束の間の開口/Temporal Aperture
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アーティファクト
(5),(T):あなたのライブラリーを切り直し、その後、一番上のカードを1枚公開する。ターン終了時まで、そのカードがあなたのライブラリーの一番上にあり続けるかぎり、あなたのライブラリーの一番上のカードを公開した状態でプレイするとともに、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。(そのマナ・コストに(X)が含まれる場合、Xは0である。)
ライブラリーの一番上のカードを公開し、マナ・コストを支払わずにプレイできるアーティファクト。ただし、これを解決するときにライブラリーを切り直すため、教示者などのライブラリー操作と組み合わせて特定のカードをプレイすることはできない。
起動コストは非常に重いが、マナ・コストを無視してプレイできるため、5マナ以上のカードが出ればむしろ得になる。また、そのカードをプレイすればカード・アドバンテージを得ることになるので、ジェイムデー秘本/Jayemdae Tomeなどのドローと比べてもそれほど重くないと言える。
コストのことも含め、これを有効に使えるデッキは限られている。土地が出ることもあるので、できれば自分のターンでの起動が理想。しかしそうなると、カウンターなどを搭載しているデッキでは5マナが無駄になってしまう。極力自分のターンで、しかも状況を選ばず使えるカードを多く入れているデッキでなければ、これはさほどうまく機能しない。以上の点から、マナをふんだんに使うことができ、威力が高く重い呪文が多い赤茶単に採用されていた。
- 以前のルール文章では、公開したカードは、能力の解決後には裏向きに戻っていた。そのため、裏向きのカードをプレイするという少々奇妙な状態だった。2009年1月30日のオラクル変更により、(期限付きで)公開した状態でプレイするようになり、この状態が解消された。
- ある意味精神の願望/Mind's Desireの原型。
- 読み方は「つかのまのかいこう」。間違っても「たばのあいだのひらきぐち」ではない。→変な読み方
- 「Temporal」は「束の間の」と訳されているが、これ以降は「時間の」がカード名の定訳となっている(カード名を「Temporal」で検索)。一方、同じ「束の間の」と訳されている単語に「Fleeting」があり、そちらの訳語は「束の間の、俊足の、一瞬の」とカードごとにまちまちなため、カード名の混同に注意(カード名を「Fleeting」で検索)。
- ダンジョンズ&ドラゴンズにおける魔法のアイテム「ワンド・オヴ・ワンダー/Wand of Wonder」をモデルとしたトップダウン・デザインのひとつ[1]。
- のちにD&Dとのコラボで本家ワンド・オヴ・ワンダー/Wand of Wonderもマジックに登場することとなった。
ストーリー
時間開口装置/Temporal Apertureは、最初のトレイリア/Tolariaのアカデミー/Academyでウルザ/Urzaが作成した時間遡行機械(イラスト)。後にこの装置の爆発がトレイリアに時間災害を引き起こす(→カーンの経時隔離/Karn's Temporal Sundering#ストーリー参照)。
- 小説Time Streamsでは「Temporal Aperture」の名称では呼ばれていなかったが、ドミナリア期の記事Dominaria Card of the Day: Karn's Temporal Sunderingで装置の名前と確定した。