終わり無き地平線/Endless Horizons
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マナ切り離し/Mana Severanceの亜種。だがその性能は大きく異なる。
まず、追放できる土地が平地に限定された。その他の基本土地や平地でない基本でない土地は追放できないため、デッキ圧縮目的で用いる場合は本家の方がマナ・コストも軽く使いやすい。白単に近い構成ならば同様の運用も可能だが、メリットに乏しいだろう。
そして、このカードの売りである2つ目の能力が最大の相違。自分のアップキープ毎に追放した平地を手札に加えるという、平行思考/Parallel Thoughtsに似た効果を発揮する。もっとも、こちらはドローを置換するわけではないので、毎ターン手札が二枚ずつ増えていく。デッキ圧縮によりライブラリーの密度も濃くなるためキーカードを引く確率も増え、カード・アドバンテージも得られると一石二鳥の効果である。
マナ切り離しがハルマゲドン/Armageddonのような土地破壊を苦手としていたのに対し、こちらは確実に土地を伸ばしていけるためむしろ土地破壊には耐性があると言えるだろう。ただしこれ自体を割られてしまうと、追放されたカードは手札に加えることができなくなるので、あまり効果を過信せず時にはマナ切り離しと同様の結果と割り切ることも必要。
とはいえ、4マナも出せる状況でよりマナ基盤が安定するというだけでは有難味に欠けるし、デッキ圧縮にしては重すぎるのも確か。回顧のコストや独房監禁/Solitary Confinementのアップキープ・コストに充てる、自分から土地リセット呪文を撃つなど、手に入れた平地を十分に生かす手段がほしいところ。しかし上記のような割られた場合のリスクを考えると、構築環境での採用はメタ次第な面も大きい。
平地の土地タイプを持つデュアルランド・ショックランドは基本でない土地だが平地でもあるため、このカードで持ってこられる。それらのデュアルランド・ショックランドをデッキに1枚ずつ挿しておくだけで、すべての色にアクセスし、かつアドバンテージを稼ぐことも可能。