回(次々回)のプロツアーの参加権利及び開催地までの往復航空券が与えられる』だったが、ミシックチャンピオンシップ(プロツアー)の年間開催回数の再調整によりトラベル賞を廃止に変更された。

[編集] 賞金(2015年まで)

[編集] 個人戦賞金

順位 賞金 備考
1 4,000USD 次回プロツアー参加権利+往復航空券
2 2,700USD
3-4 1,500USD
5-8 1,000USD
9-12 600USD  
13-16 550USD
17-23 500USD
24-32 400USD
33-64 300USD
65-100 250USD 参加人数が1200人以上の場合
101-150 200USD 参加人数が2400人以上の場合
151-230 200USD 参加人数が3600人以上の場合(※)

※なお、実際の本戦参加人数が3600人未満だが、主催者によって3600人以上扱いというケースがある。(→グランプリ千葉15

[編集] チーム戦賞金

順位 賞金 備考
1 8,100USD(2,700USD) 次回プロツアー参加権利+往復航空券
2 5,400USD(1,800USD)
3-4 3,000USD(1,000USD)
5-8 2,025USD(675USD)  
9-12 1,275USD(425USD)
13-16 1,125USD(375USD)
17-20 1,050USD(350USD)
21-24 900USD(300USD)
25-36 750USD(250USD) 参加チーム数が400チーム以上の場合
37-51 600USD(200USD) 参加チーム数が800チーム以上の場合
52-76 600USD(200USD) 参加チーム数が1200チーム以上の場合

※賞金の括弧内は一人あたりの金額

[編集] イベントとしてのグランプリ

かつてはサイドイベントも含めたイベント全体をひっくるめて「グランプリ」と呼称し、その中で行われる競技大会としてのグランプリは「本戦」と呼び区別されていた。

2019年より、こうしたイベント全体の名称をマジックフェストと改め、グランプリはフェストの中で併催される競技イベントの一つの呼称となり、名称の整理が行われた[1]

[編集] その他

  • グランプリ参加者最多記録はグランプリラスベガス15の7551人(ただし同時開催の2イベントの合計。各イベントの参加者数はそれぞれ3687人、3864人)、国内最多はグランプリ千葉15の3551人。2グランプリともモダンマスターズ2015リミテッドという特殊なフォーマットを採用している。
  • 2012年以降、主催がウィザーズ社から大手ショップなどカードゲーム関連会社(日本では晴れる屋BIG MAGICホビーステーションなど)に移管されている。出展ディーラーが多彩になったり、サイドイベントが日本レガシー選手権スーパーサンデーシリーズのように豪華になってたりしている。また、大会運営と賞金の提供を分離することで、法律上の問題をクリアしている。日本国内の大会でも賞金がドル建てなのはこのためである。
    • 2018年から、主催が新設会社「ChannelFireball Events」(Siteline Productions及びカードショップ「Channel Fireball」によって新たに創立された会社)に移管された。ただし日本と一部アジア開催のグランプリに限り、カードゲーム関連会社が「大会主管」という形として、引き続き大会の運営を務める。
  • 2013年から2016年まで、各グランプリのスーパーサンデーシリーズの優勝者は、翌年のスーパーサンデーシリーズチャンピオンシップへの出場権、及び同イベントに参加するための往復交通、ホテル、食事など補助が与えられる。
  • 個人戦に限り、プレインズウォーカーポイントや各地のグランプリ・トライアルによるByeが存在し、スリープ・イン・スペシャルという優待もある。
    • かつてプレインズウォーカーポイントだけでも上限である3Byeを獲得できたが、2013-14シーズンでプレインズウォーカーポイントの競技合計部門が簡略化により、プレインズウォーカーポイントによる3Byeは廃止され、1Bye、2Bye獲得の必要ポイントが過去の約3倍になった。その代わり、Byeの有効期間が過去の「約3~6ヶ月」から「次のトーナメント・シーズン終了まで(約1年以上)」に延長された。
    • プロプレイヤーズ・クラブ(ゴールドレベル以上)とマジック・プロツアー殿堂表彰者による個人戦3Byeは引き続き採用される。
    • なお、かつてチーム戦のグランプリはByeが存在したが、前述の改訂に伴い廃止された。
  • 世界で最初に開催されたグランプリはグランプリアムステルダム97、日本で最初に開催されたグランプリはグランプリ東京97である。
  • 必要以上の遠征による負担軽減のため、2013-14年度から、同一プロツアー・シーズンにおいて、グランプリから獲得したポイントは上位5戦分のみ加算し、その以外のポイントは生涯プロツアー・ポイントのみに加算する。2014-15年度から2017-18年度まで、上位6戦分に拡張される。ただし、以下のような例外が存在する。
    • 世界選手権15世界選手権16の「グランプリ・マスター」出場枠の決定は、同一シーズンのすべてのグランプリを考慮する。
    • 2018-19年度以降のプロプレイヤーズ・クラブのレベルの決定は、直前4サイクル内すべてのグランプリを考慮する。(ただし他イベントと合わせて、最大12イベント分集計可能)
  • 2019新型コロナウイルス感染症の影響で2020年からグランプリの開催を中止している。2022年からは日本においては、プレイヤーズコンベンションでオープンイベントが開催されるようになった。

[編集] 脚注

  1. 2019年のグランプリ・スケジュールおよびプロツアー予選の変更、「MagicFest」のお知らせ(2018年10月5日 Blake Rasmussen著)

[編集] 参考

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