スフィンクスの命令/Sphinx's Decree
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対戦相手がインスタントとソーサリーを唱えることを制限するソーサリー。
先輩である中断/Abeyanceと違いキャントリップがなく、唱えたこのカードの分だけカード・アドバンテージを失ってしまう、唱えたそのターンには影響しないため、マストカウンター呪文を通すために先に使うことができず、対戦相手のターンの間に決める特殊なコンボでもなければ防御的な使い方しかできない。妨害目的としても影響するカード・タイプ、効果時間ともに狭く、沈黙/Silenceに比べて確実性に欠ける。戦場や手札に一切影響を与えないためリミテッドでも使い道に困る。これでいてレアであり、カスレアの一枚。
一応、次のターンに全体除去や副陽の接近/Approach of the Second Sunが唱えられることがわかっている、といった特殊な状況であれば有効だが、どのみち時間稼ぎにしかならず否認/Negateや強迫/Duressの汎用性に比べると月とすっぽんである。その使いづらさは蒼ざめた月/Pale Moonを彷彿とさせる。
公式ハンドブックではそのピーキーさからリミテッド、構築においてそれぞれ5段階評価中1つ、2つ星であった。その中では「強さに幅あり」と評され、さらに「サイドボード向け」とからかう様なコメントも為された[1]。
- 法をもたらす者、アゾール/Azor, the LawbringerはCIP能力としてこれを内蔵している。
- どちらかというとイラスト中のアゾール/Azorの勇姿を楽しむカードと言えるだろう。ただし、この呪文でファートリ/Huatliを沈黙させるイラストの場面は背景ストーリーでは現実のものとしては描かれておらず、ニコル・ボーラス/Nicol Bolasを謀るためにジェイス・ベレレン/Jace Belerenが捏造したヴラスカ/Vraskaの記憶の中の場面となっている。
参考
- ↑ 真木孝一郎『マジック:ザ・ギャザリング イクサランの相克公式ハンドブック』(ホビージャパン、2018年1月19日初版)p.15 ISBN 9784798616087