追放
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追放/Exileは、キーワード処理の1つ、およびにそのキーワード処理によってオブジェクトが置かれる領域。
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キーワード処理の定義
[オブジェクト]を追放するとは、その[オブジェクト]を現在ある領域から追放領域に移動させることを意味する。
追放領域に移動されたカードは、追放されたカード/Exiled cardと表現される。
解説
追放する呪文や能力は主に、オブジェクトを他の領域に戻す手段を持たずに追放するもの(例:流刑への道/Path to Exile)と、一時的にだけ追放するもの(例:待機、続唱)の2種類がある。
追放領域にあるカードを参照するカードは墓地と比べて非常に限られており、何らかの戻す効果が含まれていなければ、基本的にそのゲームの間で使うことはできない。そのため、戻す手段を持たずに対戦相手のパーマネントを追放する効果は、同じパーマネントを破壊する効果より強力な除去とされる。
- 「追放する」は破壊ではないので、再生で防ぐことはできず、破壊されないクリーチャーも追放される。
- 追放されるカードは、指示が無い限り表向きであり、すべてのプレイヤーに公開されている。裏向きのオブジェクトが追放された場合も表向きになる。
- 裏向きで追放されたカード(例:ネクロポーテンス/Necropotence)は、説明によって許可されていない限り、どのプレイヤーも見ることはできない。
- カードを追放する能力と、「その追放されたカード」や「〜によって追放されたカード」を参照する能力が書かれているオブジェクトにおいて、その2つの能力は関連している能力である。その2番目の能力は、1番目の能力によって追放されたカードのみを参照する。(詳細は関連している能力を参照。)
- 追放領域にあるオブジェクトが追放された場合、領域は移動しないが、領域を移動したものと同じように新しいオブジェクトになる。
- 追放領域も領域であるため、追放されたカードもマイコシンスの格子/Mycosynth Latticeなどによる効果を受ける。
ゲームから取り除く・ゲーム外領域
キーワード処理の追放は、過去には「ゲームから取り除く/Remove from the game」(キーワード処理ではない)と呼ばれ、追放領域は、過去には「ゲーム外/Removed from the game」領域と呼ばれていた。「ゲームから取り除く」「脇に置く」と書かれていたカードは、基本セット2010発売に伴う2009年7月11日のオラクル更新で「追放する」に変更されている。
「ゲームから取り除く」という表記は、ゲーム外領域から戻るカードが増えていくにつれ、あまりふさわしくないものとなり、また、「ゲーム外」にも「ライブラリー」や「墓地」といった他の領域とイメージが異なり格好悪いという問題もあった。これらの問題を解決するため、基本セット2010の大規模なルール改正によって、他の領域の雰囲気に合わせた追放へと変更された。(→Magic 2010 Rules Changes参照)
- この変更によって、変更前は「Remove from the game」と英語で4単語も費やしていた用語が「Exile」の1単語で済むようになった。
- 追放領域はゲームの内部であるが、ゲーム外領域はゲームの外部の一部として扱われていた。そのため、願いでゲーム外領域のカードを手札に加えることができた(現在は不可)。
追放されたカードを参照するカード
どの方法で追放されたカードも参照できるカードの一覧。
- 永遠からの引き抜き/Pull from Eternity - 追放されている表向きのカード1枚を墓地に置く。
- 裂け目掃き/Riftsweeper - 追放されている表向きのカード1枚をライブラリーに戻す。
- 命運の鏡/Mirror of Fate - 自分のライブラリーを、最大7枚の追放されている表向きのカードのみにする。
その他
- カードが追放領域を参照する場合、基本的に「追放された[オブジェクト]」「追放されている[オブジェクト]」と書かれる。追放(ゲーム外)領域そのものが書かれているカードはアンヒンジドのAWOLのみ。
- 「追放する」と「消滅する」は異なる。トークンなどが消滅する場合、それは単純にどの領域にも存在しなくなる。
- 過去の英語の表記からリムーブと呼ばれることも多い。ただし、他の用法でも使われる用語なので注意。その他の用法についてはリムーブを参照。