嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon
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クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行、速攻、プロテクション(白)
(5)(赤)(赤):怪物化3を行う。(このクリーチャーが怪物的でない場合、これの上に+1/+1カウンターを3個置く。これは怪物的になる。)
嵐の息吹のドラゴンが怪物的になったとき、これは各対戦相手に、それぞれそのプレイヤーの手札にあるカードの枚数に等しい点数のダメージを与える。
怪物化することで各対戦相手に突然の衝撃/Sudden Impactを撃てるドラゴン。
最初は5マナ4/4飛行・速攻のアタッカーとして働き、7マナ追加すれば7/7になりつつ本体火力を撃てるため、非常に打撃力が高い。またタフネス4とプロテクション(白)により多くの単体除去が効かず、速攻によりソーサリー・タイミングの全体除去を撃たれても最低限の仕事ができると、除去耐性の面でも優秀。
登場時のスタンダードでは赤系のミッドレンジなどで採用された。各種魔除け、拘留の宝球/Detention Sphere、戦導者のらせん/Warleader's Helixなど白を含む単体除去が多く、誘発型能力によってスフィンクスの啓示/Sphinx's Revelationのライフゲインを帳消しにできるなど、環境的な追い風も多かった。ローテーション後も、引き続きミッドレンジ系を中心に活躍している。
モダンでは、稲妻/Lightning Bolt・流刑への道/Path to Exile・突然の衰微/Abrupt Decay・致命的な一押し/Fatal Pushといった環境の主要除去に引っかからないことが評価され、こちらも赤系ミッドレンジに採用されることがある。同じマナコストの飛行・速攻ドラゴンである雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkiteと比較すると、流刑への道が効かない点や、後出しされた未練ある魂/Lingering Soulsのトークンにブロックされない点ではこちらが上。特に運命再編後のモダン環境では上記のカードが多用されるPT Junkがトップメタとして存在しているため、利用価値も上がっている。
開発秘話
このカードは元々、ギリシャ神話の怪物、テューポーンをモチーフとしていた。テューポーンは神々をも恐れさせるギリシャ神話最強の怪物で、その巨体は頭が天に届き、両腕を伸ばせば世界の東西の果てに達するほど。上半身は人間だが、両足は大蛇になっており、伝承によっては翼を持つとも、複数の頭を持つともされる。ケルベロス、オルトロス、ヒュドラー、キマイラなどの父。
イラストはテューポーンをモチーフとする赤の神話レアのドラゴンとして発注された。蛇のような細長い身体に4本の足と巨大な翼を持ち、口から雷を吐く姿はその時の指示に基づくものである。
怪物化することで得られる効果は最初連続突撃/Relentless Assaultだったが、後に全体火力に変更された。さらに次のスタンダード環境を見据えてカードを変更するにあたり、このカードはスフィンクスの啓示を中心とする青白系コントロールへの対策となるカードとして抜擢され、追加効果は対戦相手1人に手札の数の2倍のダメージを与えるものとなった。またこれと前後してプロテクション(白)が与えられ、波使い/Master of Waves、霧裂きのハイドラ/Mistcutter Hydra、運命の工作員/Agent of the Fates(プロテクション(緑))、威名の英雄/Fabled Hero(プロテクション(黒))とともに5枚のサイクルとなっていた(後に運命の工作員と威名の英雄からはプロテクションが削除された)。
その後、起動コストや怪物化の値、ダメージ量に調整が加えられ、現在のデザインとなった(参考/翻訳)。