覇権

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覇権を持つクリーチャーを戦場に出すには、対応する他のパーマネントを追放しなければいけない。その分、覇権を持つクリーチャーは持たないクリーチャーより強力にデザインされている。また、覇権クリーチャーが戦場を離れると、追放したパーマネントが戦場に戻ることで、[[除去]]による[[カード・アドバンテージ]]の損失を回避している。
 
覇権を持つクリーチャーを戦場に出すには、対応する他のパーマネントを追放しなければいけない。その分、覇権を持つクリーチャーは持たないクリーチャーより強力にデザインされている。また、覇権クリーチャーが戦場を離れると、追放したパーマネントが戦場に戻ることで、[[除去]]による[[カード・アドバンテージ]]の損失を回避している。
  
その性質から、[[CIP]][[能力]]を再度[[誘発]]させたり、[[平和な心/Pacifism]]などの妨害[[オーラ]]や[[カウンター (目印)|カウンター]]を覇権元から除去することが可能である。また、他の覇権クリーチャー2体を覇権できるクリーチャーが3体いれば、選択肢のある[[無限ループ]]も発生させることができる。
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その性質から、[[ETB]][[能力]]を再度[[誘発]]させたり、[[平和な心/Pacifism]]などの妨害[[オーラ]]や[[カウンター (目印)|カウンター]]を覇権元から除去することが可能である。また、他の覇権クリーチャー2体を覇権できるクリーチャーが3体いれば、選択肢のある[[無限ループ]]も発生させることができる。
  
 
===ルール===
 
===ルール===
 
*「他の」オブジェクトと指定されているので、そのパーマネント自身は追放できない。
 
*「他の」オブジェクトと指定されているので、そのパーマネント自身は追放できない。
*オブジェクトが[[サブタイプ]]で指定されている場合、その[[カード・タイプ]]は問わない。例えば「[[エレメンタル]]」と指定されていたら、エレメンタルである[[部族]][[エンチャント]]なども追放できる。
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*オブジェクトが[[サブタイプ]]で指定されている場合、その[[カード・タイプ]]は問わない。例えば「[[エレメンタル]]」と指定されていたら、エレメンタルである[[同族]][[エンチャント]]なども追放できる。
**ただし、[[戦場]]にあるパーマネントしか追放することはできず、他の[[領域]]にあるカードは取り除けない。パーマネントのサブタイプのみ書かれている場合は、それはパーマネントを示す。
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**ただし、[[戦場]]にあるパーマネントしか追放することはできない。パーマネントのサブタイプのみ書かれている場合は、それはパーマネントを示す({{CR|109.2}})。
 
*[[トークン]]も追放することができるが、追放されたトークンは次の[[状況起因処理]]で消滅する。カードではないので、覇権元のクリーチャーが戦場を離れても戻ってくることはない。
 
*[[トークン]]も追放することができるが、追放されたトークンは次の[[状況起因処理]]で消滅する。カードではないので、覇権元のクリーチャーが戦場を離れても戻ってくることはない。
*戦場に出たときの能力の[[解決]]前にこれが戦場を離れた場合、戦場を離れたときの能力が先に解決されることになる。このとき、戦場に出たときの能力で追放したカードは戻ってこなくなる。ただし追放効果は強制ではないので、「追放せずに生け贄に捧げる(実際には[[生け贄]]は存在しないので何もしない)」ことを選ぶことでパーマネントの損失は避けられる。
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*戦場に出たときの能力の[[解決]]前にこれが戦場を離れた場合、戦場を離れたときの能力が先に解決されることになる。このとき、戦場に出たときの能力で追放したカードは戻ってこなくなる。ただし追放効果は強制ではないので、「追放せずに生け贄に捧げる(実際には既に戦場を離れているので何もしない)」ことを選ぶことでパーマネントの損失は避けられる。
**同様の原理である[[ナイトメア]]の項目も参照。
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**同様の原理である[[ナイトメア能力]]の項目も参照。
  
 
===その他===
 
===その他===
*多くのTCGにある「進化」メカニズムを[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]開発陣なりにデザインした能力である。デベロップ中には非クリーチャーがクリーチャーに「アップグレード(Upgrade)」するのはあまりに奇妙であるという意見もあったが、最終的に覇権/Championという名称が与えられ現在の形に落ち着いた。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr299 And the Rest]参照)
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*多くのTCGにある「進化」メカニズムを[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]][[開発部]]なりにデザインした能力である。デベロップ中には非クリーチャーがクリーチャーに「アップグレード(Upgrade)」するのはあまりに奇妙であるという意見もあったが、最終的に覇権/Championという名称が与えられ現在の形に落ち着いた。(→[http://www.wizards.com/magic/magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr299 And the Rest]参照)
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*[[デュエル・マスターズ]]の「進化」よりも後に登場しており、当然それも参考にしていると思われるが、後に[[デュエル・マスターズ]]にて逆にこの覇権の離れた時に使用したクリーチャーが場に戻る性質を参考にしたと思われる「スター進化」という能力が登場した。
 
*Championは「優勝者」や「勇者」のほかに「~を守る」といった意味があり、覇権元を守るために登場するというフレイバーを表している(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/db2 Champions of Goldmeadow]参照)。
 
*Championは「優勝者」や「勇者」のほかに「~を守る」といった意味があり、覇権元を守るために登場するというフレイバーを表している(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/db2 Champions of Goldmeadow]参照)。
  

2024年6月14日 (金) 08:07時点における最新版

覇権/Champion
種別 誘発型能力
登場セット ローウィン・ブロック
CR CR:702.72

覇権(はけん)/Championは、ローウィン・ブロックで登場したキーワード能力。これを持つパーマネント戦場に出たときと、戦場を離れたときに誘発する2つの誘発型能力からなる。


Nova Chaser / 新星追い (3)(赤)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental) 戦士(Warrior)

トランプル
覇権(エレメンタル(Elemental))(これが戦場に出たとき、あなたがコントロールする他のエレメンタル1つを追放しないかぎり、これを生け贄に捧げる。これが戦場を離れたとき、そのカードは戦場に戻る。)

10/2


Mistbind Clique / 霧縛りの徒党 (3)(青)
クリーチャー — フェアリー(Faerie) ウィザード(Wizard)

瞬速
飛行
覇権(フェアリー(Faerie))(これが戦場に出たとき、あなたがコントロールする他のフェアリー1つを追放しないかぎり、これを生け贄に捧げる。これが戦場を離れたとき、そのカードは戦場に戻る。)
いずれかのフェアリーが霧縛りの徒党により覇権させられたとき、プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールするすべての土地をタップする。

4/4

[編集] 定義

覇権([オブジェクト])/Champion a(n) [オブジェクト]は以下の2つの能力からなる。

  • このパーマネントが戦場に出たとき、あなたがコントロールする他の[オブジェクト]を追放しない限り、これを生け贄に捧げる
    • この能力によって追放されたパーマネントは、この能力の発生源であるパーマネントによって「覇権された」という。
  • このパーマネントが戦場を離れたとき、これによって追放されているカード(覇権されたカード)をオーナーのコントロール下で戦場に戻す

[編集] 解説

覇権を持つクリーチャーを戦場に出すには、対応する他のパーマネントを追放しなければいけない。その分、覇権を持つクリーチャーは持たないクリーチャーより強力にデザインされている。また、覇権クリーチャーが戦場を離れると、追放したパーマネントが戦場に戻ることで、除去によるカード・アドバンテージの損失を回避している。

その性質から、ETB能力を再度誘発させたり、平和な心/Pacifismなどの妨害オーラカウンターを覇権元から除去することが可能である。また、他の覇権クリーチャー2体を覇権できるクリーチャーが3体いれば、選択肢のある無限ループも発生させることができる。

[編集] ルール

  • 「他の」オブジェクトと指定されているので、そのパーマネント自身は追放できない。
  • オブジェクトがサブタイプで指定されている場合、そのカード・タイプは問わない。例えば「エレメンタル」と指定されていたら、エレメンタルである同族エンチャントなども追放できる。
    • ただし、戦場にあるパーマネントしか追放することはできない。パーマネントのサブタイプのみ書かれている場合は、それはパーマネントを示す(CR:109.2)。
  • トークンも追放することができるが、追放されたトークンは次の状況起因処理で消滅する。カードではないので、覇権元のクリーチャーが戦場を離れても戻ってくることはない。
  • 戦場に出たときの能力の解決前にこれが戦場を離れた場合、戦場を離れたときの能力が先に解決されることになる。このとき、戦場に出たときの能力で追放したカードは戻ってこなくなる。ただし追放効果は強制ではないので、「追放せずに生け贄に捧げる(実際には既に戦場を離れているので何もしない)」ことを選ぶことでパーマネントの損失は避けられる。

[編集] その他

  • 多くのTCGにある「進化」メカニズムをマジック開発部なりにデザインした能力である。デベロップ中には非クリーチャーがクリーチャーに「アップグレード(Upgrade)」するのはあまりに奇妙であるという意見もあったが、最終的に覇権/Championという名称が与えられ現在の形に落ち着いた。(→And the Rest参照)
  • デュエル・マスターズの「進化」よりも後に登場しており、当然それも参考にしていると思われるが、後にデュエル・マスターズにて逆にこの覇権の離れた時に使用したクリーチャーが場に戻る性質を参考にしたと思われる「スター進化」という能力が登場した。
  • Championは「優勝者」や「勇者」のほかに「~を守る」といった意味があり、覇権元を守るために登場するというフレイバーを表している(→Champions of Goldmeadow参照)。

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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