不確定カウンター

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不確定カウンター/Soft Counterとは、特定の種類の呪文だけを打ち消す、もしくはある条件下でのみ呪文を打ち消せる呪文のこと[1]。対義語は確定カウンター

効果自体は当然確定カウンターより弱いのだが、その分色拘束マナ総量の面で軽くなることが多く、総合的なカードパワーは低いとは限らない。マナ漏出/Mana Leak目くらまし/Daze呪文貫き/Spell Pierceなど、構築で活躍しているカードも多数存在する。

後述するが、日本ではより狭義のものを指すことがある。

目次

開発部の定義

開発部の定義[2]では、以下のとおりである。革命的拒絶/Revolutionary Rebuffのように複数のカテゴリーに入るものもある。

限定打ち消し呪文


Negate / 否認 (1)(青)
インスタント

クリーチャーでない呪文1つを対象とする。それを打ち消す。



Thoughtbind / 思考縛り (2)(青)
インスタント

マナ総量が4以下の呪文1つを対象とし、それを打ち消す。



Ertai's Trickery / アーテイの計略 (青)
インスタント

呪文1つを対象とする。それがキッカーされていた場合、それを打ち消す。


特定の種類の呪文にしか効かない。カード・タイプをはじめ、マナ・コストサブタイプ、どんな唱え方をされていたかなどを見る。条件付きカウンターカードにある一覧も参照。

使用条件つき打ち消し呪文


Abjure / 拒絶 (青)
インスタント

この呪文を唱えるための追加コストとして、青のパーマネントを1つ生け贄に捧げる。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。



Dispersal Shield / 分散の盾 (1)(青)
インスタント

呪文1つを対象とする。そのマナ総量が、あなたがコントロールするパーマネントのマナ総量の中で最も大きい点数以下であるなら、それを打ち消す。



Spell Blast / 呪文破 (X)(青)
インスタント

マナ総量がXである呪文1つを対象とし、それを打ち消す。(たとえばマナ・コストが(3)(青)(青)である呪文なら、Xは5である。)


使う側のプレイヤーが、追加コストパーマネントコントロールなど、何らかの条件を満たさなければならない。「条件を満たせば確定カウンター」などと言い回す場合も。

「これで終わりじゃない」系打ち消し呪文


Memory Lapse / 記憶の欠落 (1)(青)
インスタント

呪文1つを対象とし、それを打ち消す。その呪文がこれにより打ち消された場合、それをそのプレイヤーの墓地に置く代わりに、オーナーのライブラリーの一番上に置く。


打ち消せるものの、一時的でしかない。

「やれるもんなら」系打ち消し呪文


Clash of Wills / 意思の激突 (X)(青)
インスタント

呪文1つを対象とする。それのコントローラーが(X)を支払わないかぎり、それを打ち消す。



Grip of Amnesia / 忘却の掌握 (1)(青)
インスタント

呪文1つを対象とする。それのコントローラーが自分の墓地のカードをすべて追放しないかぎり、打ち消す。
カードを1枚引く。


対戦相手に何らかの回避方法が与えられている。多くはマナ支払い不確定カウンターカードにある一覧も参照。

後述するように、日本ではこの形のもののみを「不確定カウンター」と呼ぶことがある。

日本では

日本では、上記のうちの「やれるもんなら」系打ち消し呪文のみを指して「不確定カウンター」と言うこともある。不確定カウンターカードのページもこちらに倣っている。

開発部が元々Soft Counterとして定義している、上記すべての意味であることを日本で特に明言する場合は「ソフト・カウンター」とも呼ぶ。

脚注

  1. A Few More Words from R&D開発部語辞典2016Making Magic -マジック開発秘話- 2016年11月8日 Mark Rosewater著)
  2. Counter Intelligence/対抗注文 (Making Magic 2005年3月28日 Mark Rosewater著)

参考

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