押し潰す蔦/Crushing Vines
提供:MTG Wiki
Crushing Vines / 押し潰す蔦 (2)(緑)
インスタント
インスタント
以下から1つを選ぶ。
・飛行を持つクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
・アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
フライヤーもしくはアーティファクトを破壊できる呪文。翼わな/Wing Snareか青サビ/Verdigrisを選べて、それでいてマナ・コストが据え置きなので、それらの上位互換である。
戦闘の要となるフライヤーと強力な装備品の両方の対策となるため汎用性が高い。リミテッドではメインデッキからの投入を検討できるレベル。
スタンダードにおいてもサイドボードにしばしば採用されている。Delver-Bladeの主力パーツである、昆虫の逸脱者/Insectile Aberrationや修復の天使/Restoration Angelなどのフライヤーと、ルーン唱えの長槍/Runechanter's Pikeなどの装備品の両方の対策になることが主な採用理由。
- 化膿/Putrefyに近い性能。マナ・コストに黒マナを含まない分、対象範囲が狭くなっているがプロテクションには掛かりにくい。
- 後にアーティファクトではなくエンチャントを対象にできる押し潰す梢/Crushing Canopyが登場。カード名もよく似ている。
- 同時にエンチャントも対象にできるようになると1マナ重い大地への回帰/Return to the Earthになる。さらに後年には1マナ軽くなった壊れた翼/Broken Wingsが登場しており、大地への回帰やこれの上位互換。
開発秘話
このカードは「存在ありき/Being Mean to Creative」のカードである。飛行クリーチャーかアーティファクトを破壊するという効果は、緑の呪文としてメカニズム的には完全に筋の通った効果だ。しかしフレイバー的に考えると、いったいどのような呪文が、この2種類だけを選んで破壊するというのか。Tom LaPilleはこのようなフレイバー的なコンセプトのはっきりしないカードは作るべきではないと思っているが、Mark Rosewaterは「メルヴィンを抑えてヴォーソスを幸せにさせることが多いのだから、たまにはヴォーソスを抑えてメルヴィンが幸せになってもいい」と述べている[1]。