エクステンデッド
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'''エクステンデッド'''/''Extended''は、かつて存在していた公式[[フォーマット]]の1つ。拡張された(Extend-ed)の意。[[構築]][[環境]]の1つとして分類されていた。縮めて「'''エクテン'''」、あるいは英語の頭3文字をとって「'''エクスト'''」とも呼ばれる。 | '''エクステンデッド'''/''Extended''は、かつて存在していた公式[[フォーマット]]の1つ。拡張された(Extend-ed)の意。[[構築]][[環境]]の1つとして分類されていた。縮めて「'''エクテン'''」、あるいは英語の頭3文字をとって「'''エクスト'''」とも呼ばれる。 | ||
+ | *[[タイプ1.5]](現[[レガシー]])とタイプ2([[スタンダード]]の俗称)の中間という意味合いで、'''タイプ1.75'''や'''タイプ1.x'''という呼び名もあった。[[タイプ]]も参照。 | ||
==解説== | ==解説== | ||
− | エクステンデッドでは、過去4年間に発売された[[ブロック (総称)|ブロック]]と[[基本セット]]に収録された[[カード]] | + | エクステンデッドでは、過去4年間に発売された[[ブロック (総称)|ブロック]]と[[基本セット]]に収録された[[カード]]が使用可能である。当時は1年1ブロック制だったため、つまり計4つのブロックと2~3つの基本セットによる構成。 |
− | * | + | 毎年秋の大型[[エキスパンション]]の発売ごとに[[ローテーション]]があり、使用可能な最も古いブロックとそのブロックの時期に発売された基本セットが使えなくなる。 |
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+ | *以前は6~8つのブロックと3~4つの基本セットから構成され、3年ごとにローテーションすることになっていたが、[[2008年]]10月より1年ごとにローテーションするように変更され、[[2010年]]7月以降からは現在のローテーションに変更された。 | ||
[[禁止カード]]は存在するが、[[制限カード]]は存在しない。 | [[禁止カード]]は存在するが、[[制限カード]]は存在しない。 | ||
− | *[[スタンダード]] | + | *[[スタンダード]]が創設されてからしばらくすると「スタンダード[[落ちる|落ち]]したカードが溜まってきたけど、[[タイプ1]]([[ヴィンテージ]])をやるにはちょっと……」という人が増えてきた。そこで、「ちょっと広げたスタンダード」として追加されたのがエクステンデッドである。 |
− | * | + | *日本では、エクステンデッドよりももう少し狭い[[ジャパンクラシック]]という[[非公式フォーマット]]も存在した。 |
− | *[[ | + | *ローテーションが導入されてから、本当に「[[カードプール]]を少し広げたスタンダード」のような扱いとなった。それ以前では、「過去のカードを使える[[壊れ]]ていないフォーマット」の代表的存在であったのだが、近年ではその役目は[[レガシー]]や[[モダン]]の方が近いかもしれない。 |
− | * | + | *[[1999年]]10月に[[リバイズド]]がエクステンデッドからローテーションで退場したとき、スタンダードとの差別化を図るため、特別に[[デュアルランド]]だけは環境に残された([http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?sb19990901a 参考]/[http://mjmj.info/data/obsolete/list9909.txt 翻訳])。その次のローテーション(2002年11月)の際に、使用不可能となった。 |
==廃止に至る経緯== | ==廃止に至る経緯== | ||
− | + | [[2011年]]4月の[[グランプリ神戸11]]を最後に[[プレミアイベント]]で採用されることはなくなり、[[モダン]]が制定されて以降はそちらに力がそそがれるようになっていた。 | |
− | + | そして、モダンの人気が高まってきたことを受け、[[2013年]]8月7日をもってイベントの認定や[[Magic Online]]のサポートなどを打ち切り、当フォーマットを廃止することが決まった([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/retiring-extended-format-2013-07-22 参考])。2013年8月7日までに認定されたイベントは、同年10月8日までは開催できた。 | |
==期間の区分== | ==期間の区分== |
2022年11月28日 (月) 02:50時点における最新版
エクステンデッド/Extendedは、かつて存在していた公式フォーマットの1つ。拡張された(Extend-ed)の意。構築環境の1つとして分類されていた。縮めて「エクテン」、あるいは英語の頭3文字をとって「エクスト」とも呼ばれる。
目次 |
[編集] 解説
エクステンデッドでは、過去4年間に発売されたブロックと基本セットに収録されたカードが使用可能である。当時は1年1ブロック制だったため、つまり計4つのブロックと2~3つの基本セットによる構成。
毎年秋の大型エキスパンションの発売ごとにローテーションがあり、使用可能な最も古いブロックとそのブロックの時期に発売された基本セットが使えなくなる。
- 以前は6~8つのブロックと3~4つの基本セットから構成され、3年ごとにローテーションすることになっていたが、2008年10月より1年ごとにローテーションするように変更され、2010年7月以降からは現在のローテーションに変更された。
- スタンダードが創設されてからしばらくすると「スタンダード落ちしたカードが溜まってきたけど、タイプ1(ヴィンテージ)をやるにはちょっと……」という人が増えてきた。そこで、「ちょっと広げたスタンダード」として追加されたのがエクステンデッドである。
- 日本では、エクステンデッドよりももう少し狭いジャパンクラシックという非公式フォーマットも存在した。
- ローテーションが導入されてから、本当に「カードプールを少し広げたスタンダード」のような扱いとなった。それ以前では、「過去のカードを使える壊れていないフォーマット」の代表的存在であったのだが、近年ではその役目はレガシーやモダンの方が近いかもしれない。
- 1999年10月にリバイズドがエクステンデッドからローテーションで退場したとき、スタンダードとの差別化を図るため、特別にデュアルランドだけは環境に残された(参考/翻訳)。その次のローテーション(2002年11月)の際に、使用不可能となった。
[編集] 廃止に至る経緯
2011年4月のグランプリ神戸11を最後にプレミアイベントで採用されることはなくなり、モダンが制定されて以降はそちらに力がそそがれるようになっていた。
そして、モダンの人気が高まってきたことを受け、2013年8月7日をもってイベントの認定やMagic Onlineのサポートなどを打ち切り、当フォーマットを廃止することが決まった(参考)。2013年8月7日までに認定されたイベントは、同年10月8日までは開催できた。
[編集] 期間の区分
ローテーションが導入された事で、近年ではエクステンデッドと言ってもどの期間の事を指すのかが曖昧になってきている。
主な呼称としては、下記のように呼ばれることがある。
- アイスエイジ・ブロックからオデッセイ・ブロックまでの期間を、「アイスエイジ期」、「デュアルランド期」
- テンペスト・ブロックからミラディン・ブロックまでの期間を、「テンペスト期」
- インベイジョン・ブロックからローウィン=シャドウムーア・ブロックまでの期間を、「インベイジョン期」
- オンスロート・ブロックからアラーラの断片ブロックまでの期間を、「オンスロート期」
- ミラディン・ブロックからゼンディカー・ブロックまでの期間を、「ミラディン期」
また、大きく環境に影響を与えた禁止カードの制定をひとつの区切りとする人も多く、以下のように分けられることもある。
- アイスエイジ期、ネクロポーテンス/Necropotence禁止以前
- アイスエイジ期、ネクロポーテンス/Necropotence禁止以後
- テンペスト期、修繕/Tinker禁止以前
- テンペスト期、修繕/Tinker禁止以後
- インベイジョン期
- オンスロート期
[編集] 廃止直前の使用可能カードセット
2013年10月8日時点で、原則として以下のセットに収録されているカードが使用可能であった。
- 基本セット2012
- 基本セット2013
- 基本セット2014
- ミラディンの傷跡ブロックのカードセット
- イニストラード・ブロックのカードセット
- ラヴニカへの回帰ブロックのカードセット
- テーロス
[編集] 禁止カード
[編集] 主なデッキ・その他
- エクステンデッドの変遷を参照