消失
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*[[倍増の季節/Doubling Season]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]しているときに出た場合、消失のほうが1ターン長く戦場に残る。 | *[[倍増の季節/Doubling Season]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]しているときに出た場合、消失のほうが1ターン長く戦場に残る。 | ||
− | * | + | *生け贄に捧げるタイミングが、消散は「[[アップキープ]]の開始時に、[[消散カウンター]]を取り除けないとき」だが、消失は「最後の時間カウンターを取り除いたとき」である。 |
− | * | + | **[[吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage]]などを用いてすべてのカウンターを取り除いた場合、消散はアップキープまで生存できるが、消失は即座に生け贄に捧げられる。 |
+ | **上記の状態で生け贄に捧げられる能力を[[打ち消し]]た場合や、[[厳粛/Solemnity]]などで最初からカウンターを乗せない場合、消散はアップキープに再び生け贄に捧げる能力が誘発するが、消失は(再び時間カウンターを置かれない限り)誘発しなくなる。 | ||
===その他=== | ===その他=== | ||
− | *消失を持つカードの多くには、{{Gatherer|id=141611| | + | *消失を持つカードの多くには、{{Gatherer|id=141611|赤いプラズマのようなものに侵食されつつある(あるいは肉体が赤いエネルギーに変化しつつある)クリーチャー}}が描かれている。完全に侵食された(あるいは完全に変化した)ときに肉体が「消失」する(ゲーム上では生け贄に捧げる)、というイメージ。 |
*同名の[[消失/Vanishing]]というカードが存在するが、この能力との関係はない。 | *同名の[[消失/Vanishing]]というカードが存在するが、この能力との関係はない。 | ||
− | *消散からリメイクされた理由について、[[Mark Rosewater]] | + | *消散からリメイクされた理由について、[[Mark Rosewater]]は「最後のカウンターを取り除いたときにカードは消えるのだと多くのプレイヤーが誤解した」という消散の欠点を挙げている。([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/phooey-2015-05-11 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0014953/ 翻訳]) |
==参考== | ==参考== |
2017年7月16日 (日) 19:43時点における版
消失/Vanishing | |
---|---|
種別 | 常在型能力、誘発型能力 |
登場セット | 次元の混乱 未来予知 |
CR | CR:702.63 |
消失(しょうしつ)/Vanishingは、時のらせんブロックの次元の混乱で初登場したキーワード能力。1つの常在型能力と2つの誘発型能力からなるペナルティ能力である。
Calciderm / カルシダーム (2)(白)(白)
クリーチャー — ビースト(Beast)
クリーチャー — ビースト(Beast)
被覆(このクリーチャーは呪文や能力の対象にならない。)
消失4(このクリーチャーは時間(time)カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、その上から時間カウンターを1個取り除く。最後の1個が取り除かれたとき、それを生け贄に捧げる。)
Tidewalker / 潮歩き (2)(青)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
潮歩きは、あなたがコントロールする島(Island)1つにつき1個の時間(time)カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
消失(あなたのアップキープの開始時に、このクリーチャーの上から時間カウンターを1個取り除く。最後の1個が取り除かれたとき、それを生け贄に捧げる。)
潮歩きのパワーとタフネスはそれぞれ、その上に置かれている時間カウンターの数に等しい。
定義
消失 N/Vanishing Nは以下の3つの能力からなる。
- このパーマネントは、その上に時間カウンターがN個置かれた状態で戦場に出る。(常在型能力)
- あなたのアップキープの開始時に、このパーマネントの上に時間カウンターが置かれている場合、それの上から時間カウンターを1個取り除く。(誘発型能力)
- このパーマネントの上から最後の時間カウンターが取り除かれたとき、このパーマネントを生け贄に捧げる。(誘発型能力)
なお、Nが記述されていないものもある(基本セット2012現在、潮歩き/Tidewalkerのみ)。それは単に「消失」の能力によって時間カウンターを置かれることなく戦場に出るだけであり、それ以外は消失Nと全く同じである。
解説
既存のキーワード能力である消散と同様、このキーワード能力を持つパーマネントには寿命が存在するということになる。
ルール
- 「時間カウンターを取り除けないときに生け贄」ではないので注意。
- 消散同様、時間カウンターがあるにもかかわらず生け贄に捧げる、という選択はできない。
- 乗っている時間カウンターが1個のみのとき、2番目の能力が誘発したあと解決前に何らかの方法で消失を失わせると、3番目の能力が誘発しないため生け贄に捧げなくて済むようになる。こうなると既に時間カウンターが1個もない状態になるため、消失による生け贄が起こることなく戦場に残り続けることができる。
- 厳粛/Solemnityなどの効果により、最初から時間カウンターがない状態で戦場に出た場合もやはり戦場に残り続ける。
消散との相違点
通常の場合には消失Nと消散[N-1]は同じ効果となるが、以下のような相違点がある。
- 消失では待機と同じく時間カウンターが使われているので、ジョイラの時虫/Jhoira's Timebugのような時間カウンターを操作できる効果とシナジーを形成する。
- 倍増の季節/Doubling Seasonをコントロールしているときに出た場合、消失のほうが1ターン長く戦場に残る。
- 生け贄に捧げるタイミングが、消散は「アップキープの開始時に、消散カウンターを取り除けないとき」だが、消失は「最後の時間カウンターを取り除いたとき」である。
- 吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmageなどを用いてすべてのカウンターを取り除いた場合、消散はアップキープまで生存できるが、消失は即座に生け贄に捧げられる。
- 上記の状態で生け贄に捧げられる能力を打ち消した場合や、厳粛/Solemnityなどで最初からカウンターを乗せない場合、消散はアップキープに再び生け贄に捧げる能力が誘発するが、消失は(再び時間カウンターを置かれない限り)誘発しなくなる。
その他
- 消失を持つカードの多くには、赤いプラズマのようなものに侵食されつつある(あるいは肉体が赤いエネルギーに変化しつつある)クリーチャーが描かれている。完全に侵食された(あるいは完全に変化した)ときに肉体が「消失」する(ゲーム上では生け贄に捧げる)、というイメージ。
- 同名の消失/Vanishingというカードが存在するが、この能力との関係はない。
- 消散からリメイクされた理由について、Mark Rosewaterは「最後のカウンターを取り除いたときにカードは消えるのだと多くのプレイヤーが誤解した」という消散の欠点を挙げている。(参考/翻訳)
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール
- 702 キーワード能力
- 702.63 消失/Vanishing
- 702.63a 消失は3つの能力を表すキーワードである。「消失 N/Vanishing N」とは「このパーマネントは、時間カウンターN個が置かれた状態で戦場に出る。」と「あなたのアップキープの開始時に、このパーマネントの上に時間カウンターがある場合、これの上から時間カウンター1個を取り除く。」と「このパーマネントの上から最後の時間カウンターが取り除かれたとき、これを生け贄に捧げる。」を意味する。
- 702.63b 数値を持たない「消失/Vanishing」は「あなたのアップキープの開始時に、このパーマネントの上に時間カウンターが置かれている場合、これの上から時間カウンター1個を取り除く。」と「このパーマネントの上から最後の時間カウンターが取り除かれたとき、これを生け贄に捧げる。」を意味する。
- 702.63c パーマネントに複数の消失がある場合、それぞれは別々に作用する。
- 702.63 消失/Vanishing
- 702 キーワード能力