ヴァーズゴスの血王/Bloodlord of Vaasgoth
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クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 戦士(Warrior)
狂喜3(このターン、対戦相手1人にダメージが与えられている場合、このクリーチャーはその上に+1/+1カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。)
飛行
あなたが吸血鬼(Vampire)クリーチャー呪文を唱えるたび、それは狂喜3を得る。
大きな数値の狂喜を持ち、後続の吸血鬼にも狂喜を得させる、吸血鬼のロード的存在。
狂喜の条件さえ達成できれば自身は5マナ6/6飛行、後続は+3/+3の強化と大きな打撃力がある。ただし狂喜の性質上、安定性はない。また強化するのが後続であり、すでに展開済みの自軍には何ら影響を与えない点が、従来の吸血鬼デッキの速度を重視する戦略と噛み合っていない。その点、過去の基本セットに存在した吸血鬼ロードの先輩である吸血鬼の夜侯/Vampire Nocturnusや蟲惑的な吸血鬼/Captivating Vampireとは使い勝手が大きく違っている。
+1/+1カウンターによる強化であり、これ自身が戦場を離れても強化効果が残るため、先輩たちに比べて多少ながら除去に強いのは利点。また強化する修整値が単純に大きいのも心強い。回避能力などは与えないため若干の突破力不足は感じるが、吸血鬼はもともとやや小粒だが優秀なキーワード能力を備えたクリーチャーが多いため、サイズを大幅に上げるだけでも十分な援護になるだろう。
あるいはいっそ吸血鬼にこだわらず、単なる大型フライヤーと割り切って使うのも悪くない。条件付とはいえ5マナ6/6は四肢切断/Dismemberにも耐えられるサイズであり、単体でもそれなり以上に優秀な戦力と言える。ただ、単体でフィニッシャーを勤めるならば墓所のタイタン/Grave Titanなどのより強力なクリーチャーがいるのが問題。構築で使うなら、やはり吸血鬼の部族シナジーを生かしていきたい。
一方リミテッドではかなり強力。5マナ6/6飛行はいわずもがな、3/3飛行でも及第点。おまけに後続の吸血鬼が大きくなればなお言うことはない。赤でのサポートはもちろん、黒でも苛まれし魂/Tormented Soulなど、狂喜をサポートできるカードが多いのも追い風。
- 狂喜を得させるのは唱えた吸血鬼のみ。例えば墓地から戦場に出た恐血鬼/Bloodghastや血統の守り手/Bloodline Keeperで生み出されたトークンは狂喜を得ない。
- 同じ5マナでダブルシンボルのゴーア族の野人/Ghor-Clan Savageと比べると、神話レアなだけあってスペックが高い。
- 基本セット2012のプレリリース・カードとしてイラスト違いのプレミアム・カードが配布された[1]。
脚注
- ↑ Magic 2012 Promo Cards(Arcana 2011年6月8日 Monty Ashley著)