キランの真意号/Heart of Kiran
提供:MTG Wiki
伝説のアーティファクト — 機体(Vehicle)
飛行、警戒
搭乗3(あなたがコントロールする望む数のクリーチャーを、パワーの合計が3以上になるように選んでタップする:ターン終了時まで、この機体(Vehicle)はアーティファクト・クリーチャーになる。)
あなたはキランの真意号の搭乗コストを支払うのではなく、あなたがコントロールするプレインズウォーカー1体の上から忠誠(loyalty)カウンターを1個取り除いてもよい。
領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagshipに続く二枚目の伝説の機体。
搭乗コストは3と高めだが、2マナパワー4飛行警戒持ちという超高性能スペック。幸いにして、模範的な造り手/Toolcraft Exemplar、屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger、経験豊富な操縦者/Veteran Motoristなど、軽い乗り手には困らない。
搭乗コストをプレインズウォーカーの忠誠カウンター1個で代用できるという能力も有用。特に、スタンダードで同居しているゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikarは、強力なプレインズウォーカーでありながらマイナス忠誠度能力を使用することが稀なため、非常に相性がよい。
スタンダードではマルドゥ機体で禁止になった密輸人の回転翼機/Smuggler's Copterの穴を埋めるため、伝説であるにもかかわらず4枚採用されている。アモンケット参入後は削剥/Abradeなどの対策カードが増えたが、ローテーション落ちまで環境で一定の存在感を発揮し続けた。
パイオニアフォーマット制定により再注目された。以後のカード・セットであまたのプレインズウォーカーが登場し、モダン以下のフォーマットより戦闘ダメージが重要なパイオニアにおいて高い基礎スペックが評価されている。王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crownsが愛車として乗り回す光景がプロツアー予選でも少なからず見られたほか、炎の職工、チャンドラ/Chandra, Fire Artisanとの受け継がれる遺志コンボも中々面白い。
- 忠誠カウンターを好きなだけ取り除けるので、自分のプレインズウォーカーを任意に墓地へ送ることができる。コントロール奪取などに対する最後の手段として役立つほか、ウィッシュボードに死に至る大釜/Pestilent Cauldronを採用した緑単信心では本来2枚ずつ必要なビヒモスを招く者、キオーラ/Kiora, Behemoth Beckonerと大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creatorが1枚ずつで済むようにして無限コンボを助ける。
- クリーチャー化したプレインズウォーカーに特権剥奪/Revoke Privilegesをエンチャントしても、「機体に搭乗できない」効果は忠誠カウンター1個による疑似搭乗を妨げない。あくまで搭乗コストを忠誠カウンターで支払っているだけで、プレインズウォーカー自身が搭乗している訳ではないからである。
- イラストは右方向が前。青緑色の船橋の窓が確認できる。勘違いされやすいが左方向に進むアンコウのような形状の船ではない。
ストーリー
キランの真意号/Heart of Kiranはキラン・ナラー/Kiran Nalaarによって設計・建造され、ラシュミ/Rashmiの手で完成された飛空船。霊気塔/The Aether Spireへの攻撃、ひいては次元橋/Planar Bridgeの破壊のために改革派/Renegadeにより完成するに至った。
本来はテゼレットの破滅号/Tezzeret's Ruinという名前だったが、ラシュミの「我々の目的はテゼレット/Tezzeretの打倒ではなく、キラン・ナラーの遺した発明の精神を守ることである」という主張により新たに命名された。
登場記事
- Quiet Moments/沈黙の時(Magic Story 2016年12月7日 Michael Yichao著)(存在の示唆)
- Revolution Begins/革命の始まり(Magic Story 2017年1月2日 Nik Davidson, Kelly Digges, Kimberly J. Kreines著)
- Burn/業火(Magic Story 2017年1月4日 Chris L'Etoile著)
- The Skies over Ghirapur/ギラプールの空にて(Magic Story 2017年1月11日 Ari Levitch著)
- Breaking Points/起死回生(Magic Story 2017年1月18日 Doug Beyer著)