Planequake (playtest)

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(1人の利用者による、間の1版が非表示)
7行: 7行:
 
|背景=legal
 
|背景=legal
 
}}
 
}}
[[溶岩震/Magmaquake]]の亜種。[[地上クリーチャー|地上]]のみならず[[次元/Plane]]ごと揺らし、[[プレイヤー]]ではなく[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]に[[ダメージ]]を与える[[全体火力]][[ソーサリー]]。
+
[[溶岩震/Magmaquake]]の亜種。[[地上クリーチャー|地上]]のみならず[[次元/Plane]]ごと揺らし、[[プレイヤー]]ではなく[[プレインズウォーカー]]に[[ダメージ]]を[[与える]][[全体火力]][[ソーサリー]]。
  
前半は[[黒枠]]にもある至極真っ当な[[効果]]だが、問題は後半部分。[[X]]=10以上のときに"Uncovered Cavern"という名前のプロット・ブースターなる謎の[[ブースターパック]]を開封させる効果が付いてくる。一見どうすればよいか、メリットなのかデメリットなのかもわからない効果が付いてきて[[唱える]]のを躊躇ってしまいそうだが、実際には後半の記述を無視して単なる全体火力として扱ってよい。なぜなら「そんなものは存在しない」ので、実行不可能な指示は無視するという[[マジックの黄金律]]に従うことになるため。仮にそのようなブースターパックを自前で用意したとしても、その中から[[カード]]を[[Booster Tutor|手札に加えたり]]、[[パックの召喚/Summon the Pack|戦場に出したり]]といった指示がないため、ただ「開封する」だけで[[戦場]]に影響を与えることもない(少なくとも現行の[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のルール上では)。[[Mystery Booster]]の名に相応しい謎めいたカードである。
+
前半は[[黒枠]]にもある至極真っ当な[[効果]]だが、問題は後半部分。[[X]]=10以上のときに"Uncovered Cavern"という未知の[[カード・セット]](?)のプロット・ブースターなる謎の[[ブースターパック]]を開封させる[[効果]]が付いてくる。一見どうすればよいか、メリットなのかデメリットなのかもわからない効果が付いてきて[[唱える]]のを躊躇ってしまいそうだが、実際には後半の記述を無視して単なる全体火力として扱ってよい。なぜなら「そんなものは存在しない」ので、実行不可能な指示は無視するという[[マジックの黄金律]]に従うことになるため。仮にそのようなブースターパックを自前で用意したとしても、その中から[[カード]]を[[Booster Tutor|手札に加えたり]]、[[パックの召喚/Summon the Pack|戦場に出したり]]といった指示がないため、ただ「開封する」だけで[[戦場]]に影響を与えることもない(少なくとも現行の[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のルール上では)。[[Mystery Booster]]の名に相応しい謎めいたカードである。
  
 
*プロット(Plot)とは、「計画する、グラフを描く」「策略、物語の構想」といった意味を持つ言葉だが、ボードゲームや[[テーブルトークRPG]]のシステムにおいては「あらかじめ記述された指示や数値(またはそれを決めること)」という意味合いで使われる。
 
*プロット(Plot)とは、「計画する、グラフを描く」「策略、物語の構想」といった意味を持つ言葉だが、ボードゲームや[[テーブルトークRPG]]のシステムにおいては「あらかじめ記述された指示や数値(またはそれを決めること)」という意味合いで使われる。
**例えば[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]社が販売している[[Wikipedia:ja:ウォー・シミュレーションゲーム#プロット制|ウォー・ボードゲーム]]「[[Wikipedia:ja:ディプロマシー|ディプロマシー]]」では、自軍の駒すべての行動をメモに書き記して伏せ、一斉に公開するというプロット制ルールを採用している。これにより対戦相手との「読み合い」が発生し、ゲームの戦略性を高める要素となっている。より簡素なものでは用意されたカードやダイスの出目を伏せたまま卓上に置き、特定のタイミングで公開するといった方式を取るものがある。和製ゲームでは「エムブリオマシン ボードゲーム」や「[[Wikipedia:ja:シノビガミ|シノビガミ]]」などで採用されている。
+
**例えば[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]社が販売している[[Wikipedia:ja:ウォー・シミュレーションゲーム#プロット制|ウォー・ボードゲーム]]「[[Wikipedia:ja:ディプロマシー|ディプロマシー]]」では、自軍の駒すべての行動をメモに書き記して伏せ、一斉に公開するというプロット制ルールを採用している。これにより対戦相手との「読み合い」が発生し、ゲームの戦略性を高める要素となっている。より簡素なものでは用意されたカードや[[サイコロ|ダイス]]の出目を伏せたまま卓上に置き、特定のタイミングで公開するといった方式を取るものがある。和製ゲームでは「エムブリオマシン ボードゲーム」や「[[Wikipedia:ja:シノビガミ|シノビガミ]]」などで採用されている。
**リリース・ノートを見るに、「プロット・ブースターが開封されると、その隠されていた内容がマジックのゲームに追加され、プレイ環境に変化をもたらす」といったシステムが想定されていたのだろう。ゲーム中に新たなルールを追加して変化をもたらすというコンセプトは[[プレインチェイス戦]]に近いものがあり、名前もよく似ている。あるいはその原型だったのか、はたまた概念を引き継いだ新しい変種ルールだったのか、謎は深まるばかり。
+
**リリースノートを見るに、「プロット・ブースターが開封されると、その隠されていた内容がマジックのゲームに追加され、プレイ環境に変化をもたらす」といったシステムが想定されていたのだろう。ゲーム中に新たなルールを追加して変化をもたらすというコンセプトは[[プレインチェイス戦]]に近いものがあり、名前もよく似ている。あるいはその原型だったのか、はたまた概念を引き継いだ新しい変種ルールだったのか、謎は深まるばかり。
*[[ルール文章]]で初めて言及されているものの、実際には未登場の概念というデザイン(?)は、[[蒸気打ちの親分/Steamflogger Boss]]と[[からくり]]の関係に近い。
+
*[[ルール・テキスト]]で初めて言及されているものの、実際には未登場の概念というデザイン(?)は、[[蒸気打ちの親分/Steamflogger Boss]]と[[からくり]]の関係に近い。
 
*ステッカーが貼られているのは[[ヤヤの挨拶/Jaya's Greeting]]({{Gatherer|id=476189|Planequakeのイラスト}}、{{Gatherer|id=461063|ヤヤの挨拶のイラスト}})。
 
*ステッカーが貼られているのは[[ヤヤの挨拶/Jaya's Greeting]]({{Gatherer|id=476189|Planequakeのイラスト}}、{{Gatherer|id=461063|ヤヤの挨拶のイラスト}})。
  
 
==ルール==
 
==ルール==
*開くように指示されたときに適切な未開封のプロット・ブースターを持っていない場合、呪文や能力の効果のその部分は無視される<ref name=20191111>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/mystery-booster-release-notes-2019-11-11 Mystery Booster Release Notes]([[Daily MTG]] 2019年11月11日)</ref>。
+
*開くように指示されたときに適切な未開封のプロット・ブースターを持っていない場合、[[呪文]]や[[能力]]の効果のその部分は無視される<ref name=20191111>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/mystery-booster-release-notes-2019-11-11 Mystery Booster Release Notes]([[Daily MTG]] [[2019年]]11月11日)</ref>。
*この呪文によって[[致死ダメージ]]を与えられた[[クリーチャー]]やプレインズウォーカーは、あなたが適切なUncovered Cavernのプロット・ブースターを開いた後、その[[状況起因処理]]が実行されるまで破壊されない<ref name=20191111 />。
+
*この呪文によって[[致死ダメージ]]を与えられた[[クリーチャー]]やプレインズウォーカーは、あなたが適切なUncovered Cavernのプロット・ブースターを開いた後、その[[状況起因処理]]が実行されるまで[[破壊]]されない<ref name=20191111 />。
  
 
==脚注==
 
==脚注==

2024年2月20日 (火) 17:41時点における最新版


Planequake (X)(赤)
ソーサリー

Planequakeは 飛行を持たない各クリーチャーと各プレインズウォーカーにそれぞれX点のダメージを与える。Xが10以上の場合、「Uncovered Cavern」のプロット・ブースターを開封する。
[テストカード - 構築では使用できない。]


溶岩震/Magmaquakeの亜種。地上のみならず次元/Planeごと揺らし、プレイヤーではなくプレインズウォーカーダメージ与える全体火力ソーサリー

前半は黒枠にもある至極真っ当な効果だが、問題は後半部分。X=10以上のときに"Uncovered Cavern"という未知のカード・セット(?)のプロット・ブースターなる謎のブースターパックを開封させる効果が付いてくる。一見どうすればよいか、メリットなのかデメリットなのかもわからない効果が付いてきて唱えるのを躊躇ってしまいそうだが、実際には後半の記述を無視して単なる全体火力として扱ってよい。なぜなら「そんなものは存在しない」ので、実行不可能な指示は無視するというマジックの黄金律に従うことになるため。仮にそのようなブースターパックを自前で用意したとしても、その中からカード手札に加えたり戦場に出したりといった指示がないため、ただ「開封する」だけで戦場に影響を与えることもない(少なくとも現行のマジックのルール上では)。Mystery Boosterの名に相応しい謎めいたカードである。

  • プロット(Plot)とは、「計画する、グラフを描く」「策略、物語の構想」といった意味を持つ言葉だが、ボードゲームやテーブルトークRPGのシステムにおいては「あらかじめ記述された指示や数値(またはそれを決めること)」という意味合いで使われる。
    • 例えばウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が販売しているウォー・ボードゲームディプロマシー」では、自軍の駒すべての行動をメモに書き記して伏せ、一斉に公開するというプロット制ルールを採用している。これにより対戦相手との「読み合い」が発生し、ゲームの戦略性を高める要素となっている。より簡素なものでは用意されたカードやダイスの出目を伏せたまま卓上に置き、特定のタイミングで公開するといった方式を取るものがある。和製ゲームでは「エムブリオマシン ボードゲーム」や「シノビガミ」などで採用されている。
    • リリースノートを見るに、「プロット・ブースターが開封されると、その隠されていた内容がマジックのゲームに追加され、プレイ環境に変化をもたらす」といったシステムが想定されていたのだろう。ゲーム中に新たなルールを追加して変化をもたらすというコンセプトはプレインチェイス戦に近いものがあり、名前もよく似ている。あるいはその原型だったのか、はたまた概念を引き継いだ新しい変種ルールだったのか、謎は深まるばかり。
  • ルール・テキストで初めて言及されているものの、実際には未登場の概念というデザイン(?)は、蒸気打ちの親分/Steamflogger Bossからくりの関係に近い。
  • ステッカーが貼られているのはヤヤの挨拶/Jaya's GreetingPlanequakeのイラストヤヤの挨拶のイラスト)。

[編集] ルール

  • 開くように指示されたときに適切な未開封のプロット・ブースターを持っていない場合、呪文能力の効果のその部分は無視される[1]
  • この呪文によって致死ダメージを与えられたクリーチャーやプレインズウォーカーは、あなたが適切なUncovered Cavernのプロット・ブースターを開いた後、その状況起因処理が実行されるまで破壊されない[1]

[編集] 脚注

  1. 1.0 1.1 Mystery Booster Release Notes(Daily MTG 2019年11月11日)

[編集] 参考

QR Code.gif