テレパシー/Telepathy
提供:MTG Wiki
対戦相手の手札を公開情報にするシンプルなエンチャント。あらゆるデッキにおいて、相手の手札を把握することは戦略上非常に重要である。しかも見せるのは対戦相手だけで、自分が持っているカードがこれによって知られることは無い。そして、たった1マナで戦場に出すことができる。
しかし弱点は多く、まず相手の手札に干渉することができず、見るだけだということ。2枚目からは何の役にも立たず腐るということ。そしてとりあえずはカード・アドバンテージを確実に失ってしまうことである。つまり、直接ゲームに影響する能力はなく、完全に戦略上のサポートしか行わない珍しいカードだといえる。
一時的に手札を見ることができる手札破壊の強迫/Duressやキャントリップののぞき見/Peekやギタクシア派の調査/Gitaxian Probeがあり、そちらはカード・アドバンテージを失わないうえにほぼ同じ利点があるので、たいていはそちらのほうが優先される。
- 青でなくても使えるウルザの眼鏡/Glasses of Urzaがある。そちらはほぞなのでサーチしやすい反面、1ターンに1回だけなので覗いた後にドローされると若干確実性に劣る。
- ちなみにKai Buddeはかつてインビテーショナルカードとして、これを非常に強力にしたようなカードをデザインした。詳細は非凡な虚空魔道士/Voidmage Prodigyを参照のこと。
多人数戦での効果
統率者戦などの多人数戦であれば、対戦相手全員に効果を及ぼす。多人数戦で対戦相手のカードをあらかたカウンターするのはまず不可能なので、なにがマストカウンターや要除去なのかを事前に把握できるこのカードはなかなかに有用である。また多人数戦であればカード1枚分のディスアドバンテージはさほど気にならないだろう。コンボを決める上で相手に除去があるかどうかの判断や黒を絡めて手札破壊をする時の判断にも役に立ってくれる。
反面、対戦相手同士で互いの手札を見る事ができるという分かりやすい副作用も発生してしまう。ただし、この場合でも不確実な手札より確実で危険な手札の方を狙って手札破壊してくれたり、お互いで牽制しあった上でカードを出し惜しみして展開が遅くなるなど遅いデッキが多い青にとっては必ずしも不利であるとは言えない状況になる事も多い。
しかしそのせいでテレパシー自体が除去対象にされやすかったり、ヘイトが高まり易くなるという事もあるのでその点は要注意。
参考
- カード個別評価:ウルザズ・サーガ - アンコモン
- カード個別評価:基本セット2010 - アンコモン
- カード個別評価:第10版 - アンコモン
- カード個別評価:第9版 - アンコモン
- カード個別評価:第8版 - アンコモン
- カード個別評価:第7版 - アンコモン