キオーラ/Kiora
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キオーラ/Kioraはコンピューターゲーム「Magic: The Gathering - Duels of the Planeswalkers 2012」で登場したキャラクター。カードとしては神々の軍勢の荒ぶる波濤、キオーラ/Kiora, the Crashing Waveが初出。
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解説
ゼンディカー/Zendikar出身のマーフォークのプレインズウォーカー/Planeswalker。女性。イラスト
青と緑のマナに関連しており、クラーケンやリバイアサンなどの海に棲む巨大なクリーチャーたちを召喚し操ることができる。
過去に故郷をエルドラージ/Eldraziの軍勢に襲撃されたが、プレインズウォーカーとして強大な力を得たキオーラは、今であればエルドラージに立ち向かうことができると考えている。彼女は穏やかで思慮深く見えるが、その夢は想像し難い異様なものである。
経歴
灯の覚醒
妹のトゥーリ/Turiを連れて遥か沖まで探検に出たキオーラは、巨大な海蛇と遭遇した。キオーラは妹を守るべく海蛇の目の前に飛び出し、そして飲み込まれた――海蛇の口の中、沸き返るような恐慌によってキオーラのプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkが点った。ゼンディカーの外に他の世界があるという驚くべき事実は、自分には妹を守る力がなかったのだという思いの前に色褪せた。彼女は数ヶ月かけてようやくゼンディカーに帰還し、姉の死に対する罪悪感でやつれ果てたトゥーリと再会した。
2人は固い約束を交わした。キオーラはどこへ行っても必ず戻ってくることを、トゥーリはそれを待つことを。それから数年間、キオーラは様々な次元/Planeを旅し、トゥーリに見たことのない世界のお土産を持ち帰った。
キオーラの追随者/Kiora's Followers
キオーラはエルドラージに対抗できる海のクリーチャーを手に入れるため、未知の次元へとプレインズウォークした。彼女はそこで海馬を初めて目にするが、大して興味を持たなかった。深海の巨大生物を呼び出すため呪文を唱え、大波を起こし、リバイアサンを召喚してその背に乗って操った。それを見に集まったトリトン/Tritonたちにキオーラはここはどこかと質問し、トリトンたちはメレティス/Meletisに近いセイレーン海/The Silen Seaであり、テーロス/Therosであると答えた。キオーラが現れたのはクルフィックス/Kruphixにより全ての神々がニクス/Nyxに引き戻された「沈黙」の時期であり、トリトンたちはキオーラを海の神であるタッサ/Thassaの化身か使者であると思い込んだ。キオーラはあえてそれを否定せず、トリトンたちに海の怪物を集める手伝いをするよう頼んだ。
海を落ちて/Drop for Drop
キオーラは神話に登場する船乗りカラフィ/Callapheを名乗ってアジャニ/Ajaniとエルズペス・ティレル/Elspeth Tirelとともに南風号/The Monsoonに乗り、アリクスメテス/Arixmethesの廃墟に辿り着いた。アリクスメテスは巨大なクラーケンの上に築かれた都市であり、それこそがキオーラの目的であった。そこにタッサが現れる。タッサは自らの名を詐称するキオーラに怒っており、アジャニとエルズペスの乗った南風号を波で押し流すと、信者であるトリトンたちの前でキオーラの処刑を宣言した。キオーラとタッサの間で海の怪物たちを操っての戦いが始まった。キオーラはアリクスメテスの精神に働きかけることに集中したが効果はなく、その間にキオーラの軍勢のほとんどは引き裂かれるかタッサに操られてしまった。劣勢になったキオーラは海に飛び込むが、タッサは二叉槍、デケーラ/Dekellaを使ってキオーラの周りから海水を退けさせ、キオーラを海底まで落下させた。キオーラは緑の呪文で海底に茂みを作り落下の衝撃を和らげたが、タッサの追撃によりデケーラに首を挟まれた状態で岩に繋ぎ止められてしまう。追い詰められたキオーラは何とかプレインズウォークに成功し、怒れるタッサを残して次元の間へとデケーラを持ったまま脱出した。
登場
登場カード
デュエルデッキ
カード名に登場
フレイバー・テキストに登場
- 神々の軍勢
- 圧倒的な波/Whelming Wave、ニクス生まれのトリトン/Nyxborn Triton、キオーラの追随者/Kiora's Follower
- ニクスへの旅
- 神狩りの大ダコ/Godhunter Octopus、激浪のキマイラ/Riptide Chimera
- エルズペスvsキオーラ
- 邪神の寺院/Temple of the False God、探検/Explore
- 戦乱のゼンディカー
- 謎めいた巡行者/Cryptic Cruiser、巻き締め付け/Tightening Coils、成長のうねり/Swell of Growth
イラストに登場
- ニクスへの旅
- キオーラの放逐/Kiora's Dismissal
- エルズペスvsキオーラ
- 邪神の寺院/Temple of the False God
- 戦乱のゼンディカー
- 巻き締め付け/Tightening Coils、成長のうねり/Swell of Growth
登場作品・登場記事
- KIORA - PLANESWALKER/キオーラ - プレインズウォーカー(公式サイト)
- Planeswalkers:Kiora(旧公式サイト)
- The Grand Mana Tour/グランド・マナ・ツアー(Savor the Flavor 2011年5月25日 Doug Beyer著)
- Crashing through Winter/荒ぶる冬への突入(Feature Article 2013年12月25日 Wizards of the Coast著)
- Kiora's Followers/キオーラの追随者(Uncharted Realms 2014年2月12日 Kelly Digges著)
- Journey into Nyx: Godsend, Part II(小説)
- Journey's End/旅の終わり(Feature Article 2014年5月26日 The Magic Creative Team著)
- Checking in on the Planeswalkers/プレインズウォーカー達の現状(Feature 2014年6月17日 Doug Beyer著)
- Drop for Drop/海を落ちて(Uncharted Realms 2015年5月20日 Kelly Digges著)
- Checking in on the Planeswalkers (2015)/プレインズウォーカー達の現状2015(Feature 2015年8月19日 Mel Li著)
- Home Waters/故郷の海(Uncharted Realms 2015年9月30日 Kelly Digges著)
- Battle for Zendikar Story Events(Arcana 2015年10月7日 Magic Creative Team著)
- The Liberation of Sea Gate/海門の解放(Uncharted Realms 2015年10月28日 James Wyatt著)
名前の変遷
Duels of the Planeswalkers 2012で初登場した時の彼女の名前は「キオーラ・アトゥア/Kiora Atua」であった。しかし、マオリ語でAtuaが「神」や「祖先」を意味する単語であり、Kioraもマオリ語の挨拶の言葉「kia ora」によく似ていることから、現実世界の神聖な概念を冒涜し宗教感情を傷つけるおそれがあるとして神々の軍勢でカード化される際に姓のない「キオーラ/Kiora」に変更された[1][2]。
訳語
翻訳記事グランド・マナ・ツアーでは「Kiora Atua」は「キオラ・アツア」と訳されていたが、Duels of the Planeswalkers 2012日本語版からは「キオーラ・アトゥア」になった。以降はキオーラで統一されている。