ウルザランド
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ウルザランドは、サブタイプ(土地タイプ)に「ウルザの/Urza's」を持つ、ウルザの鉱山/Urza's Mine、ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant、ウルザの塔/Urza's Towerの総称。3種類全て戦場に出すと、通常より多くの無色マナを出すようになる。この時、ウルザの塔/Urza's Towerのみ多くマナが出る。
土地 — (Urza’s) 鉱山(Mine)
(T):(◇)を加える。あなたがウルザの(Urza's)・魔力炉(Power-Plant)とウルザの・塔(Tower)をコントロールしているなら、代わりに(◇)(◇)を加える。
土地 — (Urza’s) 魔力炉(Power-Plant)
(T):(◇)を加える。あなたがウルザの(Urza's)・鉱山(Mine)とウルザの・塔(Tower)をコントロールしているなら、代わりに(◇)(◇)を加える。
土地 — (Urza’s) 塔(Tower)
(T):(◇)を加える。あなたがウルザの(Urza's)・鉱山(Mine)とウルザの・魔力炉(Power-Plant)をコントロールしているなら、代わりに(◇)(◇)(◇)を加える。
アンティキティーが初出で、その後クロニクル、第5版、第8版、第9版、Masters Edition 4(Magic Online専売)に再録されている。「ウルザトロン」と言うこともあるが、近年「ウルザトロン」はそれらを主軸に据えたデッキの名前を指すことが多くなってきている。
歴史
黎明期から存在するカードであったが、当時はまだハルマゲドン/Armageddonを代表する大量土地破壊呪文が横行していたことを始め、石の雨/Stone Rainを代表する単体土地破壊系呪文を複数枚デッキに投入した、いわゆるポンザデッキ戦法が充分に通用する時代であった。加えて、アンティキティーや第4版期に露天鉱床/Strip Mineが同席していたことも向かい風となり、カジュアルカード止まりだった。
第5版期の頃も未だにハルマゲドンなどの大量土地破壊呪文は現役であり、またミラージュ・ブロック~テンペスト・ブロック、ウルザ・ブロック期のスタンダードは、高速のウィニー、ビートダウン、コンボデッキがメタゲームの中心を牛耳る、ゲームスピードの速い環境であった。そのためウルザランドを3種揃えて並べるデッキは悠長に過ぎ、引き続き一線級のデッキにはならずに終わった。
時を経て第8版に再録。この頃のスタンダードになると、ウルザランドの天敵であった大量土地破壊呪文が息を潜めるようになり、優秀な土地サーチカードやドロー呪文などのサポートも相まってウルザトロンと呼ばれるデッキタイプが誕生し一線級で活躍した。スタンダード落ちして久しい現在でも、同デッキタイプはモダン環境で高い人気を誇っている。
ルール
- 3種類そろった場合、1マナを出すことはできなくなる。
- 3種類そろったかどうかはカード名ではなく土地タイプで判定する。例えば「ウルザの・鉱山」と言ったら、サブタイプ「ウルザの」と「鉱山」の2つを持っている土地を指す。従って土地タイプを変更する効果の影響を受けた場合、それをカウントすることはできなくなる。
- 何らかの理由で土地でなくなった場合も同様である(対応するタイプを失えば、サブタイプは無効となるため)。
- 当然ながら、判定は戦場に出ているもののみを考慮する。世界のるつぼ/Crucible of Worldsをコントロールしていても、墓地のウルザランドを判定に使えると言うことはない。
その他
- 第8版でコモンからアンコモンになり、揃えにくくなってしまった。もっとも、アンティキティー版・クロニクル版は絶対数が少なく、イラストも複数あるため、揃えることは相当難しいと思われる。ゆえに一番入手が容易なのは第5版であろうか。
- 時のらせんにて、第4のウルザの土地であるウルザの工廠/Urza's Factoryが登場した。ただし、ウルザランドと言った場合は普通これは含まない。
参考
- Urza's Art School(Arcana 2015年6月15日 Blake Rasmussen著)
- ウルザトロン
- カードの俗称