極悪なパンダ/Fiendish Panda

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Fiendish Panda / 極悪なパンダ (2)(白)(黒)
クリーチャー — 熊(Bear) デーモン(Demon)

あなたがライフを得るたび、このクリーチャーの上に+1/+1カウンター1個を置く。
このクリーチャーが死亡したとき、あなたの墓地にありマナ総量がこのクリーチャーのパワー以下であり熊(Bear)でもこれでもないクリーチャー・カード1枚を対象とする。それを戦場に戻す。

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ライフを得るたび強化され、死亡したときパワー以下のマナ総量クリーチャー・カードリアニメイトするデーモン

アジャニの群れ仲間/Ajani's Pridemateの系譜の成長するクリーチャーのひとつであり、死亡時のリアニメイト能力のお陰で、除去されても育成にかけた手間をある程度は補填できる。リアニメイトの範囲は自身のパワーを参照するため成長能力と噛み合っているが、裏を返せばデッキ構築の段階ではどの程度の重さのクリーチャーまでリアニメイトできるか予想しづらく不安定とも言える。失ったクロックに見合うサイズのクリーチャーを常に墓地に用意しておくのは難しい。その点で、苦難の収穫者/Harvester of Miseryなどの手札から捨てて効果を発揮する大型クリーチャーと組み合わせると裏目が減る。

構築でのアタッカーとして見ると、4マナ多色カードという比較的重いコストに対し、パワー/タフネスの初期値が3/2と小さく戦闘に役立つキーワード能力も持たない点がネックとなる。アジャニの群れ仲間は軽さを生かし序盤から一気に成長させて攻めることができる爆発力が売りであるところ、このカードは逆に重さの割に更に成長させる必要があるという遅さが気にかかる。クリーチャー・タイプにデーモンを含んでいるのは地味ながら利点。ファウンデーションズ登場時のスタンダードで同居している不浄な別室/Unholy Annexは、デーモンがいるとライフ損失がドレインに変わるのでこのカードとのシナジーが強い。

総じて、いくつか独自の強みはあるものの、構築で十分な力を発揮するには様々な補助が必要であり、アジャニの群れ仲間のようにライフ獲得ギミックのあるデッキに漫然と入れても活躍できるようなカードではない。登場時のスタンダード環境的にもネガティブな要素が多く、全損事故/Ride's End太陽降下/Sunfallなどの追放除去に弱い、同じマナ域に飛行を持ち積極的にカード・アドバンテージも取れる光の模範/Exemplar of Lightが存在する、といった点が向かい風。活用するならばフェアデッキではなく、生け贄などで連鎖的にクリーチャーを出せることを生かしたコンボにてになるだろうか。過去にその用途で使われた似たクリーチャーとしてスカイクレイブの秘儀司祭、オラー/Orah, Skyclave Hierophantがあるが、それに比べてリアニメイト能力の規模が小さいのでより工夫は必要となる。

リミテッドでは白黒ライフゲインのアーキタイプが割り当てられているため、絢爛たる天使/Dazzling Angel血なまぐさい吸血者/Sanguine Syphonerなどコモンでライフゲインを行う手段は豊富。強化が前提かつリアニメイトもついている性質上突き刺し/Stab1枚で対応される低タフネスも致命的な短所にならない。ある程度強化して自分以上のファッティを釣るのが理想だが、ライフゲインを軸としたデッキではライフを得るカード・それを誘発条件アドバンテージを獲得するカードの組み合わせが要であり、欠けた片輪を取り戻してくれるだけでも最低限の働きはする。仮に全く回復できないデッキでも、墓地の3マナのクリーチャーを復活できる相討ち要員になる時点で優秀。回避能力は持たないのでチャンプブロックに阻まれやすいのは難だが、元々長期戦を得意とする色の組み合わせということで十分な戦力になってくれるだろう。

[編集] 関連カード

[編集] サイクル

ファウンデーションズの2指針アンコモンサイクル。それぞれリミテッドの2色のアーキタイプに対応している。

[編集] 参考

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