土地事故

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'''土地事故'''(''Land Screw/Land Flood'')とは、[[土地]]ばかり引いて、[[呪文]]がまったく来ない。または、[[土地]]がまったく引けず、[[呪文]]が使えないという[[事故]]。俗に前者は『[[マナフラッド]]』、後者は『[[マナスクリュー]]』と言う。
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'''土地事故'''(''Land Screw/Land Flood'')とは、[[土地]]ばかり引いて[[呪文]]がまったく来ない。または、土地がまったく引けず呪文が使えないという[[事故]]。俗に前者は『[[マナフラッド]]』、後者は『[[マナスクリュー]]』と言う。
呪文の[[コスト]]が[[重い]]と余計につらい状況である。
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土地事故を起こさないようにするには、[[デッキ]]に入れる土地のバランスが重要。
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土地事故を起こさないようにするには、[[デッキ]]に入れる土地のバランスが重要である。どのような構成が理想であるかは、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の歴史の中で様々に研究されており、[[マナカーブ]]や[[ゼロックス]]などの理論が提唱されている。現代ではおおよそデッキ総枚数のうち40%前後を基準とし、デッキ全体の戦略や各パーツの特徴などで増減させるのがよいとされる。詳しくは後述。
土地の枚数は[[デッキ]]によって多少異なるが、大体デッキの30〜45%、60枚のデッキなら速攻型の18〜コントロール型の26枚前後が妥当である。いわゆる「マナ食い虫」なデッキなら、28枚ほど入れることも。[[リミテッド]]なら17枚前後が基本となる。
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コストの重い呪文を使いたい場合は、[[マナ・クリーチャー]]や土地用[[サーチカード]]をデッキに入れて、土地事故を緩和するとよい。
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*黎明期には「土地は20枚、その他40枚」という構成を(関連本にも記載されていたため)よく見かけたが、現在では平均的には少ない数である。[[ウィニー]]のような[[軽い]]構成でなければ、まずマナスクリューに陥るだろう。
 
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*俗に「同じ土地事故でも、マナスクリューよりはマナフラッドのほうがよい」とも言われる。スクリュー状態からようやく土地を1枚引いてもさほど[[展開]]が進まないのに対し、フラッド状態であれば1枚の[[重い]][[カード]]で一気に展開を進めることが可能であるため。もちろんデッキの内容や[[戦場]]の状況次第であるためひとくくりにはできないが、理屈として覚えておく価値はある。
*黎明期には「土地は20枚、その他40枚」という構成を(関連本にも記載されていたため)よく見かけたが、現在では[[ウィニー]]でもなければ平均的には少ない数である。
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*マジックの本質(の一部)が確率により成り立っている以上、事故がなくなるということはありえないため、ある程度は諦めて受け入れるほかない。
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**「事故にならない[[切り直す|シャッフル]]」はいくつか存在するが、もれなく[[積み込み]]による[[違反行為]]であり、[[失格]]にもなりかねない。絶対に行わないこと。
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*[[Magic Online]]では、実際の[[カード]]を使った[[ゲーム]]より頻繁に起こると囁かれている。
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**この原因は機械的に確実に[[無作為に|無作為化]]しているためである。「無作為」というのは「均等にバラけている」という意味ではないので、土地がやけに固まっていることもあれば、同じカードばかり妙に連続して[[引く]]ことだってある。
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**「実カードではそんなことは起きない、Magic Onlineのシャッフルはあまりにも酷い」と感じる人は、むしろ自分のシャッフルに問題がないか疑うべきだろう。故意でなくとも、無意識的に多少の操作を加えてしまっている例は珍しくない。
  
 
==構築時の目安==
 
==構築時の目安==
ゲームが開始してから何[[ターン]]目まで毎ターン土地を出したいか、ということを考えてデッキを組むと良い。
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===基本枚数===
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端的に言って、土地の枚数は'''デッキの30〜45%'''がよい。軽めのカードが多い速攻型デッキであれば少なめに、重めのカードを重視した中速~低速デッキならば多めにするとよい。
  
例えば、4ターン目まで土地を1枚ずつだしたいなら、[[先攻]]なら10枚の[[カード]]を[[引く]]ことになるので、10枚中4枚つまり全体で24枚。3ターン目までに3枚出したいなら9枚中に3枚あればいいのでデッキに20枚ということになる。Nターン目にX枚の土地が欲しい、という計算はやや複雑になるので注意。もちろん環境中の[[手札破壊]]や[[土地破壊]]にも左右されるのでそれも踏まえた構築も必要となる。
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具体的に、60枚のデッキなら速攻型の18〜コントロール型の26枚前後が妥当である。いわゆる「マナ食い虫」なデッキなら、28枚ほど入れることも。[[リミテッド]]の40枚デッキならば17枚前後が基本となる。
  
これ以下の土地の枚数にして軽量の[[キャントリップ]](→[[ゼロックス]])や土地サーチ呪文が入っていないのは、デッキの構築の段階で問題を抱えていると言っていいだろう。
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===補助カードの有無による増減===
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土地や[[マナ基盤]]の補助をするカードによって、土地の枚数も影響を受ける。
  
*ちなみに、20枚にした場合は4枚目の土地を引く期待値は12枚中に4枚となる6ターン目となりそうな気もするが、9枚中3枚の3ターン目から1/3の確率(厳密には違うが)で土地を引くので5ターン目である。N枚中のX枚をそのまま分母、分子にした数とXを引く確率はイコールでないので注意。上のデッキ構築の目安は手札から土地が尽きるターンの期待値であり、これはそれに土地を引く期待値を加算したものなので体感的な違いがでる。
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具体的に、[[マナ・クリーチャー]]や[[マナ・アーティファクト]]などの[[マナ加速]]手段、土地用[[サーチカード]]、あるいは[[引く|ドロー]]カードなどがあれば、そのぶん土地の枚数を少なくすることができる。ただし一般的に、土地を減らした枚数よりも多くの補助カードを入れないと、土地を減らしすぎてマナスクリュー気味になる。
<!--間違っているようなら直す、いっそ消して簡略にするなどしてください-->
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===戦略による目安===
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土地事故というのは基本的に序盤戦に起きるものである。よってゲーム開始から数ターンの動きを特に綿密に考えておく必要がある。
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具体的に、「デッキの主戦力が何マナ域であるか」、言い換えれば「ゲームが開始してから何[[ターン]]目まで確実に土地を出したいか」を考えると、土地の枚数が定めやすい。
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例えば、いわゆる[[ウィニー]]型のデッキであれば2~3マナあれば基本的に事足りるため、「3ターン目までに3枚土地を引く」ことができれば事故は回避できると言える。つまり、[[ゲーム開始時の手札|初期手札]]7枚+3ターン目までに引くカード2枚、あわせて9枚の中に3枚の土地があればよい。単純に割合で計算すれば、9枚中3枚、つまり1/3が土地であればいいのだから、デッキ全体で言えば60枚中20枚が土地であればよい、という計算になる。同じように、4ターン目までなら合計10枚中4枚、つまり40%が土地であればよいから、60枚中24枚あればよい、となる。
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もちろん、[[タップイン]]の土地の有無や[[マナ・クリーチャー]]などの[[マナ加速]]の有無、[[対戦相手]]の[[手札破壊]]や[[土地破壊]]などにも左右されるので、厳密に計算していくともっと複雑になる。これ以上は計算で求めていくよりも、テストプレイを繰り返して体感で調整していくのがいいだろう。
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<!--Nターン目にX枚の土地が欲しい、という計算はやや複雑になるので注意。-->
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<!--*ちなみに、20枚にした場合は4枚目の土地を引く期待値は12枚中に4枚となる6ターン目となりそうな気もするが、9枚中3枚の3ターン目から1/3の確率(厳密には違うが)で土地を引くので5ターン目である。N枚中のX枚をそのまま分母、分子にした数とXを引く確率はイコールでないので注意。上のデッキ構築の目安は手札から土地が尽きるターンの期待値であり、これはそれに土地を引く期待値を加算したものなので体感的な違いがでる。-->
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<!--間違っているようなら直す、いっそ消して簡略にするなどしてください-->
 
==参考==
 
==参考==
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*[http://www15.atwiki.jp/magiconline/pages/151.html シャッフラーが壊れてる!なぜこんな具合の悪いシャッフルのシステムを使ってるの?](Magic Online Wiki for Japanese)
 
*[[Mana Screw]]([[アンヒンジド]])
 
*[[Mana Screw]]([[アンヒンジド]])
 
*[[事故]]
 
*[[事故]]
 
*[[色事故]]
 
*[[色事故]]
 
*[[土地破壊]]
 
*[[土地破壊]]
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*[[マナカーブ]]
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]
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2014年10月30日 (木) 01:05時点における版

土地事故(Land Screw/Land Flood)とは、土地ばかり引いて呪文がまったく来ない。または、土地がまったく引けず呪文が使えないという事故。俗に前者は『マナフラッド』、後者は『マナスクリュー』と言う。

土地事故を起こさないようにするには、デッキに入れる土地のバランスが重要である。どのような構成が理想であるかは、マジックの歴史の中で様々に研究されており、マナカーブゼロックスなどの理論が提唱されている。現代ではおおよそデッキ総枚数のうち40%前後を基準とし、デッキ全体の戦略や各パーツの特徴などで増減させるのがよいとされる。詳しくは後述。

  • 黎明期には「土地は20枚、その他40枚」という構成を(関連本にも記載されていたため)よく見かけたが、現在では平均的には少ない数である。ウィニーのような軽い構成でなければ、まずマナスクリューに陥るだろう。
  • 俗に「同じ土地事故でも、マナスクリューよりはマナフラッドのほうがよい」とも言われる。スクリュー状態からようやく土地を1枚引いてもさほど展開が進まないのに対し、フラッド状態であれば1枚の重いカードで一気に展開を進めることが可能であるため。もちろんデッキの内容や戦場の状況次第であるためひとくくりにはできないが、理屈として覚えておく価値はある。
  • マジックの本質(の一部)が確率により成り立っている以上、事故がなくなるということはありえないため、ある程度は諦めて受け入れるほかない。
  • Magic Onlineでは、実際のカードを使ったゲームより頻繁に起こると囁かれている。
    • この原因は機械的に確実に無作為化しているためである。「無作為」というのは「均等にバラけている」という意味ではないので、土地がやけに固まっていることもあれば、同じカードばかり妙に連続して引くことだってある。
    • 「実カードではそんなことは起きない、Magic Onlineのシャッフルはあまりにも酷い」と感じる人は、むしろ自分のシャッフルに問題がないか疑うべきだろう。故意でなくとも、無意識的に多少の操作を加えてしまっている例は珍しくない。

構築時の目安

基本枚数

端的に言って、土地の枚数はデッキの30〜45%がよい。軽めのカードが多い速攻型デッキであれば少なめに、重めのカードを重視した中速~低速デッキならば多めにするとよい。

具体的に、60枚のデッキなら速攻型の18〜コントロール型の26枚前後が妥当である。いわゆる「マナ食い虫」なデッキなら、28枚ほど入れることも。リミテッドの40枚デッキならば17枚前後が基本となる。

補助カードの有無による増減

土地やマナ基盤の補助をするカードによって、土地の枚数も影響を受ける。

具体的に、マナ・クリーチャーマナ・アーティファクトなどのマナ加速手段、土地用サーチカード、あるいはドローカードなどがあれば、そのぶん土地の枚数を少なくすることができる。ただし一般的に、土地を減らした枚数よりも多くの補助カードを入れないと、土地を減らしすぎてマナスクリュー気味になる。

戦略による目安

土地事故というのは基本的に序盤戦に起きるものである。よってゲーム開始から数ターンの動きを特に綿密に考えておく必要がある。

具体的に、「デッキの主戦力が何マナ域であるか」、言い換えれば「ゲームが開始してから何ターン目まで確実に土地を出したいか」を考えると、土地の枚数が定めやすい。

例えば、いわゆるウィニー型のデッキであれば2~3マナあれば基本的に事足りるため、「3ターン目までに3枚土地を引く」ことができれば事故は回避できると言える。つまり、初期手札7枚+3ターン目までに引くカード2枚、あわせて9枚の中に3枚の土地があればよい。単純に割合で計算すれば、9枚中3枚、つまり1/3が土地であればいいのだから、デッキ全体で言えば60枚中20枚が土地であればよい、という計算になる。同じように、4ターン目までなら合計10枚中4枚、つまり40%が土地であればよいから、60枚中24枚あればよい、となる。

もちろん、タップインの土地の有無やマナ・クリーチャーなどのマナ加速の有無、対戦相手手札破壊土地破壊などにも左右されるので、厳密に計算していくともっと複雑になる。これ以上は計算で求めていくよりも、テストプレイを繰り返して体感で調整していくのがいいだろう。

参考

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