狼育ち/Raised by Wolves
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エンチャント — オーラ(Aura)
エンチャント(クリーチャー)
狼育ちが戦場に出たとき、緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを2体生成する。
エンチャントされているクリーチャーは、あなたがコントロールする狼1体につき+1/+1の修整を受ける。
狼・トークンを引き連れてくるオーラ。自身も狼の数に応じて修整を与えてくれる。
5マナでボード・アドバンテージが取れる上に打点も一気に6点も引き上げてくれる。これをつけるための種となるクリーチャーを別に用意する必要はあるが、英雄的持ちなどを多めに採用することでお互いを無理なく運用できる。
修整は狼の数を参照するが、テーロス・ブロックのリミテッドにおいての狼はニクス生まれの狼/Nyxborn Wolfが存在するのみであり、ほぼ+2/+2修整のつもりで運用してよいだろう。スタンダードにまで目を広げると変わり谷/Mutavaultなどが見つかり、特に自身が呪禁を持つためオーラ特有のアドバンテージ損のおそれを緩和してくれる魔女跡追い/Witchstalkerは色も合わせて良い相方である。ラヴニカへの回帰ブロックの居住とも相性が良い。
開発秘話
モチーフは狼に育てられた逸話で有名なローマ神話の双子の兄弟、ロームルスとレムス。イラストには狼の群れで育ったレオニン/Leoninの子供が描かれている。
元はテーロスの開発中にデザインされたカードだが、途中でクリエイティブ・チームが方針を転換し、テーロス・ブロックはギリシャ神話のみを扱うことにしたため、ローマ神話に由来するこのカードは惜しまれながらもファイルから取り除かれた。その後、神々の軍勢のリード・デザイナーであるKen Nagleにより神々の軍勢のファイルに入れられた。異論はあったものの、100%正確であることよりもユーザーの期待に応えることの方が重要であるとされ、今度は取り除かれることなく印刷に至った[1][2][3]。
また、神々の軍勢の開発中にこのカードは「豚育ち/Raised by Pigs」だった時期があった。神々の軍勢には小型エキスパンションとしてはかなりの数のトークンが存在しており(最終的に使用されたのは10種類)、数を減らすため、テーロスですでに登場していた緑の2/2トークン、すなわち豚の呪い/Curse of the Swineの猪・トークンを再利用することが検討されたのである。最終的に、モチーフを鑑みて新しいトークンを作る価値は十分にあるとされ、狼に関する効果に戻された[3][4]。
脚注
- ↑ Born to be Compiled, Part 2/編まれし軍勢 その2(Daily MTG、Making Magic、文:Mark Rosewater、訳:米村薫)
- ↑ Twelve Labors/十二の難題(Daily MTG、Feature Article、文:Ken Nagle、訳:米村薫)
- ↑ 3.0 3.1 The M Files: Born of the Gods/Mファイル・『神々の軍勢』編(Daily MTG、Latest Developments、文:Sam Stoddard、訳:益山拓也)
- ↑ Born of the Mail Bag/一問一答の軍勢(Daily MTG、Latest Developments、文:Sam Stoddard、訳:益山拓也)