ヴァルカスの災い魔/Scourge of Valkas
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クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行
ヴァルカスの災い魔か他のドラゴン(Dragon)が1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。その戦場に出たクリーチャーは、それにX点のダメージを与える。Xはあなたがコントロールするドラゴンの数である。
(赤):ターン終了時まで、ヴァルカスの災い魔は+1/+0の修整を受ける。
WHISPERのルール文章は最新のオラクルに未対応です。「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする」は「1つを対象とする」に読み替えてください。
自身または他のドラゴンが戦場に出るたび、自軍のドラゴンの数に等しい値のダメージを飛ばすドラゴン。
誘発型能力は単体では1点ダメージにしかならないが、他のドラゴンと併用すれば誘発回数も1回あたりのダメージ量も増やすことができる。特に複数体のヴァルカスの災い魔を同時に、あるいは連続して戦場に出した場合の爆発力は凄まじく、この能力だけで20点のライフを削り切ってしまうことも可能。
リミテッドでは自己強化可能な5マナ4/4のフライヤーと見ても十分。誘発型能力もエルフの神秘家/Elvish Mysticや訓練されたコンドル/Trained Condorを除去できれば儲け物だし、ドラゴンの雛/Dragon Hatchlingやドラゴンの卵/Dragon Eggがあればより広い範囲のクリーチャーを除去できるようになる。ただし、トリプルシンボルな上に火吹き能力も赤マナの数だけしか起動できないため、赤の濃いデッキでないと扱いづらい点には注意。
構築ではドラゴンの部族デッキか、もしくは複数体のヴァルカスの災い魔を戦場に出すコンボを搭載したデッキで用いることになるだろう。スタンダードでは前駆ミミック/Progenitor Mimicや身分詐称/Stolen Identity、モダン以下の環境ではドラゴンの嵐/Dragonstorm、集団変身/Mass Polymorph、複製の儀式/Rite of Replicationなどとの組み合わせが考えられる。似たような使い方ができるボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteやハグラの悪魔信者/Hagra Diabolistとは一長一短なので、デッキに応じて使い分けたい。また、上述のコンボを補助しつつ、マナカーブも極端なものとせずに済むため多相クリーチャーとの相性は良い(大抵のドラゴンは重いため)。
- 誘発型能力の発生源はヴァルカスの災い魔であるが、ダメージの発生源は戦場に出たクリーチャーである。
- 集団変身や大量リアニメイトなどでn体のヴァルカスの災い魔を同時に戦場に出した場合、戦場にn体のヴァルカスの災い魔が出ていることを前提に誘発型能力を処理する。すなわち与えるダメージの合計はnの3乗(2体なら8点、3体なら27点、4体なら64点)である。
- 複製の儀式をキッカーして自分のコントロールするヴァルカスの災い魔に撃った場合、計6体のドラゴンそれぞれにつき6点ダメージが5回ずつ誘発するので合計6×6×5=180点。
- ドラゴンの嵐などのように1体出すごとに誘発型能力の発生タイミングが生ずる場合、1体ずつ戦場に出した場合と同様の処理になる点に注意。この場合、与えるダメージの合計は1の2乗+2の2乗+…+nの2乗(2体なら5点、3体なら14点、4体なら30点)である。
- 後に、火力部分を抜き出したエンチャントである龍の大嵐/Dragon Tempestが登場した。