火葬/Incinerate
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インスタント
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。火葬はそれに3点のダメージを与える。これによりダメージを与えられたクリーチャーは、このターン再生できない。
かつてマジックの赤という色において、稲妻/Lightning Bolt、火炎破/Fireblastと並ぶ3強火力とされていたインスタント火力。 稲妻/Lightning Bolt・ボール・ライトニング/Ball Lightningと共に、赤の強さを支えた1枚である。
エターナルにおいては、バーンデッキは元より赤白やカウンターバーンといったコントロールデッキにも採用されており、一部のデッキでは稲妻/Lightning Boltよりも優先的に使われているほど。 その理由は、クリーチャーに再生を許さない効果にある。 再生とは、軽減と同様に赤が苦手とする効果であるが、それをたった2マナで解決できるのだ。 このコスト・パフォーマンスは、最高の火力である稲妻/Lightning Boltを重くし、その分分解/Disintegrateの「再生妨害」とを組み合わせることでバランスをとったと見る事ができる。
3点という火力としての許容範囲と2マナというコストの軽さから、バーンデッキの強さを確固たるものとしたカードであり、稲妻/Lightning Bolt亡き後もスタンダードの火力の大黒柱として活躍した。 当時の環境では、リバー・ボア/River Boaを始めとする優秀な再生クリーチャーが活躍していたのも追い風であった。
しかし、その再生させない能力が仇となり、第6版では再録されなかった。 再生に対する術を失ったことと他の色の台頭などの影響で、しばらくの間バーンデッキは冬の時代を迎えることとなる。
- 第7版から第9版まで、スタンダードでの3点火力の座は火山の鎚/Volcanic Hammerに受け継がれていた。
稲妻共々、これがいかに強力であったかの裏付けでもある。
再録されるたびに新イラストが登場しているのも特徴である。→画像(Gatherer) 第10版での画像はこちらでスケッチから見ることが出来る。
- 中国語版では、死体焼却/Cremateが「火葬」で、火葬は「焚化」という名前。ややこしいので、間違えないように注意。
- コールドスナップのテーマデッキに採録されるにあたり、フレイバー・テキストの日本語訳が第5版から変更になっている。
そのため、カードショップによっては他の色のテーマデッキに比べて赤単版のみ割高となっている。
- コモンカードなので古参プレイヤーは両手に余るほど持っているありふれたカードだが、収録が8年ぶりとなるので品薄となっていたようだ。