アンデッドの錬金術師/Undead Alchemist
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クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
あなたがコントロールするゾンビ(Zombie)がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるなら、代わりにそのプレイヤーは、その点数に等しい枚数のカードを切削する。
対戦相手1人のライブラリーからそのプレイヤーの墓地にクリーチャー・カードが1枚置かれるたび、そのカードを追放し、黒の2/2のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体生成する。
ゾンビによる戦闘ダメージをライブラリー破壊に置換する能力と、ゾンビ・クリーチャー・トークン生成能力を持つクリーチャー。秘密の王、ザデック/Szadek, Lord of Secretsに似ている。
1つ目の能力だけ見ると対戦相手のライフを擬似的に引き上げてしまうようだが、2つ目の能力によってゾンビが量産されていくため決定力は高い。この能力はやや運次第な面があり、ビートダウン相手には落とした枚数の半分程度のトークン生成数を期待できる一方で、コントロールやコンボデッキ相手にはほとんど何もしないので注意。
他のゾンビと併用すると、このカードを引く前と引いた後でライフを攻めるのかライブラリーを攻めるのか非常にちぐはぐになってしまうため、どちらかと言えば単体でライブラリー破壊デッキに投入すべきカードだろう。1つ目の能力をおまけとわりきって、出てくるゾンビ・トークンをチャンプブロックなどの時間稼ぎに利用するのも手。基本セット2011以降たまに見られるタップ状態で戦場に出るゾンビではないためすぐさまブロッカーにまわせられる。 トークン生成能力を積極的に利用する場合、トークンを出すだけ出した後、このカードを処分してライフを狙うことも考えられる。ただし、かなり手間である。この欠点を補いたいならアンクスの死者の王/Lich Lord of Unxと組み合わせるのがおすすめ、死者の王の能力でゾンビの数だけライブラリー破壊→錬金術師の能力でゾンビが増える→ライブラリーを破壊できる枚数が増える というサイクルが成立する。死者の王の能力を2~3回起動できれば相手のライフとライブラリーは虫の息だろう。また、全体除去に対する保険としては狂気の祭壇/Altar of Dementiaが有効。
追放による墓地対策にもなり得る。虚空の力線/Leyline of the Voidとは異なりクリーチャー以外に対応できない点、手札から墓地に置かれたクリーチャーに対応できない点に気を付けたい。ライブラリー破壊カードすべてに共通することだが、非クリーチャーの墓地利用に対してはむしろ相手を助けてしまうカードである。
本体のタフネスが2しかないので、除去耐性が低いのが難点。一度でも戦闘ダメージを与えることができればアドバンテージを取れるが、それまでに除去されないようにサポートしたい。
- 記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adeptと併用すれば、ビートダウン相手ならあっという間にゾンビだらけになる。
- 一つ目の能力のせいで戦闘ダメージは与えることができないため肉体と精神の剣/Sword of Body and Mindとの併用は難しい。
- 青いカードながら、2つ目の能力はまるで黒のよう。
ルール
- ライブラリーから墓地にクリーチャー・カードが置かれれば、能力によってそれを追放できなくてもトークンは戦場に出る。
- 例えば引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornによって墓地からクリーチャー・カードがなくなっても、墓地に置かれた枚数だけ能力が誘発し、トークンが出る。
- 大祖始/Progenitusの場合は墓地に置かれること自体ないため、能力が誘発しない。
- 複数体のアンデッドの錬金術師をコントロールしている場合について。