呆然/Stupor

提供：MTG Wiki

（版間での差分）
移動： 案内, 検索
細
1行： 1行：
 
{{#card:Stupor}}
 
{{#card:Stupor}}
  
−
明らかに[[アドバンテージ]]が取れるカード。
+
明らかに[[アドバンテージ]]が取れる[[手札破壊]]カード。[[捨てる]]2枚のうち1枚は[[無作為に]]選ぶため、他の3[[マナ]]で2枚捨てさせる[[カード]]とは大きな差がある。
−
[[捨てる]]2枚のうち1枚は[[無作為に]]選ぶため、他の3[[マナ]]で2枚捨てさせる[[カード]]とは大きな差がある。
+
  
 
[[第６版]]で[[再録]]された際は[[フローレスブラック]]などの[[黒コントロール#Urza|黒コントロール]]を中心に結構な頻度で使われていた。
 
[[第６版]]で[[再録]]された際は[[フローレスブラック]]などの[[黒コントロール#Urza|黒コントロール]]を中心に結構な頻度で使われていた。
  
−
しかし、狙って好きなカードを捨てさせられるわけではないため、[[メタ]]次第では他の[[手札破壊]]を優先させる必要がある。
+
しかし、狙って好きなカードを捨てさせられるわけではないため、[[メタ]]次第では他の[[手札破壊]]を優先させる必要がある。特に[[ミラージュ]]登場直後は[[プロスブルーム]]が登場したので、当時の[[プロツアーパリ97]]では[[コンボ]]阻害として優秀な[[強要/Coercion]]を優先した[[ブードゥー]]などの[[デッキ]]のほうが良い成績をおさめた。このとき日本勢はプロスブルームを想定していなかったので呆然を使い、痛い目を見た。
−
特に[[ミラージュ]]登場直後は[[プロスブルーム]]が登場したので、当時の[[プロツアーパリ97]]では[[コンボ]]阻害として優秀な[[強要/Coercion]]を優先した[[ブードゥー]]などの[[デッキ]]のほうが良い成績をおさめた。
+
−
このとき日本勢はプロスブルームを想定していなかったので呆然を使い、痛い目を見た。
+
  
 
*[[精神腐敗/Mind Rot]]の[[上位互換]]である。
 
*[[精神腐敗/Mind Rot]]の[[上位互換]]である。
−
*こんなに強いのに[[精神錯乱/Mind Twist]]の[[下位互換]]である。
+
*こんなに強いのに[[精神錯乱/Mind Twist]]の[[下位互換]]である。同様の理由で、作られた直後はかなり控えめな評価を受けていたカード。もちろん、これと入れ替わるように[[Type2]][[落ちる|落ち]]した[[Hymn to Tourach]]が強すぎたせい。
−
**同様の理由で、作られた直後はかなり控えめな評価を受けていたカード。
+
*「無作為→任意」という捨て方よりも「任意→無作為」の方が、相手にとっては嫌な場合が多い。無作為に捨てるときの手札の枚数が多いほど「最も厄介なカード」に当たりづらくなるので、先に任意ディスカード（＝どの道一番無害なカードが捨てられる）をさせておいて、手札の枚数を減らした方が当たりやすくなる。手札が少なくなるにつれ差は開く。手札が7枚の時は前者の「厄介なカード」への命中率は14.2％、後者なら16.6％と僅かな差だが、手札が3枚しかない場合は前者なら33.3％、後者なら50％である（2枚以下の場合は全て捨てるので関係ない）。残念ながら、このカードは前者。
−
もちろん、これと入れ替わるように[[Type2]][[落ちる|落ち]]した[[Hymn to Tourach]]が強すぎたせい。
+
*[[時のらせん]]で[[タイムシフト]]カードとして[[再録]]。それに伴い「呆然はもう無いんだから」と辛うじて保っていた[[精神腐敗/Mind Rot]]の面目が丸潰れに。
−
 
+
*[[サイドボード]]後の、相手の[[手札破壊]]対策カードの影響をもろに受けるのが一つの弱点。[[ミラージュ]]収録時の[[砂のゴーレム/Sand Golem]]、[[時のらせん]]収録時の[[十二足獣/Dodecapod]]など。
−
*余談だが、「無作為→任意」という捨て方よりも「任意→無作為」の方が、相手にとっては嫌な場合が多い。
+
−
無作為に捨てるときの手札の枚数が多いほど「最も厄介なカード」に当たりづらくなるので、先に任意ディスカード（＝どの道一番無害なカードが捨てられる）をさせておいて、手札の枚数を減らした方が当たりやすくなる。
+
−
手札が少なくなるにつれ差は開く。手札が7枚の時は前者の「厄介なカード」への命中率は14.2％、後者なら16.6％と僅かな差だが、手札が3枚しかない場合は前者なら33.3％、後者なら50％である（2枚以下の場合は全て捨てるので関係ない）。
+
−
残念ながら、このカードは前者。
+
−
<!-- 削除理由が無いので復活
+
−
--ただし、コンボデッキのように「特定の組み合わせのカードを守りたい」といった相手には、この順番の方がタチが悪い場合もある。
+
−
例えばコンボパーツが2枚、他が2枚の計4枚だった場合は前者だと50％、後者なら66.7％でコンボパーツを捨てさせることができる。 -->
+
−
 
+
−
*[[時のらせん]]で[[タイムシフト]]カードとして[[再録]]。
+
−
それに伴い「呆然はもう無いんだから」と辛うじて保っていた[[精神腐敗/Mind Rot]]の面目が丸潰れに。
+
−
<!-- [[レアリティ]]の差として諦めよう。
+
−
《灰毛皮の熊》と《灰色熊》の様に上級者向けと初心者向けの差ではないでしょうか。
+
−
《呆然》のレアリティは《従者》と同じですし…。 -->
+
−
 
+
−
*[[サイドボード]]後の、相手の[[手札破壊]]対策カードの影響をもろに受けるのが一つの弱点。
+
−
[[ミラージュ]]収録時の[[砂のゴーレム/Sand Golem]]、[[時のらせん]]収録時の[[十二足獣/Dodecapod]]など。
+
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価：時のらせんタイムシフト]]
 
*[[カード個別評価：時のらせんタイムシフト]]
−
*[[カード個別評価：ミラージュブロック]]
+
*[[カード個別評価：ミラージュ]] - [[アンコモン]]
−
*[[カード個別評価：クラシック(6th)]]
+
*[[カード個別評価：第６版]] - [[アンコモン]]

2008年6月14日 (土) 17:00時点における版


Stupor / 呆然 (２)(黒)
ソーサリー

対戦相手１人を対象とする。そのプレイヤーはカードを１枚無作為に選んで捨てる。その後そのプレイヤーはカードを１枚捨てる。


明らかにアドバンテージが取れる手札破壊カード。捨てる2枚のうち1枚は無作為に選ぶため、他の3マナで2枚捨てさせるカードとは大きな差がある。

第６版で再録された際はフローレスブラックなどの黒コントロールを中心に結構な頻度で使われていた。

しかし、狙って好きなカードを捨てさせられるわけではないため、メタ次第では他の手札破壊を優先させる必要がある。特にミラージュ登場直後はプロスブルームが登場したので、当時のプロツアーパリ97ではコンボ阻害として優秀な強要/Coercionを優先したブードゥーなどのデッキのほうが良い成績をおさめた。このとき日本勢はプロスブルームを想定していなかったので呆然を使い、痛い目を見た。

  • 精神腐敗/Mind Rotの上位互換である。
  • こんなに強いのに精神錯乱/Mind Twistの下位互換である。同様の理由で、作られた直後はかなり控えめな評価を受けていたカード。もちろん、これと入れ替わるようにType2落ちしたHymn to Tourachが強すぎたせい。
  • 「無作為→任意」という捨て方よりも「任意→無作為」の方が、相手にとっては嫌な場合が多い。無作為に捨てるときの手札の枚数が多いほど「最も厄介なカード」に当たりづらくなるので、先に任意ディスカード（＝どの道一番無害なカードが捨てられる）をさせておいて、手札の枚数を減らした方が当たりやすくなる。手札が少なくなるにつれ差は開く。手札が7枚の時は前者の「厄介なカード」への命中率は14.2％、後者なら16.6％と僅かな差だが、手札が3枚しかない場合は前者なら33.3％、後者なら50％である（2枚以下の場合は全て捨てるので関係ない）。残念ながら、このカードは前者。
  • 時のらせんでタイムシフトカードとして再録。それに伴い「呆然はもう無いんだから」と辛うじて保っていた精神腐敗/Mind Rotの面目が丸潰れに。
  • サイドボード後の、相手の手札破壊対策カードの影響をもろに受けるのが一つの弱点。ミラージュ収録時の砂のゴーレム/Sand Golem、時のらせん収録時の十二足獣/Dodecapodなど。

参考

「http://mtgwiki.com/wiki/%E5%91%86%E7%84%B6/Stupor」より作成
QR Code.gif