証拠収集
提供:MTG Wiki
登場セット |
---|
カルロフ邸殺人事件 Ravnica: Cluedo Edition モダンホライゾン3 |
証拠収集/Collect Evidenceとは、キーワード処理の一種。カルロフ邸殺人事件で初登場した。
ソーサリー
この呪文を唱えるための追加コストとして、証拠収集8を行ってもよい。(あなたの墓地にあるカードを、マナ総量の合計が8以上になるように選んで追放する。)
あなたのライブラリーから基本土地カード1枚を探す。証拠収集を行ったなら、代わりにあなたのライブラリーからクリーチャーや土地であるカード1枚を探す。そのカードを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。
クリーチャー — ヴィダルケン(Vedalken) 探偵(Detective)
偵察監視員が戦場に出たとき、証拠収集4を行ってもよい。(あなたの墓地にあるカードを、マナ総量の合計が4以上になるように選んで追放する。)
あなたが証拠収集を行うたび、飛行を持つ無色の1/1の飛行機械(Thopter)アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。
目次 |
定義
「証拠収集 Nを行う/Collect Evidence N」とは、「あなたの墓地にあるカードを、マナ総量の合計がN以上になるように選んで追放する」を意味する。
墓地にあるカードを要求されたマナ総量以上になるよう追放できない場合、そのプレイヤーは「証拠収集を行う」という選択肢自体を選べない。
解説
墓地のカードを証拠として集めることで、事件を解決に導くフレイバーのメカニズム。
カルロフ邸殺人事件で初登場し、Ravnica: Cluedo Editionで再登場した。
カルロフ邸殺人事件では全色に証拠収集を行うカードが存在するが、特に青と緑に多く、この2色の組み合わせのリミテッド・アーキタイプとなっている。証拠収集の使われ方はさまざまで、起動コストに含まれていたり、呪文の追加コストや誘発型能力のコストとして支払うことでボーナスを得られるもの、果ては護法で対戦相手に要求するコストなどにも使用されている。また、他のカードの証拠収集も誘発条件にできる能力が存在する。同セットに収録されている分割カードは、墓地でのマナ総量が両側の合計値になるため相性が良い。
ルール
- 証拠収集を行えるのは要求されたマナ総量を満たせる場合だけである。
- 例1)証拠収集6を行う効果で、マナ総量5のカード1枚だけを追放するといったことはできない。
- 要求されたマナ総量分のカードを追放できれば、それ以上に余分なカードを追放してもよい。
- 例2)証拠収集6を行う効果で、マナ総量が5と1のカード計2枚を追放することも、マナ総量5と1と3と0の計4枚を追放することのいずれも適正である。
- 証拠収集は墓地のカードを対象にしていない。敬虔な新米、デニック/Dennick, Pious Apprenticeなどの影響下でも行うことができる。
- 呪文を唱えるためのコストや、起動型能力のコストで証拠収集を行う場合、それらの総コストが支払われるまでの間に優先権は発生しない。したがって、一度宣言されたならば対応して墓地を追放したりして妨害することはできない。
- 偵察監視員/Surveillance Monitorなど、誘発型能力の解決中のコストで情報収集を行う場合は、それの解決前に優先権が発生するので妨害できる。
- 唱えるための追加コストとして証拠収集を行う呪文は、証拠収集を行ったかを参照する能力を持つ場合がある。これらの能力は関連している能力である。
- こうしたカードの持つ「証拠収集を行ったなら」という追加効果は、それ自身が元々持つ証拠収集を行った場合にのみ機能する。例えば、花粉の分析/Analyze the Pollenを陰謀の解明者/Conspiracy Unravelerによる証拠収集10"のみ"を用いて唱えた場合、花粉の分析が持つ「証拠収集を行ったなら」の追加効果は発生しない。
- 「証拠収集0を行う」場合、カードを1枚も追放しなくとも証拠収集を行ったことにできる[1]。この場合も、「証拠収集を行うたび」を誘発条件とした能力が誘発する。
- カルロフ邸殺人事件現在、ルール・テキストに証拠収集0と書かれたカードは存在しないが、罪人の焼却者/Incinerator of the Guiltyや緊急の検死/Urgent Necropsyなどの証拠収集Xを行うカードで行える。
開発秘話
「証拠収集」という要素をトップダウンでメカニズムに落とし込むにあたり、「収集」するというのは何かリソースを獲得することに結びつけられた。殺人ミステリーでは死亡した人物とその過去を調べて事件を解明するということが多いため、死者や過去と関連付けられる"墓地"をリソースとすることに決まった。
証拠を「収集」するという観点から、墓地のカードを追放するというアイデアを開発部は好んだ。他の墓地をリソースとするメカニズムとの差別化のため、追放したカードの合計マナ総量を扱うことになった。当初は要求するマナ総量が6で統一されていたが、カードパワーを調整するためのツマミとして6以外の値も導入された[2]。
- 複雑さの低減のためか、カルロフ邸殺人事件のコモンのカードについては要求値は6で統一されている。また、同セットに収録されている分割カードは、証拠収集とのシナジーを示すために、また分割カードのマナ総量のルールを知らないプレイヤーに配慮してマナ・コストの大きい側が6マナで統一されている[3]。
脚注
- ↑ @Dunkatog(X/Twitter 2024年2月6日 ルール・マネージャーJess Dunks)
- ↑ Getting Away with Murders at Karlov Manor, Part 2/『カルロフ邸殺人事件』をやり遂げる その2(Making Magic 2024年1月22日 Mark Rosewater著)
- ↑ The History of Hybrid, Part 2/混成の歴史 その2(Making Magic 2024年2月26日 Mark Rosewater著)
参考
- Murders at Karlov Manor Mechanics/『カルロフ邸殺人事件』のメカニズム(Daily MTG 2024年1月16日 Matt Tabak著)
- Murders at Karlov Manor Release Notes/『カルロフ邸殺人事件』リリースノート(Daily MTG 2024年1月26日 Eric Levine著)
- 「証拠収集」でテキスト検索
- キーワード処理
- ルーリング
引用:総合ルール 20240412.0
総合ルールビューアが未対応のため、日本公式サイトより引用
- 701.57. 証拠収集を行う/Collect Evidence
- 701.57a 「証拠収集Nを行う/collect evidence N」は、「あなたの墓地から望む枚数のカードを、それらのマナ総量の合計がN以上になるように追放する。」を意味する。
- 701.57b プレイヤーが証拠収集Nを行うという選択が提示された場合、自身の墓地からマナ総量の合計がN以上になるようにカードを追放できない(おそらくはカードが足りないため)なら、証拠収集を行うという選択はできない。
- 701.57c ある呪文が、追加コストとして証拠収集を行うこと許可する能力と証拠収集を行ったことを参照する他の能力を持つことがある。それらの能力は関連している。607〔関連している能力〕参照。