異界の進化/Eldritch Evolution
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ソーサリー
この呪文を唱えるための追加コストとして、クリーチャー1体を生け贄に捧げる。
あなたのライブラリーからマナ総量がX以下のクリーチャー・カード1枚を探す。Xは、その生け贄に捧げたクリーチャーのマナ総量に2を足した数に等しい。そのカードを戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。異界の進化を追放する。
生け贄に捧げたクリーチャーの、マナ総量より2つまで大きいクリーチャーをライブラリーから直接戦場に出すサーチカード。
クリーチャーを元手に更に大きなクリーチャーを呼び出すあたり、出産の殻/Birthing Podを髣髴とさせる性能だが、カード・タイプや色拘束、追加コストの存在を見るに自然の秩序/Natural Orderの系譜・リメイクと言った方が近い。
一挙に2マナ上のマナ域までジャンプアップできるとはいえ、色以外にサーチ制限の無かった自然の秩序ほどの破天荒なカードパワーは流石にないため、これ一枚で勝負を決め得るフィニッシャー級のファッティを呼び込むのは難しい。その為、広めのサーチ範囲を活かしつつ、PIG能力持ちなどでアドバンテージの損失を緩和しながら、サーチしたカードと盤面のシナジーによって優勢を築けるように、採用するクリーチャーは選出したい。他方で、ファッティを出す事にこだわらずとも、積むカードの構成によってはメインデッキもしくはサイドボーディング後に、最速2ターン目からマナ・クリーチャーを生け贄に柔軟なシルバーバレット戦略が取れるのは本家にもなかった特長。
特性上、前例に漏れずカードプールの広がるほどに光る種類のカードであるため、スタンダードよりも先にモダンでその性能の片鱗を見せ始めている。登場から模索の進む中で、主にキキジキ・コードや、「スパイクの飼育係/Spike Feeder+テューンの大天使/Archangel of Thune」の無限コンボを搭載したアブザンジャンクなど、5マナ以上のコンボパーツを含むデッキにおいて迅速なコンボ達成の触媒として投入され始めている。その後もネオブランドやヨーグモス・コンボで活躍している。
パイオニアではアブザン脂牙で墓地肥やし能力を持つクリーチャーから大牙勢団の総長、脂牙/Greasefang, Okiba Bossをサーチするために使用される場合がある。また、地質鑑定士/Geological Appraiser型の発見デッキでは地質鑑定士の発見3から確実にヒットするようにし、嘶くカルノサウルス/Trumpeting Carnosaurやドゥームスカールのタイタン/Doomskar Titanに繋ぐギミックが搭載されていた。
- サーチできるのは、生け贄に捧げたクリーチャーのマナ総量+2「以下」のクリーチャーである。そのため、生け贄より一回り大きなクリーチャーや同じ重さのクリーチャー、より軽いクリーチャーを持ってくることも適正。
- 効果のみならず、カード名やイラストも相俟って同セットに収録された現出メカニズムとは強い繋がりを感じさせるが、クリーチャー・タイプにエルドラージが付加されたりはしない。
- 地域チャンピオンシップサイクル4予選で、上位者にボーダーレス仕様のプロモーション・カードが配布された[1]。
脚注
- ↑ RCQ Format Updates and Upcoming Promo Cards/地域チャンピオンシップ予選のフォーマットに関する更新とプロモカード情報(Daily MTG 2023年2月9日 Blake Rasmussen著)