しつこい請願者/Persistent Petitioners
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− | [[リミテッド]]では[[ドラフト]]でかき集めても[[戦場]]に4枚揃えることは難しいが、[[ラヴニカの献身]]では他にも[[ライブラリー破壊カード]]が[[思考崩壊/Thought Collapse]]や[[迷える思考の壁/Wall of Lost Thoughts]]など収録されているため1つ目の[[能力]]で地道に[[削る|削って]] | + | [[リミテッド]]では[[ドラフト]]でかき集めても[[戦場]]に4枚揃えることは難しいが、[[ラヴニカの献身]]では他にも[[ライブラリー破壊カード]]が[[思考崩壊/Thought Collapse]]や[[迷える思考の壁/Wall of Lost Thoughts]]など収録されているため1つ目の[[能力]]で地道に[[削る|削って]]いっても勝機はある。ただし[[精神純化/Clear the Mind]]も一緒に収録されていることに注意。 |
+ | *[[Secret Lair Drop Series]]の[[Secret Lair Drop Series/2022年#February 2022 Superdrop|February 2022 Superdrop]]における[[ボーナスシート]]として、複数の新規[[イラスト]]・[[ボーダーレス]]仕様のこのカードがランダムに1枚同梱される場合があった<ref>[https://scryfall.com/search?as=grid&order=released&q=!%22Persistent+Petitioners%22+include:extras&unique=prints ScryFall](Secret Lair以外のものも含んだしつこい請願者一覧)</ref>。 | ||
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+ | [[Magic: The Gathering Arena]]においては、4枚集めた時点で枚数が無限扱いになり何枚でもデッキに投入できるようになるため、[[ネズミの群棲/Rat Colony]]と同様にワイルドカードの消費が少なく、低資産でも安定してそこそこ強いデッキが組めるカードとして活躍している。 | ||
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+ | 2019年2月に行われた[[スタンダード]][[パウパー]]イベントではネズミと違って[[タフネス]]があり、[[コモン]]の[[全体除去]]や[[トークン]][[生成]]にも強かったため、環境を支配した。あまりにも支配力が高かったため、[[ミラーマッチ]]を想定して[[島/Island]]とこれをあわせて上限の250枚まで詰め込みライブラリー破壊に耐性をつけた[[タワーデッキ]]が多数生まれ、それのさらなる[[メタ]]として[[カードパワー]]を度外視した250枚[[飛行]][[ビートダウン]]が登場するほどであった。その支配力の高さを問題視されたためか、[[灯争大戦]]後に行われた[[スタンダード]][[パウパー]]イベントでは[[禁止カード]]に指定されてしまった。 | ||
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+ | ローテーション後に行われたアンコモン解禁スタンダードパウパーの『スタンダードの[[職工]]』イベントでも禁止カードに指定されている。[[イクサランの束縛/Ixalan's Binding]]はローテーション落ちし、([[燃え立つ門/Gates Ablaze]]は同様に禁止指定されているため)有効な全体除去もないからである。 | ||
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+ | 一方、同時期より定期開催されている[[ブロール]]イベントにおいては禁止されていない。デッキ枚数が60枚で固定されていることもあり、タワーデッキによる対策が成り立たないのも追い風。[[夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render]]や[[神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries]]を[[統率者]]としたデッキで活躍している。 | ||
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+ | これ以前に作られた[[4枚制限ルール#4枚制限を無視するカード|4枚制限ルールを無視するカード]]はすべて[[黒]]のカードだったが、[[Mark Rosewater]]によればこの能力は黒に限らずどの[[色]]でも持ち得る能力である。Markが[[Blogatog|彼のブログ]]でこれを公言すると、いつも「じゃあ、他の色で作ってください」という反響が来たため、[[青]]のこのカードが作られた<ref> | ||
+ | [https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/more-city-talk-2019-01-21 More City Talk]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031684/ さらなる街語り]([[Making Magic]] [[2019年]]1月21日 Mark Rosewater著)</ref>。 | ||
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+ | ==脚注== | ||
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==参考== | ==参考== | ||
*[[ライブラリー破壊カード]] | *[[ライブラリー破壊カード]] | ||
*[[カード個別評価:ラヴニカの献身]] - [[コモン]] | *[[カード個別評価:ラヴニカの献身]] - [[コモン]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ラヴニカ・リマスター]] - [[コモン]] | ||
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2024年1月5日 (金) 14:49時点における最新版
クリーチャー — 人間(Human) アドバイザー(Advisor)
(1),(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚切削する。
あなたがコントロールしているアンタップ状態のアドバイザー(Advisor)4体をタップする:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを12枚切削する。
デッキに《しつこい請願者/Persistent Petitioners》という名前のカードを何枚入れてもよい。
4枚制限ルールを無視し、大勢で押しかけてライブラリー破壊をしてくるアドバイザー。
タップ・アウトレット能力には他のアドバイザーが必要だが、ラヴニカの献身登場時点のスタンダードを見渡してもアドバイザーはこのカードとテイサ・カルロフ/Teysa Karlovの2枚しか存在しないため、執拗なネズミ/Relentless Ratsと同じようにこのカードを詰め込んだデッキを推奨することとなる。
リミテッドではドラフトでかき集めても戦場に4枚揃えることは難しいが、ラヴニカの献身では他にもライブラリー破壊カードが思考崩壊/Thought Collapseや迷える思考の壁/Wall of Lost Thoughtsなど収録されているため1つ目の能力で地道に削っていっても勝機はある。ただし精神純化/Clear the Mindも一緒に収録されていることに注意。
- Secret Lair Drop SeriesのFebruary 2022 Superdropにおけるボーナスシートとして、複数の新規イラスト・ボーダーレス仕様のこのカードがランダムに1枚同梱される場合があった[1]。
[編集] MTG Arena
Magic: The Gathering Arenaにおいては、4枚集めた時点で枚数が無限扱いになり何枚でもデッキに投入できるようになるため、ネズミの群棲/Rat Colonyと同様にワイルドカードの消費が少なく、低資産でも安定してそこそこ強いデッキが組めるカードとして活躍している。
2019年2月に行われたスタンダードパウパーイベントではネズミと違ってタフネスがあり、コモンの全体除去やトークン生成にも強かったため、環境を支配した。あまりにも支配力が高かったため、ミラーマッチを想定して島/Islandとこれをあわせて上限の250枚まで詰め込みライブラリー破壊に耐性をつけたタワーデッキが多数生まれ、それのさらなるメタとしてカードパワーを度外視した250枚飛行ビートダウンが登場するほどであった。その支配力の高さを問題視されたためか、灯争大戦後に行われたスタンダードパウパーイベントでは禁止カードに指定されてしまった。
続くシングルトンイベントでもこれを持ち込んだ人がいたものの、アンコモン以上が使えるルールではガイアの祝福/Gaea's Blessingや豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty1枚であっさり止められてしまうこともあり、またネズミデッキと同様イクサランの束縛/Ixalan's Bindingや轟音のクラリオン/Deafening Clarionのような全体除去にも脆弱であった。
ローテーション後に行われたアンコモン解禁スタンダードパウパーの『スタンダードの職工』イベントでも禁止カードに指定されている。イクサランの束縛/Ixalan's Bindingはローテーション落ちし、(燃え立つ門/Gates Ablazeは同様に禁止指定されているため)有効な全体除去もないからである。
一方、同時期より定期開催されているブロールイベントにおいては禁止されていない。デッキ枚数が60枚で固定されていることもあり、タワーデッキによる対策が成り立たないのも追い風。夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Renderや神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteriesを統率者としたデッキで活躍している。
[編集] 開発秘話
これ以前に作られた4枚制限ルールを無視するカードはすべて黒のカードだったが、Mark Rosewaterによればこの能力は黒に限らずどの色でも持ち得る能力である。Markが彼のブログでこれを公言すると、いつも「じゃあ、他の色で作ってください」という反響が来たため、青のこのカードが作られた[2]。
[編集] 脚注
- ↑ ScryFall(Secret Lair以外のものも含んだしつこい請願者一覧)
- ↑ More City Talk/さらなる街語り(Making Magic 2019年1月21日 Mark Rosewater著)