憎悪の種、ウラシュト/Ulasht, the Hate Seed
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伝説のクリーチャー — ヘリオン(Hellion) ハイドラ(Hydra)
憎悪の種、ウラシュトは、あなたがコントロールする他の赤のクリーチャー1体につき、その上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出、あなたがコントロールする他の緑のクリーチャー1体につき、その上に+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
(1),憎悪の種、ウラシュトから+1/+1カウンターを1個取り除く:以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。憎悪の種、ウラシュトはそれに1点のダメージを与える。
・緑の1/1の苗木(Saproling)クリーチャー・トークンを1体生成する。
グルール一族の伝説のクリーチャー。 戦場に出る際に同じ色の味方が多いほど巨大になり、さらに+1/+1カウンターを使ってクリーチャーへの火力か苗木トークン生成を行う能力を持つ。
赤と緑を含む多色のクリーチャーは1体をカウンター2個分に数えるので、味方さえいればコストに対してかなり大きくなるが、自分自身は数えないので、他の赤か緑のクリーチャーをコントロールしていないと、出しても普通は即死してしまう。
性質上神の怒り/Wrath of God等の全体除去を受けた後の反撃には向かず、これが活躍する状況ではこれがいなくても勝てる確率が高く、役割を見出しにくいカード。同じギルドパクトに同じマナ域の喧騒の貧霊/Rumbling Slumや、能力がディスシナジーとなる炎樹族のシャーマン/Burning-Tree Shamanがおり、同期に恵まれないカードとも言える。
全体除去が少ないリミテッドではかなり優秀といえる。充分にクリーチャーがいる状態で戦場に出せれば、これ1枚で戦場を制圧できるかもしれない。
- 2番目の能力のおかげで、除去されそうになってもマナさえあれば火力やトークンに変換できる。2枚目以降を引いた時に1枚目を自爆させられるのも利点。トークンに変えた場合、2枚目は大抵は1枚目よりも大きくすることができるだろう。
- カード名の読みは「ぞうおのしゅ」ではなく、「ぞうおのたね」である。
- Rock Hydraなど、マジックで伝統的なハイドラはギリシア神話のヘラクレスに退治された(八岐大蛇(ヤマタノオロチ)のような姿の)怪物をモデルにしているが、これは随分と雰囲気が違う。イラストや能力を見る限り、ウラシュトは実在する刺胞動物、ヒドラ(Hydra)に近いようだ。
- ヒドラはヒドロ虫綱・ヒドロ虫目・ヒドラ亜目・ヒドラ科に属する生物で、触手を持ち、出芽・分裂して増殖する性質がある(参考:Wikipedia:ja:ヒドラ (生物))。
- マジックに登場する生物では、いわゆる「乱暴者/Hellion」に姿が酷似しており、Magic Arcana内で「The Hellion-Headed Hydra」という記事も書かれていたが、2007年9月サブタイプ変更で実際にヘリオンになった。
- サイクル中これだけが人の形をしていない。
関連カード
サイクル
ラヴニカ・ブロックの、ギルドの色のマナを1つずつ含む伝説のクリーチャーのサイクル。ギルドの持つ2つの色を参照する能力を持つ。
子分(Henchmen)、ギルドの勇者(Guild Champion)、Guild Lieutenantなどのサイクル名で呼ばれ、ギルドの補佐的な役割の人物が多い。中にはギルド指導者もいる。
- ウォジェクの古参兵、アグルス・コス/Agrus Kos, Wojek Veteran
- トルシミール・ウルフブラッド/Tolsimir Wolfblood
- ゴルガリの女王、サヴラ/Savra, Queen of the Golgari
- ディミーアの脳外科医、シアクー/Circu, Dimir Lobotomist
- オルゾフの御曹子、テイサ/Teysa, Orzhov Scion
- 憎悪の種、ウラシュト/Ulasht, the Hate Seed
- ティボーとルミア/Tibor and Lumia
- アウグスティン四世大判事/Grand Arbiter Augustin IV
- 血の魔女リゾルダ/Lyzolda, the Blood Witch
- シミックの幻想家、モミール・ヴィグ/Momir Vig, Simic Visionary
参考
- ギルド作らば、彼らは来たる(WotC)
- The Hellion-Headed Hydra(WotC - Magic Arcana)
- カード個別評価:ギルドパクト - レア