残虐の執政官/Archon of Cruelty
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クリーチャー — 執政官(Archon)
飛行
残虐の執政官が戦場に出るか攻撃するたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を生け贄に捧げ、カード1枚を捨て、3点のライフを失う。あなたはカード1枚を引き、3点のライフを得る。
戦場に出るか攻撃するたび小型の残酷な根本原理/Cruel Ultimatumに似たリソースのやり取りを行う執政官。
戦場に出て2回攻撃を通すだけで合計21点のライフを削れるという攻撃性能もさることながら、その過程で大量のアドバンテージを獲得するため除去で対応されることがほぼ苦にならない点も強力であり、戦場に出て直ちに除去を撃たれたとしても2~3枚のカード・アドバンテージを取りつつ6点分のライフ差をつけることができる。とはいえ正規のマナ・コストを支払って唱えるのはやや悠長であり、騙し討ち/Sneak Attack系統のカードやリアニメイトといった手段で踏み倒すのが主な活用法となるか。
モダンではしばしばリアニメイト戦術を採用したデッキで用いられる。グリセルブランド/Griselbrandや引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornといった対抗馬も多い環境ではあるが、伝説のクリーチャーでないがために頑強/Persistや無名の墓/Unmarked Graveに対応する点で差別化されており、これらのカードとともに採用されることがしばしばある。不屈の独創力のフィニッシャーとしても利用される。ただ、万物の姿、オルヴァール/Orvar, the All-Formに致命的に弱いのが難点。
また、エターナルにおいても、伝説のクリーチャーではないため、カラカス/Karakasに引っかからないという点や、ETB能力が再活性/Reanimateや死体発掘/Exhumeのデメリットを緩和しやすい点を活かしてリアニメイト戦術を採用したデッキで使われることがある。Show and Tellにおいても、相手が同時に出したクリーチャーを生け贄に捧げさせられるメリットがある。
- クリーチャーやプレインズウォーカーをコントロールしていなかったり、手札が無い対戦相手を対象としてもよい。対戦相手は可能な限りの処理を行う。
- 攻撃時の効果は滅殺などと違い、防御プレイヤーではなく対象の対戦相手へのものである点は注意されたい。多人数戦においては他の対戦相手を対象に取ることができるし、神聖の力線/Leyline of Sanctityの影響も受ける。
- 効果の類似やイラストに見られるニコル・ボーラスの意匠に鑑みればカード名のCrueltyは残酷な根本原理/Cruel Ultimatumを意識していると考えられるが、「残酷」ではなく「残虐」と訳されている。