炎を運ぶ者、サイリクス/Syrix, Carrier of the Flame
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伝説のクリーチャー — フェニックス(Phoenix)
飛行、速攻
各終了ステップの開始時に、このターンにクリーチャー・カードがあなたの墓地を離れていた場合、あなたがコントロールしているフェニックス(Phoenix)1体と、クリーチャーやプレインズウォーカーやプレイヤーのうち1つを対象とする。その前者はその後者に、自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。
あなたがコントロールしていてこれでないフェニックス1体が死亡するたび、あなたはあなたの墓地にある炎を運ぶ者、サイリクスを唱えてもよい。
クリーチャー・カードがあなたの墓地を離れていれば終了ステップにフェニックスから魂の火/Soul's Fireを放ち、他のフェニックスが死亡した時に墓地から唱えられる伝説のフェニックス。
これ自身が墓地から戦場に移動できるフェニックスであるため(終了ステップよりも前に復活できていれば)火力の誘発条件になることができ、自己完結的であるといえる。能力の性質上、統率者にした場合も統率領域にいるより墓地にいた方が都合が良いので、結果的に統率者税の影響をほぼ受けないのも強み。
フェニックスの大半は墓地から他の領域に移動できる能力を持つので、フェニックスの部族デッキに向いたカードだと言えるだろう。自己復活能力は「唱える」であるため、統率者にしておけば同族である空火のフェニックス/Skyfire Phoenixの復活条件も満たせる。
同名カードの死亡でも復活条件を満たせるため、ハイランダー縛りのないエターナルならばサイリクス2体で互いを復活させあうことが可能となる。とはいえ、そちらで使うにはややカードパワーに欠けるか。
- 公式フォーマットで使用可能なカードとしては、初の伝説のフェニックスかつ初の赤単色でないフェニックスである。
- 実質銀枠であるHeroes of the RealmにはThe Cinematic Phoenixが既に存在している。あちらも黒赤である。
- 名前にサイリクスとあるが、"Sylex"や"Cylix"(古代に使われていた鉢)とは綴りが違う。
ルール
- サイリクスがこれでないフェニックスと同時に死亡した場合、サイリクスの最後の能力は誘発しない。誘発するためには、これでないフェニックスが死亡した時点ですでにサイリクスが墓地にいなければならない。
- サイリクスを最後の能力で唱えるに際し、あなたはそのコストを支払わなければならず、この能力の解決時に唱えなければならない。後まで唱える権利を温存するようなことはできない。
- この能力でサイリクスを唱えることに関するその他のルールについては、解決中に呪文を唱えるを参照。
開発秘話
フェニックスは長年のあいだ伝説のクリーチャーを望まれていたクリーチャー・タイプの一つであった。犠牲をテーマの一つとしたニューカペナの街角統率者デッキはそれを現実のものとする絶好の機会であり、サイリクスが誕生することとなった。
デザインの段階では「あなたのコントロールするフェニックスは不死を持つ」という能力が試されていたこともあったが、フェニックスの多くがもともと持つ自己復活能力と被ってしまっているためボツとなった。
黒赤の多色であるのには二つの理由があり、一つは黒の墓地肥やし手段を使えるようにするため。もう一つは組み直しの骸骨/Reassembling Skeletonのようなフェニックス以外の自己復活カードと組み合わせたデッキも作れるようにするためである[1]。
関連カード
サイクル
ニューカペナの街角統率者デッキの友好色の伝説のクリーチャーサイクル。稀少度はレア。
- 編集長、デンリー・クリン/Denry Klin, Editor in Chief(白青)
- 塵の活用者、オスカー/Oskar, Rubbish Reclaimer(青黒)
- 炎を運ぶ者、サイリクス/Syrix, Carrier of the Flame(黒赤)
- 略奪の女王、ジョリーン/Jolene, the Plunder Queen(赤緑)
- 魂の養育者、ベス/Bess, Soul Nourisher(緑白)
脚注
- ↑ Making the First Legendary Phoenix: Syrix! New Capenna Commander Magic: the Gathering Design #shorts| Good Morning Magic(Gavin VerheyのYouTubeチャンネル 2022年4月29日)