ターボステイシス

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[[島/Island]]が[[デッキ]]の半数近く投入され、[[吠えたける鉱山/Howling Mine]]による引き増しとともに[[停滞/Stasis]]を維持する。
 
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もともと[[ステイシス]]デッキの動きは、[[パーミッション]]なのに維持に[[青マナ]]が必要なため、維持手段を[[除去]]されるとどうにもならなかった。そこで、[[土地]]枚数を28枚前後にあげ、「2、3枚[[引く|引け]]ば1枚は多分土地」という豪快な理論に従ってこのデッキが構築された。維持手段を特定の[[カード]]から[[島/Island]]それ自体に移行させることによって、除去を防ごうとしたのである。
  
こうなると今までよりも維持できる[[ターン]]数が大幅に増え、さらに[[キーカード]]の枚数も大幅に減る。[[フィニッシャー]]の[[セラの天使/Serra Angel]]はクビ、[[ライブラリー]]を[[フェルドンの杖/Feldon's Cane]]で再構築するという戦法にとって変わられ、多くの[[パーマネント]][[コントロール]]に[[スロット]]を割けるようになったため、非常に強力なデッキとして君臨し始めた。
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こうなると今までよりも維持できる[[ターン]]数が大幅に増え、さらに[[キーカード]]の枚数も大幅に減る。[[フィニッシャー]]の[[セラの天使/Serra Angel]]はクビ、[[ライブラリー]]を[[フェルドンの杖/Feldon's Cane]]で再構築するという戦法にとって変わられ、多くの[[ボードコントロール]]に[[スロット]]を割けるようになったため、非常に強力なデッキとして君臨し始めた。
  
しかし、このデッキの根幹は、その完成度の高さから万人が破壊すべきだと思っていた[[停滞/Stasis]]ではなく、[[吠えたける鉱山/Howling Mine]]にこそあったのである。[[ライブラリー破壊]]と[[ドロー]]供給という重要なポジションを一手に担うこの[[アーティファクト]]を破壊されるともはや為す術はなく、アメリカ州大会でベスト8にも入賞できなかったのを皮切りに、[[プレイヤー]]は[[宿命/Kismet]]や[[停滞/Stasis]]には目もくれず、ひたすら[[吠えたける鉱山/Howling Mine]]を叩くようになる。
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しかし、このデッキの根幹は、その完成度の高さから万人が破壊すべきだと思っていた停滞ではなく、吠えたける鉱山にこそあったのである。[[ライブラリー破壊]]と[[引く|ドロー]]供給という重要なポジションを一手に担うこの[[アーティファクト]]を除去されるともはや為す術はなく、アメリカ州大会でベスト8にも入賞できなかったのを皮切りに、[[プレイヤー]]は[[宿命/Kismet]]や停滞には目もくれず、ひたすら吠えたける鉱山を叩くようになる。
  
 
結果、使用者は激減。およそ3ヶ月で[[トーナメント]]シーンからその姿を消した。そして[[スカンダリーステイシス]]か、[[冬の宝珠/Winter Orb]]によるソフト[[ロック]]へと変遷することになる。
 
結果、使用者は激減。およそ3ヶ月で[[トーナメント]]シーンからその姿を消した。そして[[スカンダリーステイシス]]か、[[冬の宝珠/Winter Orb]]によるソフト[[ロック]]へと変遷することになる。
  
 
*「[[極楽鳥/Birds of Paradise|鳥]]を見たら[[焼く|焼け]]」という格言を真似て、「山(吠えたける鉱山)を見たら潰せ」と言われていた。
 
*「[[極楽鳥/Birds of Paradise|鳥]]を見たら[[焼く|焼け]]」という格言を真似て、「山(吠えたける鉱山)を見たら潰せ」と言われていた。
 
  
 
==サンプルレシピ==
 
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*備考
 
*備考
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*[[象牙の塔/Ivory Tower]]、[[Zuran Orb]]、[[天秤/Balance]]、[[土地税/Land Tax]]、[[黒の万力/Black Vise]]は当時の[[制限カード]]である。
 
*[[象牙の塔/Ivory Tower]]、[[Zuran Orb]]、[[天秤/Balance]]、[[土地税/Land Tax]]、[[黒の万力/Black Vise]]は当時の[[制限カード]]である。
 
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[ステイシス]]
 
*[[ステイシス]]
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]

2011年2月20日 (日) 23:15時点における版

ターボステイシス(Turbo Stasis)は、吠えたける鉱山/Howling Mineを利用したステイシスデッキ。フィンランドで考案されると爆発的に広まった。キーカードの初出は全てアルファ版だが、考案時期は意外と遅かった。


Stasis / 停滞 (1)(青)
エンチャント

プレイヤーは自分のアンタップ・ステップを飛ばす。
あなたのアップキープの開始時に、あなたが(青)を支払わないかぎり、停滞を生け贄に捧げる。



Howling Mine / 吠えたける鉱山 (2)
アーティファクト

各プレイヤーのドロー・ステップの開始時に、吠えたける鉱山がアンタップ状態である場合、そのプレイヤーは追加のカードを1枚引く。


島/Islandデッキの半数近く投入され、吠えたける鉱山/Howling Mineによる引き増しとともに停滞/Stasisを維持する。

もともとステイシスデッキの動きは、パーミッションなのに維持に青マナが必要なため、維持手段を除去されるとどうにもならなかった。そこで、土地枚数を28枚前後にあげ、「2、3枚引けば1枚は多分土地」という豪快な理論に従ってこのデッキが構築された。維持手段を特定のカードから島/Islandそれ自体に移行させることによって、除去を防ごうとしたのである。

こうなると今までよりも維持できるターン数が大幅に増え、さらにキーカードの枚数も大幅に減る。フィニッシャーセラの天使/Serra Angelはクビ、ライブラリーフェルドンの杖/Feldon's Caneで再構築するという戦法にとって変わられ、多くのボードコントロールスロットを割けるようになったため、非常に強力なデッキとして君臨し始めた。

しかし、このデッキの根幹は、その完成度の高さから万人が破壊すべきだと思っていた停滞ではなく、吠えたける鉱山にこそあったのである。ライブラリー破壊ドロー供給という重要なポジションを一手に担うこのアーティファクトを除去されるともはや為す術はなく、アメリカ州大会でベスト8にも入賞できなかったのを皮切りに、プレイヤー宿命/Kismetや停滞には目もくれず、ひたすら吠えたける鉱山を叩くようになる。

結果、使用者は激減。およそ3ヶ月でトーナメントシーンからその姿を消した。そしてスカンダリーステイシスか、冬の宝珠/Winter Orbによるソフトロックへと変遷することになる。

  • を見たら焼け」という格言を真似て、「山(吠えたける鉱山)を見たら潰せ」と言われていた。

サンプルレシピ


メインデッキ (60)
クリーチャー (0)
呪文 (36)
4 Arcane Denial
1 天秤/Balance
4 ブーメラン/Boomerang
3 Despotic Scepter
4 Force of Will
4 吠えたける鉱山/Howling Mine
1 象牙の塔/Ivory Tower
2 宿命/Kismet
1 土地税/Land Tax
4 Lim-Dul's Vault
2 回想/Recall
1 Soldevi Digger
4 停滞/Stasis
1 Zuran Orb
土地 (24)
3 アダーカー荒原/Adarkar Wastes
2 真鍮の都/City of Brass
2 Land Cap
2 River Delta
3 地底の大河/Underground River
12 島/Island
サイドボード
1 黒の万力/Black Vise
2 黒の防御円/Circle of Protection: Black
2 赤の防御円/Circle of Protection: Red
1 フェルドンの杖/Feldon's Cane
2 水流破/Hydroblast
1 Lodestone Bauble
2 枯渇/Mana Short
1 ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall
3 大気の壁/Wall of Air

参考

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