ガラスの棺/Glass Casket
提供:MTG Wiki
アーティファクト
ガラスの棺が戦場に出たとき、対戦相手がコントロールしていてマナ総量が3以下であるクリーチャー1体を対象とする。ガラスの棺が戦場を離れるまでそれを追放する。
スタンダード環境ではよく見られる白の追放除去であり、不可解な終焉/Baffling Endとの入れ替わりになる。各色の有色アーティファクトや装備品の存在によってエルドレインの王権ではアーティファクト破壊の重要性が高いためガラスに閉じ込めれば万全とまではいかないが、青や緑のクリーチャーに対して白が2ターン目に講じられる数少ない対策なので有用性は不変であろう。
次セットのテーロス還魂記では同じマナ・コストで対象に制限がないエンチャント版であるヘリオッドの神罰/Heliod's Punishmentが登場したが、そちらは解除する手段が内包されており一長一短。
モダン以下のフォーマットでは大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creatorを用いるデッキが溜め込み屋のアウフ/Collector Oupheに対処するためのウィッシュボードとして最も低いコストの選択肢である。この用途では領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagshipなどとの比較になる。
- エルドレインの王権シーズンのWPNプロモパックにはこのカードのダークフレーム版プロモーション・カードが封入される[1]。
開発秘話
モチーフは、グリム童話『ガラスの棺』。悪い魔法使いによってガラスの棺に閉じ込められた少女を、仕立屋の少年が助ける物語である。最初は「金色の檻」としてデザインされたが、『白雪姫』のガラスの棺が有名なのですぐにそちらに変更され、結果的に原典と同じものになった。
「払拭の光/Banishing Light系アーティファクト」という大筋は最初から変わっていないが、変更点はいくつかある。まず展望デザインでは「代替マナ・コスト/Alternate mana cost」が試されており、このカードのマナ・コストは「(5)または(1)(白)(白)」だった。また、戦場にある間何かを追放することを示す「呪詛/Hex」という能力語を持っていたが、狭いメカニズムだったので削除された[2]。
脚注
- ↑ Throne of Eldraine Promos/『エルドレインの王権』のプロモ(Card Preview 2019年9月20日 Chris Gleeson著)
- ↑ Eldraine Check, Part 2/エルドレイン・チェック その2(Making Magic 2019年9月30日 Mark Rosewater著)