とてつもなく遅いゾンビ/Extremely Slow Zombie
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とてつもなく遅いゾンビ/Extremely Slow Zombie (1)(黒)クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
後制攻撃(このクリーチャーは後制攻撃を持たないクリーチャーの後で戦闘ダメージを与える。)
3/3アーティスト:Emrah Elmasli
先制攻撃の逆である独自のキーワード能力を持つクリーチャー。「動きが遅い」というゾンビのイメージをわかりやすく表現している。
ペナルティ能力があるぶん2マナ3/3と良好なマナレシオを持つという、デザイン自体は割とありがちなラインであり、コスト・パフォーマンスも悪くない。サイズ勝ちしている分にはペナルティも響かないので、序盤の戦力としては十分。対戦相手がパワー3以上のクリーチャーを出してくると攻撃しにくくなるが、その場合は小型クリーチャーに対するブロッカーに回そう。
- どのぐらい遅いのかといえば、「のうみそ/Brains」の一言を唸りながら右手を前に伸ばすだけの動きに、夏から秋、冬、春までほぼ1年かかるほど。
- あまりに遅くて動いていないも同然と思われたか、冬は腕に鳥が止まり、春は口の中に巣を作られてしまっている。
- この2種類はゾンビと鳥の2体がイラストに描かれていることになるので、イラストランページ相手に不利になる点に注意。
- また冬バージョンはサンタ帽をかぶっているため、ゴブリンの小間物屋/Goblin Haberdasherの恩恵を受けられる。
- あまりに遅くて動いていないも同然と思われたか、冬は腕に鳥が止まり、春は口の中に巣を作られてしまっている。
ルール
後制攻撃は、先制攻撃や二段攻撃同様、戦闘ダメージ・ステップのルールを変更する能力である。
- 後制攻撃を持つクリーチャーが戦闘に参加している場合、戦闘ダメージ・ステップが増える。後制攻撃を持つクリーチャーは、先の第1戦闘ダメージ・ステップで戦闘ダメージを与えず、代わりに後の第2戦闘ダメージ・ステップで与える。
- その際、先制攻撃ないし二段攻撃を持つクリーチャーも戦闘に参加している場合、そちらによって戦闘ステップはさらに増える。その場合は、第2ステップで与えず第3ステップで与える。
- 先制攻撃と後制攻撃を同じクリーチャーが同時に持った場合、第1ステップと第3ステップで戦闘ダメージを与える。二段攻撃を持った場合、第1、第2、第3ステップでそれぞれ戦闘ダメージを与える(三段攻撃と同様)[1]。
開発秘話
もともと後制攻撃/last strikeは未来予知のタイムシフトカードが持つ能力としてMark Gottliebがデザインしたものである。その後三段攻撃/triple strikeも作られたが、戦闘に関するルールを根本的に変える必要があったため、ルール・マネージャーであったGottlieb自身によって却下された[2]。そしてこのアイディアを気に入っていたMark RosewaterによってUnstableのデザイン・ファイルに入り、とてつもなく遅いゾンビと三頭ゴブリン/Three-Headed Goblinとしてカード化された[3]。
関連カード
それぞれのカードについて、イラストかフレイバー・テキスト、またはその両方が異なる4種類の変種が存在する。
- アマチュア監督/Amateur Auteur
- 小説精霊/Novellamental
- とてつもなく遅いゾンビ/Extremely Slow Zombie
- 対象のミノタウルス/Target Minotaur
- 見世物のビースト/Beast in Show
他にも、アーティファクトに詮索好きの殺人ボット/Curious Killbotが存在する。
参考
- ↑ Unstable FAQAWASLFAQPAFTIDAWABIAJTBT/『Unstable』 よくある質問とそうでもない質問とめったにないだろうけど一応答えておく質問集(News 2017年11月22日)
- ↑ 理念と実装の狭間(Making Magic 2015年10月19日)
- ↑ Unstable Scraps, Part 2/『Unstable』のスクラップ その2(Mark Rosewater Making Magic 2017年12月4日)