モックス・ダイアモンド/Mox Diamond
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アーティファクト
モックス・ダイアモンドが戦場に出るなら、あなたは代わりに土地カードを1枚捨ててもよい。そうしたなら、モックス・ダイアモンドは戦場に出る。そうでないなら、それをオーナーの墓地に置く。
(T):好きな色1色のマナ1点を加える。
パワー9として君臨していたMoxを調整して新しく登場した亜種。
「手札を減らすことにより、行動範囲を狭める」ことを目的としたことでバランスを取ろうとしたようだが、土地を1枚捨てる程度のデメリットでは不十分だったようである。多色系デッキにはもちろんの事、ウィニーデッキのスピード促進としてもその猛威を振るう。さらにウルザ・ブロックが出てからは、その力に拍車がかかったようにも感じられた。
ただし、追加コストに土地が必要であるため、デッキ構築の際単純に土地の代わりとしてこれを入れると、追加コストが払えなくてプレイできなくなる可能性があるので注意。同様にCharbelcherのような土地を絞るデッキのマナ供給源としては不向き。
- 本来の挙動とは異なる動きをしていたため、エラッタが2度出でている。
印刷されたテキストでは、土地カードのディスカードはcip能力だったので、手札に土地カードが無くてもこれを場に出すことはできた。ただし当時の第5版ルールでは、このプレイ方法ではこれの起動型能力を使用することはできなかったので、使い捨てでのマナ加速という悪用はできなかった。
第6版でのルール変更にあわせて、「プレイするための追加コスト」として土地カードを捨てるように変更され、悪用は出来なくなった。プレイ以外の方法で場に出るなら土地のディスカードは不要であったが、1点のマナ加速のために修繕/Tinkerを使う人もいなかったため、そこまで悪用されたこともなかった。
その後、WotCの「印刷されたテキストに近い動きをするようにエラッタを出す」方針により、土地カードを捨てるのは場に出る場合の置換を行う常在型能力となった。これにより、意図通りの動きをするようになった。
- 収穫のワーム/Harvest Wurmとの相性は抜群。1ターン目に収穫のワームを場に出せる上、お互いのデメリットまで打ち消しあえる。
- 後に、更なる調整が施され金属モックス/Chrome Moxとなる。
1999年10月1日より、ヴィンテージで制限カード、Type1.5で禁止カードに指定されるが、2004年9月20日より、Type1.5から移行したレガシーでは禁止カードに指定されていない。ちなみにこの1999年10月1日に同様に禁止/制限されたカードはこれも合わせて18種類。それ以前のヴィンテージ環境を疑いたくなる。
参考
- モックス/Mox
- The Top 50 Artifacts of All Time第42位(WotC、文:Zvi Mowshowitz、英語)
- 再録禁止カード一覧(再録禁止カード)
- カード個別評価:ストロングホールド - レア