文飾衒才のブルバック/Bruvac the Grandiloquent
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Bruvac the Grandiloquent / 文飾衒才のブルバック (2)(青)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor)
対戦相手がカードを1枚以上切削するなら、そのプレイヤーは代わりにその数の2倍の枚数のカードを切削する。(カードを1枚切削するとは、そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上からカードを1枚自分の墓地に置くことである。)
1/4対戦相手が切削する枚数を2倍にする伝説の人間・アドバイザー。
Jumpstartを用いたリミテッドではデッキが40枚であるため、このカードの適用下で切削を行えばあっという間にライブラリーが消し飛んでしまう。たとえば迷える思考の壁/Wall of Lost Thoughtsだけで8枚ものカードが削れていくことになる。
3マナ1/4というサイズも火力や戦闘に強く、地上クリーチャーを止めながらライブラリー破壊を行う時間を稼いでくれる。もっとも高めのタフネス以外の除去耐性は特にないため、このカードの後に使おうとライブラリー破壊を温存しすぎるのも考え物。このカードを出しつつ思考崩壊/Thought Collapseで守ることができれば切削/Millingデッキの理想の展開と言えるか。
- キーワード処理の「切削する」が定められて間もなく初登場した、切削を参照する能力を持つクリーチャー。
- 切削というキーワードを使わずにライブラリーの一番上からカードを墓地に置くときにはこの置換効果は適用されない。例としては嘘か真か/Fact or Fiction系列や諜報など。
- 対戦相手がコントロールしている呪文や能力に対してもそれが切削を行うならば機能する。またこれは単に「その効果が切削する枚数を増やす」ものであり、「ブルバックが切削させている」のではない。
- そのため、切削したカードを参照する効果がある場合、参照できる範囲は広がってしまう。たとえば対戦相手の深海の破滅、ジャイルーダ/Gyruda, Doom of Depthsに対しては後続を見つける助けとなってしまう場合があるので注意。→友情コンボ
- 発掘は発掘Nで指定されたN枚以上がライブラリーに存在するなら適用可能である。このカードで置換された後の枚数を考慮する必要は無い。
- 例えばゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Trollであればライブラリーが最低6枚あれば発掘することを選択できる。このカードで置換されて12枚切削することになるが、実際に切削できた枚数が12枚に満たなくとも発掘により問題なく手札に戻る。
- 腐敗農場の骸骨/Rot Farm Skeletonのような起動型能力も同様。
ストーリー
アゾリウス評議会/The Azorius Senateの裁判官であるブルバック/Bruvacには、ラヴニカ/Ravnicaの法律と手続きについての包括的な知識が要求される。ブルバックはその要求を上回るだけでなく、それを武器として用いると人に言われるまでとなった。「ブルバックを論破する」とは「不可能なことをする」という意味のアゾリウスの言い回しである。
- Grandiloquentには「物事を大げさに言う人」という意味で、大げさの内訳は内容だったり分量だったり修辞だったりと様々。「大言壮語」という訳をあてられることもある。
- イラストでは長大な巻物を広げて演説中であり、フレイバー・テキストも加味すると長々とした演説で対戦相手の精神を削ってしまう能力なのだろう。
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「……然り而して……」
- 日本語名の「文飾衒才」は四字熟語としては造語。「文飾」は文章を飾り立てることだが、「衒才」という熟語はない。「衒学(知識をひけらかすこと)」から「才能をひけらかす」という意味で造語したものと思われる。「大言壮語」は「自分ができもしない大きな事を言う」というニュアンスを含むためこのカードには相応しくないと判断されたのだろう。
参考
- The Lore of Jumpstart on the Cards(Daily MTG 2020年6月22日)
- カード個別評価:Jumpstart - 神話レア