しつこい請願者/Persistent Petitioners
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クリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor)
(1),(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚切削する。
あなたがコントロールしているアンタップ状態のアドバイザー(Advisor)4体をタップする:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを12枚切削する。
デッキに《しつこい請願者/Persistent Petitioners》という名前のカードを何枚入れてもよい。
4枚制限ルールを無視し、大勢で押しかけてライブラリー破壊をしてくるアドバイザー。
タップ・アウトレット能力には他のアドバイザーが必要だが、登場時点のスタンダードを見渡してもアドバイザーはこのカードとテイサ・カルロフ/Teysa Karlovの2枚しか存在しないため、執拗なネズミ/Relentless Ratsと同じようにこのカードを詰め込んだデッキを推奨することとなる。
リミテッドではドラフトでかき集めても戦場に4枚揃えることは難しいが、ラヴニカの献身では他にもライブラリー破壊カードが思考崩壊/Thought Collapseや迷える思考の壁/Wall of Lost Thoughtsなど収録されているため1つ目の能力で地道に削っていっても勝機はある。ただし精神純化/Clear the Mindも一緒に収録されていることに注意。
MTG Arena
Magic: The Gathering Arenaにおいては、4枚集めた時点で枚数が無限扱いになり何枚でもデッキに投入できるようになるため、ネズミの群棲/Rat Colonyと同様にワイルドカードの消費が少なく、低資産でも安定してそこそこ強いデッキが組めるカードとして活躍している。
2019年2月に行われたスタンダードパウパーイベントではネズミと違ってタフネスがあり、コモンの全体除去やトークン生成にも強かったため、環境を支配した。あまりにも支配力が高かったため、ミラーマッチを想定して島/Islandとこれをあわせて上限の250枚まで詰め込みライブラリー破壊に耐性をつけたタワーデッキが多数生まれ、それのさらなるメタとしてカードパワーを度外視した250枚飛行ビートダウンが登場するほどであった。その支配力の高さを問題視されたためか、灯争大戦後に行われたスタンダードパウパーイベントでは禁止カードに指定されてしまった。
続くシングルトンイベントでもこれを持ち込んだ人がいたものの、アンコモン以上が使えるルールではガイアの祝福/Gaea's Blessingや豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty1枚であっさり止められてしまうこともあり、またネズミデッキと同様イクサランの束縛/Ixalan's Bindingや轟音のクラリオン/Deafening Clarionのような全体除去にも脆弱であった。
ローテーション後に行われたアンコモン解禁スタンダードパウパーの『スタンダードの職工』イベントでも禁止カードに指定されている。イクサランの束縛/Ixalan's Bindingはローテーション落ちし、(燃え立つ門/Gates Ablazeは同様に禁止指定されているため)有効な全体除去もないからである。
一方、同時期より定期開催されているブロールイベントにおいては禁止されていない。デッキ枚数が60枚で固定されていることもあり、タワーデッキによる対策が成り立たないのも追い風。夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Renderや神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteriesを統率者としたデッキで活躍している。
開発秘話
これ以前に作られた4枚制限ルールを無視するカードはすべて黒のカードだったが、Mark Rosewaterによればこの能力は黒に限らずどの色でも持ち得る能力である。Markが彼のブログでこれを公言すると、いつも「じゃあ、他の色で作ってください」という反響が来たため、青のこのカードが作られた[1]。
脚注
- ↑ More City Talk/さらなる街語り(Making Magic 2019年1月21日 Mark Rosewater著)