稲妻/Lightning Bolt
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マジック黎明期から存在する最高の火力呪文であると共に、最古期のサイクルカードの1つ。
ここからマジックにおける赤の基本を表していくはずだったが、ちゃんと調整できてなかったらしい。 いざゲームに投入してみれば、軽量級はもちろん4マナ圏クリーチャーまでをもたった1マナ、しかもインスタントタイミングで焼き尽くし、駆逐してしまった。 また、本体にも打ち込める火力のため、特殊な状況下でない限りまったく無駄にならない。 これと、火炎破/Fireblastのおかげで、「赤相手でライフ一桁は秒読み段階」等とすら言われることもあった。 特に第４版以前の頃は、いわゆる４枚制限ルールに従ってデッキを構築するのはトーナメントだけと言うカジュアル志向のプレイヤーが多かったため、山と稲妻だけのデッキというのもあった程。
また基本セットのカードであったこともあり、初期のマジックにおいてクリーチャー評価（主に酷評）の基準に使われていた。 どんなに性能が高いクリーチャーでも、それがタフネス3以下であれば、曰く「所詮稲妻一発で落とされる」というようにこのカードが持ち出される。
与えるダメージの設定に難があったとはいえ、その効果自体は赤の基本中の基本であり、亜種が多数作られている。 しかし、このカード以上のコスト・パフォーマンスを持った火力は、黎明期でさえも作られていないし、今後も作られることはないだろう。
上質な火力を見つけても、これと比べるのはナンセンスだ。 これの下位互換は、探せばいくらでも出てくるからである。 逆に、それがこのカードの強さを物語っていると言える。
現在でもなおエターナルにおいて、火炎破/Fireblastなどと共にバーンデッキの中核を担っている。
これが後の赤の基本を成してゆくことになる。
- 初期のジャッジ褒賞カードとしてFoil版が作成されている。この頃はDCIマークが入っていないなど、過渡期を思わせるデザインである。
- この[[1]]、テキスト欄など一切の文字が印刷されていないテストプリントカードが、ウルザズ・デスティニーの日本語版のブースターパックに誤って混入されていたといういわくがある。他にも、セラのアバター/Serra Avatarや、天才のひらめき/Stroke of Genius等にも、同様のカードが発見されている。いずれもサマーマジックのレアカードに匹敵するか、それ以上の高値で取引されていたことがある(⇒コラム「Card of the Day - Friday, May 19, 2006」参照)。
- かな表記する場合は「いなづま」ではなく「いなずま」が正しい。
- これはマジックの話で、現代日本語では音韻主義に従って「いなずま」が本則とされているものの、語源を考えて「いなづま」と書いてもかまわない。
ただし、一般的な日本語入力システムは「いなづま」から「稲妻」への漢字変換ができないことが象徴しているように、近年はあまり使われない表記である。
サイクル
1マナで3つ分の何かする、マジックで最初にデザインされたサイクルの1つ。5ブーンカード/5 Boon Card(恩恵カード)とも言う。
初期のものである為、それぞれのカードの力の差がとんでもない。 Ancestral Recall＞暗黒の儀式＝稲妻＞巨大化＞＞治癒の軟膏 といった感じであり、Ancestral Recallと治癒の軟膏の力の差は筆舌に尽くしがたい。 カードパワーに目をつぶるとどれも各色の特徴をよく表している。
