崩れゆく聖域/Crumbling Sanctuary
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突然お互いのライフの数字が事実上無意味になって、40点ほどの「別のライフ」の削りあいが始まることになり、ゲームの様相が劇的に変化する。例えばライフを火力によって20点削ることを目的とするバーンにとっては、今までライフを削ったぶんの火力がすべて無駄になったうえにさらに大量の火力を要求されることになる、悪夢のようなカードとして機能する。
もちろんそれだけの点数を削らなければならなくなるのはこちらも同様であるため、それだけのライブラリー(=擬似ライフ)でも十分削りきれるだけの巨大クリーチャー、もしくは攻撃以外の勝ち手段と併用するのが基本。その際には、無意味となったライフを気兼ねなく大量に支払うことができる、スーサイド要素を持つカードと組み合わせるのが良い。特に有名なのは、スーサイドブラウンにおけるファイレクシアの処理装置/Phyrexian Processorとの組み合わせ。
スタンダードでは修繕/Tinkerと共存していたのも追い風で、シルバーバレット要員として使われた。天才のひらめき/Stroke of Geniusによる大量ドローでのライブラリーアウト勝ち狙いなど、青とは全般的に相性がよく、ティンカーやスーサイドブラウンで活躍した。
- 当時はカードの追放は完全に使用不能となることと同義であったが、現代では追放領域を利用する手段も増えたため組み合わせてみるのも面白い。例えば永遠からの引き抜き/Pull from Eternityがちょっとしたサーチのような動きを見せたり、永遠の災い魔/Eternal Scourgeなどは実質1枚ドローできたような形になる。
- ダメージのみでライフロスには対応しないことに注意。ライフが失われたりして0以下になってしまえば負けになる。
- タワーデッキで使えばとんでもない鉄壁になる。ただし、機知の戦い/Battle of Witsとの相性は悪い。
- 後に登場した受難の天使/Angel of Sufferingも同じコンセプトの能力を持つ。ただし追放ではなくダメージの倍を切削することになっており、コントローラーしか影響を受けない。